鈴木 幸太郎(すずき こうたろう)
所属 | 情報・知能工学系 |
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職名 | 教授 |
専門分野 | 情報セキュリティ |
学位 | 博士(数理科学)(東京大学) |
所属学会 | 電子情報通信学会、情報処理学会、ISO/IEC JTC 1/SC 27/WG 2 委員 |
suzuki@cs ※アドレスの末尾に「.tut.ac.jp」を補完してください |
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研究室web | https://www.sec.cs.tut.ac.jp/ |
研究者情報(researchmap) | 研究者情報 |
研究紹介
インターネットなどで安全に通信や情報処理を行うための必須の技術である、情報セキュリティと暗号技術に関する研究開発を行っています。現代の暗号技術は、素因数分解問題や離散対数問題などの計算困難問題に基づいて安全性を証明できるように設計されており、安全性を証明するための理論的な解析が必要となります。一方で暗号技術は、インターネットなどで実際に日々使用される技術であり、効率性や実用性も重要になります。これらの観点を踏まえて、情報セキュリティ特に公開鍵暗号技術と暗号プロトコルについて、下記の研究テーマで研究開発を行っています。
テーマ1:暗号プロトコルの研究
概要
インターネットで広く用いられているSSL/TLSなどの鍵交換プロトコルや、ビットコインなどで用いられている分散台帳技術ブロックチェーンなど、暗号技術を用いて高度な機能を実現する暗号プロトコルについて研究開発を行います。安全で効率的な暗号プロトコルの設計や実装、それを用いた応用プロトコルの研究開発を行います。
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テーマ2:高機能暗号技術の研究
概要
暗号文の復号時に平文の任意の関数値を計算することができる関数暗号など、高度な機能を備えた暗号や署名を実現する高機能暗号技術の研究開発を行います。また、高機能暗号を実現するための基礎技術である、楕円曲線暗号とペアリングについても、アルゴリズムの研究や実装を行います。
キーワード
テーマ3:2パーティ計算/マルチパーティ計算の研究
概要
個人情報や医療情報などの機微な情報をプライバシーに配慮しつつ有効に活用するための基礎技術である、2パーティ計算/マルチパーティ計算について研究開発を行います。2パーティ計算/マルチパーティ計算は、参加者各自の秘密情報を秘匿したまま秘密情報の任意の関数の値を計算することができる”万能”暗号プロトコルであり、理論的にも実用的にも重要な研究分野です。これらの技術について、安全性の理論的な研究や、効率的な方式の設計や実装を行います。