豊橋技術科学大学

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杉木 直(すぎき なお)

所属 建築・都市システム学系
兼務 安全安心地域共創リサーチセンター
未来ビークルシティリサーチセンター
職名 教授
専門分野 交通工学 / 土木計画学
学位 博士(環境情報学)(東京都市大学)
所属学会 土木学会 / 交通工学研究会 / 日本都市計画学会 / 日本不動産学会 / アジア交通学会/日本地域学会/災害情報学会/地域安全学会
E-mail sugiki@ace
※アドレスの末尾に「.tut.ac.jp」を補完してください
研究室web http://www.tr.ace.tut.ac.jp/
研究者情報(researchmap) 研究者情報

研究紹介

安全・便利・快適で持続可能な交通システムや都市構造の実現に向けた、交通サービス・都市サービスの将来需要予測の開発や、施策の評価・検討に関する研究に取り組んでいます。

テーマ1:都市サービスの将来需要予測と持続可能な都市構造の検討に関する研究

概要
土地利用と交通の相互作用を考慮した都市モデルによる分析のフレームワーク

 人口減少・少子高齢化社会の下、地方都市では歳入減少により、現在と同程度の公共サービスを提供することが厳しくなることが懸念されており、都市サービスの将来需要予測に基づき、問題が顕在化するまでに適切な対応をとることが重要な課題となっています。
 本研究では、土地利用と交通の相互作用を考慮した都市モデルを用いて将来時点の人口・世帯の分布を推計し、交通を含む都市サービス需要の変化を把握するための手法の開発を行っています。その上で、既成市街地への居住誘導施策、公共交通ネットワークの整備・再構築等、持続可能な都市構造の構築に向けた施策の評価、検討を行っています。

主な業績

◆Sugiki, N., Miyamoto, K., Kitazume, K. (2010). Forecasting Public Services Demand in an Ageing Metropolitan Area with an Extended Cohort-Type Household Model Combined with Discrete Choice Location/Relocation Models, Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies, Vol.8, pp.1094-1109.
◆福岡裕介, 大谷紀子, 杉木直, 宮本和明. (2013). 人口減少都市における政策手段の戦略的選択と世帯セグメンテーション, 土木計画学研究・講演集, Vol.48, CD-ROM.
◆村中智哉, 杉木直, 福岡裕介, 宮本和明. (2014). 世帯属性に基づく潜在住み替え需要の分析と政策手段の検討, 土木計画学研究・講演集, Vol.50, CD-ROM.

キーワード

都市サービス / 将来需要予測 / 持続可能な都市構造 / 都市モデル

テーマ2:マイクロシミュレーション型都市モデルの開発に関する研究

概要
マイクロシミュレーション型都市モデルの構造

 成熟期を迎えた我が国の都市では、少子高齢化に伴う人口構造の変化、ライフスタイルの多様化などを背景として、都市施策の方向性は量への対応から質への対応へと移行しています。これらに対する有効な分析手法として、個人、世帯、企業などを個々の単位で操作し、詳細な属性を考慮した世帯構造の変化、交通行動、政策の効果等を分析するマイクロシミュレーション型都市モデルが挙げられます。
 本研究では、マイクロシミュレーション型都市モデルの実用化に向けた取り組みとして、シミュレーション初期時点のマイクロデータ作成、将来予測モデルの開発、詳細な属性に基づく施策評価手法の開発を行っています。また、確率的な試行の下でのシミュレーション結果の特性把握や、リスク分析への活用に関する研究を行っています。

主な業績

◆Sugiki, N., Miyamoto, K. (2004). Spatio-Temporal Aggregation Effects and Path- Dependence in a Land-Use Micro-Simulation System, 10th World Conference of Transport Research, Paper No.1014, CD-ROM.
◆Sugiki, N., Varameth, V., Otani, N., Miyamoto, K. (2012). Agent-Based Household Micro- Datasets : An Estimation Method Composed of Generalized Attributes with Probabilistic Distributions from Sample Data and Available Control Totals by Attribute, Asian Transport Studies, Vol.2, No.1, pp.3-18.
◆Sugiki, N., Muranaka, T., Otani, N., Miyamoto, K. (2015). Agent-based Estimation of Household Micro-data with Detailed Attributes for a Real City, Proceedings of the 14th International Conference on Computers in Urban Planning and Urban Management, pp.231-1 - 231-18.
◆杉木直, 柏村晟也, 大谷紀子, 宮本和明. (2015). 郊外ニュータウンにおける住宅ストックを考慮した世帯マイクロシミュレーション, 土木計画学研究・講演集, Vol.52, CD-ROM.

キーワード

マイクロシミュレーション / 都市モデル / 施策評価 / リスク分析

テーマ3:被災時の避難行動・災害に強い都市構造の構築に関する研究

概要

東日本大震災や各地で発生した豪雨災害の経験を生かした、尊い命が失わなわれないための迅速な避難体制や、災害に強いまちづくりの構築が求められています。
本研究では、被災時の避難場所・施設への避難行動を、時間帯によって異なる避難対象者の分布予測や選択される避難交通手段の選択を考慮した交通シミュレーションにより分析し、避難交通の課題把握や対策の検討を行っています。また、世帯の居住地選択行動や住宅地価に災害リスクが与える影響を居住地選択モデルを用いて分析し、災害に強い都市構造の形成に向けた検討を行っています。

キーワード

災害リスク / 避難行動 / 都市構造 / 交通シミュレーション / 居住地選択モデル

担当授業科目名(科目コード)

土木計画学 (B15620160)
都市空間デザイン演習 (B15622200)
空間経済学 (B15620190)
国土計画論 (B15620090)
社会基盤マネジメント論 (M25622070)
Advanced Transportation and Urban Planning (M45630410)
交通システム・交通経済特論 (D35030090)
Advanced Transportation Systems and Economics (D55030090)

その他(受賞、学会役員等)

【受賞歴】
◆第10回世界交通学会若手奨励賞, 2004.07.


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