羽賀 望(はが のぞみ)
研究紹介
我々は、電磁波による無線技術に関する研究を行っています。特に、電磁波の数値シミュレーション技術における独自性を追求しつつ、ワイヤレス電力伝送や人体近傍無線通信への応用を目指しています。テーマ1:ワイヤレス電力伝送システムの解析設計技術
概要
ワイヤレス電力伝送システムは、携帯端末や電気自動車の充電への応用が期待されています。システムを高効率に設計するために、送受電機器間の結合器(コイルや電極)をインダクタやキャパシタなどの回路素子として表すことはよく行われます。しかしながら、そのような単純化されたモデルは、結合器がアンテナのように電波を放射する影響や、結合器に誘電材料や磁性材料、あるいは水や人体が近接することによる影響などを教えてはくれません。本テーマでは、システムの机上設計段階からそれらの影響を考慮するため、新しい数値電磁界解析手法を開発し、これを用いて高精度な回路モデリングを行っています。
主な業績
[1] N. Haga, J. Chakarothai, and K. Konno, “Circuit modeling of a wireless power transfer system containing ferrite shields using an extended impedance expansion method,” IEEE Trans. Microw. Theory Techn., vol. 70, no. 5, pp. 2872–2881, May 2022.
[2] N. Haga, J. Chakarothai, and K. Konno, “Circuit modeling of wireless power transfer system in the vicinity of perfectly conducting scatterer,” IEICE Trans. Commun., vol. E103-B, no. 12, pp. 1411–1420, Dec. 2020.
[3] N. Haga and Masaharu Takahashi, “Circuit modeling of a wireless power transfer system by eigenmode analysis based on the impedance expansion method,” IEEE Trans. Antennas Propag., vol. 67, no. 2, pp. 1233–1245, Feb. 2019.
キーワード
テーマ2:人体近傍無線通信システムの解析測定技術
概要
ウェアラブル通信機を身につけた状態で改札ゲートやフロアマットに触れると通信が成立するシステムが、国内のメーカーにより開発されてきました。しかしながら、そのようなシステムは他の電子機器が発する電磁ノイズに弱いという課題がありました。本テーマでは、電磁ノイズに強いシステムを設計するための解析測定技術について研究しています。
主な業績
[1] N. Haga, Y. Kasahara, and K. Motojima, “Statistical modeling of intrabody communication channels in various grounding conditions,” IEICE Commun. Express, vol. 6, no. 6, pp. 319–324, June 2017.
[2] N. Haga, Y. Kasahara, and K. Motojima, “Dynamic measurements of intrabody communication channels and their dependences on grounding conditions,” IEICE Trans. Commun., vol. E99-B, no. 6, pp. 1380–1385, June 2016.
[3] N. Haga, K. Motojima, M. Shinagawa, and Y. Kado, “Equivalent-circuit expression of environmental noise electric fields in intrabody communication channels,” IEEE Trans. Electromag. Compat., vol. 58, no. 1, pp. 294–306, Feb. 2016.
キーワード
担当授業科目名(科目コード)
信号解析論