大村 廉(おおむら れん)
所属 | 情報・知能工学系 |
---|---|
職名 | 准教授 |
専門分野 | ユビキタス・コンピューティング/ウェアラブル・コンピューティング/分散システム/オペレーティング・システム |
学位 | 博士(工学)(慶應義塾大学) |
所属学会 | IEEE/ACM/IEICE/IPSJ |
ren@ ※アドレスの末尾に「tut.jp」を補完してください |
|
研究室web | http://www.usl.cs.tut.ac.jp |
研究者情報(researchmap) | 研究者情報 |
研究紹介
現在,我々を取り巻くありとあらゆる「物」が情報処理能力を持つようになってきており,いわゆる「ユビキタス社会」が到来しつつあります.このような環境の中では,身の回りの物が暗黙的に我々の生活をサポートし,緊急時の対処や事故などを回避することができるようになります.そこでユビキタス社会において「人を支援するシステム」の実現を目指して,センサ・ネットワークを介して得られる実世界の情報処理方法に関する研究や,実世界の状況表現に関する研究,また,その際のコンピュータシステムの在り方についての研究を行っています.
テーマ1:行動・状況認識による生活支援システムの開発
概要
我々は生活をより安全・安心・快適にするユビキタスシステムの研究を行っています.その一つとして,特に医療などの支援に着目し,医療過誤の防止や救急医療を支援するための研究を行っています.環境設置センサやウェアラブルセンサなどを用いて看護師の業務履歴の取得やその検証のための技術開発や,また,心肺蘇生を実施する人たちのトレーニングシステムの開発などを行うとともに,その処理のためのプラットフォーム作りや,ロボットを用いた積極的な(物理的な)支援法に関する研究を行っています.
キーワード
テーマ2:生活支援アプリケーションの実行・開発環境の研究
概要
生活支援を行うアプリケーションでは,アプリケーションを使用する人たち自身が自分たちの要望に合わせてアプリケーションをカスタマイズする必要が出てきます.我々はホームネットワークを想定し,特に情報技術にあまり親しみのない女性や子供でもアプリケーションを開発できるようにするため,プログラミング自体を簡単にするだけでなく,機器に人格を与え,コミュニケーションを楽しみながらアプリケーション開発ができる環境の研究を行っています.
キーワード
テーマ3:ユビキタスシステムのための組み込みシステムの研究
概要
ユビキタス環境を実現するためのハードウェアを環境内にセンサを配置したり,また,ウェアラブルコンピュータそのものを製作する必要があります.特に,このようなハードウェアでは「電源をどのように扱うか」ということが問題になります.計算機システムの低消費電力化だけでなく,ワイヤレス給電や歩くことで発電する技術などのエネルギーハーベスティング技術を活用したハードウェアや,不揮発メモリを用いて不安定な電源に耐性をもったハードウェア/ソフトウェアシステムの研究を行っています.
キーワード
担当授業科目名(科目コード)
オペレーティングシステム(B13621030)
分散システム(B13621060)
ネットワークシステム工学特論(D33030080)
その他(受賞、学会役員等)
主な受賞
情報処理学会DICOMO2012シンポジウム 優秀論文賞(2件)
情報処理学会DICOMO2012シンポジウム 優秀プレゼンテーション賞
第34回 情報処理学会UBI研究発表会学生奨励賞
第31回 情報処理学会UBI研究発表会学生奨励賞
平成22年度 情報処理学会山下記念研究賞
2010年度 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 新規事業化賞(社内表彰)
The 4th ACM/IEEE Intl. Conf. on Human Robot Interaction(HRI2009), The Best Video Award
第23回 情報処理学会UBI研究発表会優秀論文賞(一般)
2007年度 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 発明・考案賞(社内表彰)
第19回 情報処理学会UBI研究発表会優秀論文賞(学生)
第15回 情報処理学会UBI研究発表会優秀論文賞(一般)
第7回 計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会 優秀講演賞