小野 悠(おの はるか)
所属 | 建築・都市システム学系 |
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兼務 | 先端農業・バイオリサーチセンター 安全安心地域共創リサーチセンター |
職名 | 准教授 |
専門分野 | 都市工学 |
学位 | 工学博士(東京大学) |
ono.haruka.ac@ ※アドレスの末尾に「tut.jp」を補完してください |
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研究室web | https://www.ono-unit.com/ |
研究者情報(researchmap) | 研究者情報 |
研究紹介
人々の豊かな暮らしを支え、多様な文化を育む、魅力的かつ持続的な都市を実現するため、都市の現状を理解し、あるべき姿を構想し、実現のための方法論を提示することを目指しています。そのため、都市計画の理論的知識の蓄積と、それらを現場で活かすための実践的スキルの習得に重点を置いています。
テーマ1:インフォーマル・アーバニズムの可能性 〜主体的な空間形成が築く都市の新たなダイナミクス〜
概要
インフォーマル・アーバニズムとは、公式な都市計画や規制の枠を超え、住民が主体的に築き上げる都市空間の形成とそのダイナミクスを示す概念です。特にアフリカ、アジア、ラテンアメリカといった地域では、都市人口の急増に伴い、インフォーマルな住宅地や商業エリアが急速に拡大しており、これらは住宅供給やインフラ、公共サービスの不足に対する自発的な適応として発展してきました。
わたしたちは、公式な制度が及ばない領域で住民が空間を形成し、維持・管理し、利用するプロセスに注目し、その特徴を都市計画の視点から分析しています。インフォーマル・アーバニズムが持つ創造的な可能性を探り、公式な都市計画との連携を模索することで、住民の主体性を尊重しながら、包摂的で持続可能な都市計画の実現を目指しています。
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テーマ2:自然と都市のハーモニー 〜市民が主体となる自然環境と都市デザインの融合〜
概要
自然と都市のハーモニーは、環境負荷の軽減と住民の生活の質向上に欠かせない取り組みです。わたしたちは、生態系サービスを活用し、水辺空間やグリーンインフラの視点から、自然と都市の調和を実現する方法を探っています。
具体的には、都市空間における生態系サービスの多様な役割を評価し、その活用による気候変動の影響緩和、災害対策、住民の生活の質向上の方策を検討しています。また、これらの成果をもとに、住民が自然環境の保全と活用に主体的に関与できる仕組みを構築することで、自然環境と都市デザインの融合による持続可能な都市空間の実現を目指しています。
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テーマ3:災害復興と生活再建 〜避難から定住までを支える復興計画の実践〜
概要
大規模災害が発生すると、被災者が安全に避難し、生活を再建して定住に至るまでの連続性をどのように確保するかが重要な課題となります。わたしたちは、災害復興における仮住まいから恒久住宅への移行に焦点を当て、避難から定住までの一貫した復興プロセスをどのように支えるかを探っています。
具体的には、災害発生後の仮住まいの環境が被災者の生活再建にどのような影響を与えるかを明らかにし、避難、仮住まい、定住の各段階を支えるための効果的な都市計画や住宅政策の指針を検討しています。研究を通じて、被災者が仮住まいから恒久的な住宅へ円滑に移行できる復興計画を提案し、災害後の生活再建を支援する仕組みづくりに貢献することを目指します。
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担当授業科目名(科目コード)
図学・図学演習/都市計画/建築設計演習/都市地域プラニング/Advanced urban planning/Sustainable urban planning
その他(受賞、学会役員等)
【受賞歴】
・住総研 研究・実践選奨(2024.6)
・2020 Best Paper Award, Japan Architectural Review(2021.8)
・日本建築学会 奨励賞(2021.4)
・グッドデザイン賞(2016.9/2018.10)
・日本都市計画学会 論文奨励賞(2017.5)
・日本建築学会 優秀修士論文賞(2013.8)
など
【役員等】
・日本学術会議連携会員・若手アカデミー幹事(2020.12〜2023.9)/代表(2023.12〜)
・Global Young Academy(2023.6〜)
・日本科学振興協会 代表理事(2021.11〜2022.6)
など