須藤 稔(すどう みのる)
所属 | 電気・電子情報工学系 |
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職名 | 特定教授 |
専門分野 | アナログIC, エナジー・ハーべスティング |
学位 | 豊橋技術科学大学 |
所属学会 | IEEE, 電子情報通信学会, 電気学会 |
sudo.minoru.oo ※アドレスの末尾に「tut.jp」を補完してください |
研究紹介
アナログ半導体の回路設計、特に携帯機器用電源ICの開発に携わってきた。
携帯機器では、バッテリー駆動のため低消費電力、低電圧動作が要求される。それらの特徴を活かしたエナジー・ハーべスティングICの研究を進めている。
テーマ1:エナジー・ハーベスティング用電源IC
概要
エネルギー・ハーべスティングとは、身の回りにあるものからエネルギーを取り出す技術で、環境発電とも呼ばれています。現在は、さまざまな場所で、さまざまなセンサが使用されていますが、それらを動作させるにはエネルギー源が必要になります。一般には、電池が利用されていますが、それらの電池の交換や廃棄には、莫大な費用がかかり環境にも負荷となります。そこで、電池を使用しなくても(バッテリー・レスで)、身の回りのエネルギーを使って発電したエネルギーを、センサの駆動等に利用するためのICがエナジー・ハーべスティング用電源ICです。但し、身の回りのものからの発電電力はとても小さく(ex. 1μW以下)、そのままではセンサを駆動することができません。エナジー・ハーべスティング用電源ICは、そのような僅かな電力を蓄電して、センサを駆動できる電圧まで昇圧するICです。このICによって、バッテリー・レスでセンサを駆動し、無線でデータを飛ばすことがが可能となります。
主な業績
(1)M. Sudo, F. Utsunomiya, A. Tanaka and T. Douseki, "150-nW FD-SOI Intermittent Startup Circuit for Micropower Energy Harvesting Sensor," 2019 IEEE SOI-3D-Subthreshold Microelectronics Technology Unified Conference (S3S), 2019, pp. 1-2.
(2)M. Sudo, F. Utsunomiya, A. Tanaka and T. Douseki,"Temperature-robust 0.48-V FD-SOI Intermittent Startup Circuit with 300-nA Quiescent Current for Batteryless Wireless Sensor Capable of 1-μA Energy Harvesting Sources," IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences, vol. E104-A, no.2, pp. 506-515, 2021.
担当授業科目名(科目コード)
電気・電子情報数学基礎(B12510170)、集積回路工学(B12620400)
その他(受賞、学会役員等)
(1) Best Paper Award of the 2019 IEEE SOI-3D-Subthreshold Microelectronics Technology Unified Conference in 2019, “150-nW FD-SOI Intermittent Startup Circuit for Micropower Energy Harvesting Sensor”