中村 雄一(なかむら ゆういち)
所属 | 電気・電子情報工学系 |
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職名 | 准教授 |
専門分野 | 磁気ホログラムメモリ/マルチフェロイック複合膜/スピンカロリトロニクス / 電気・電子材料工学 / マテリアルズプロセッシング |
学位 | 博士(工学)(京都大学) |
所属学会 | 電気学会 / 応用物理学会 / 日本磁気学会 / 日本金属学会 /日本熱電学会/電子情報通信学会 |
nakamura@ee ※アドレスの末尾に「.tut.ac.jp」を補完してください |
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研究室web | http://www.spin.ee.tut.ac.jp |
研究者情報(researchmap) | 研究者情報 |
研究紹介
磁性材料をキーマテリアルとして、今までに無い新しいデバイスの実現を目指して研究を進めています。年々増え続ける膨大な情報を処理し、保存する技術として、我々の研究室で開発されたコリニアホログラフィックメモリの実用化を目指すとともに、それにも用いられる空間光変調器などの光制御デバイス応用を目指したマルチフェロイック複合膜の開発を進めています。また熱流を制御してスピン流を制御するフォノン流制御スピンゼーベック素子をはじめ、他の高機能酸化物電気・電子材料についても検討を行っています。
テーマ1:磁気ホログラムメモリの開発
概要
大規模な情報を保存する高速のストレージ装置として,ホログラムメモリの実現が期待されています。本研究は,コリニア・ホログラフィという独自の方式を用いて,次世代の光ディスクメモリを開発しようと,理論計算と実験を通して,ノイズが少なく,高効率なホログラム記録方式と記録メディアの開発を進めています。
主な業績
"Error-free reconstruction of magnetic hologram via improvement of recording conditions in collinear optical system" Y. Nakamura, Z. Shirakashi, H. Takagi, P.B. Lim, T. Goto, H. Uchida, M. Inoue, Opt. Express, vol.25(13), pp.15349-15357 (2017).
"Development of Heat Dissipation Multilayer Media for Volumetric Magnetic Hologram Memory" Y. Nakamura, P.B. Lim, T. Goto, H. Uchida, M. Inoue, Appl. Sci. vol.9, 1738 (2019).
キーワード
テーマ2:光制御用マルチフェロイック複合膜の開発
概要
情報処理、光通信分野の技術の進展に伴い,光の強度,位相,偏光等を制御する光制御デバイスの高性能化への要求が高まっています。本研究では電圧で駆動する超高速・低消費電力な光制御デバイスへの応用を目指して,磁性ガーネットと圧電材料を組み合わせて微細構造を制御した「光制御用マルチフェロイック複合膜」の開発と,その磁気光学光制御デバイスへの応用を目的としています。
キーワード
テーマ3:フォノン流制御スピンゼーベック素子に関する研究
概要
本研究は、熱でスピン流を制御する新しいスピントロニクス分野の創成を目指し、ナノ構造を制御してフォノン(熱)伝導を制御することでスピンの流れを制御する「磁性フォノニック結晶」の創成と、フォノン(熱)により制御されたスピン流を電気的に検知する手法の確立を目的として研究を行っています。
キーワード
担当授業科目名(科目コード)
電気回路Ⅱ (B12510080) / 複素関数論 (B12610220) / 材料エレクトロニクス論 (M22621070) / 先端材料エレクトロニクス特論I(D32030010)