豊橋技術科学大学広報誌 天伯
 
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【フリーワールド】韓国のお正月について/電子・情報工学専攻 博士課程3年 鄭 吉秀(ジョン キルス)
 
 
 

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鄭 吉秀さん


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ハンボック(民族衣装)




 韓国では、旧暦(陰暦)のお正月を盛大にお祝いします。
 陰暦による正月は「ソルラル」といい、元々「新しい年を迎え、人間のあらゆる言動を慎まなければならない」という神聖な意味が込められています。

 ソルナルの朝は、家族が集まり「ハンボック(民族衣装)」を着て「茶礼(チャレ)」と呼ばれる先祖を祀る祭事から始まります。その後、年少者が年長者に対して「歳拝(セベ)」という新年の挨拶をします。
 また子供たちは、セベトンと呼ばれるお年玉をもらったり、徳談という新しい一年を迎えるためにふさわしい話を聞きます。その後、先祖のお墓参りをするのが一般的です。

  お正月に食べる伝統料理の代表的なのは「トックッ(お雑煮のような料理)」があります。「トックッ」は牛肉で出しを取った白っぽい汁に100円玉位の小さい真っ白な小判型のお餅をたくさん入れたものです。「トックッ」の「トッ」がお餅で、細くて長い棒状にしたものをスライスして使います。 もとが細くて長い棒の形をしているので「長生きできますように」それを大量に入れて「豊かな年になりますように」と願いを込めます。また餅の純白は「純粋」「真実」「厳粛」を表しています。

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トックッ

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ユンノリ

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ノルティギ





  親戚皆が集まりますから、朝食後にはいろいろ伝統的な遊びをします。凧揚げでは凧を高く揚げ、糸巻きの糸が全てなくなったら糸を切って、一年の無病息災を願います。「ユンノリ」という韓国式すごろくも奥深いルールがあって皆で盛り上がったりします。
 「ノルティギ」は女の子の遊びでシーソーのようなものでジャンプして、塀越しにカッコいい男の子を見るためだとか言われますが、お正月にノルティギをすると一年間トゲに刺さらないなどといった迷信もあります。
 
 
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【卒業生から】同じ仕事をするならば楽しく/(株)日東電工 電気・電子工学専攻(2002年修了) 門野 倫明
 
 
 

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筆者近影


 技科大の皆様、学業、研究など一生懸命やっていますか?私は2002年に電気・電子工学専攻を修了後、日東電工株式会社に入社しました。2年間ほど埼玉県にある関東事業所に在籍し、2004年より技科大と同じく愛知県豊橋市を基盤とする豊橋事業所に在籍しております。入社以来、生産管理システムの構築、運用に携わっています。

 今回この文面では業務の紹介を外し、これから社会にデビューする学生の皆様へ私が社会に出て感じたことを記述しようと思います。これを読んで社会に出る学生の皆様が頭の片隅にでも、この文面の内容を入れておいて社会で役立つ事ができれば幸いと思います。

 一つ目は「報・連・相」(ほうれんそう)です。この言葉は、社会で活躍されておられる方ならば、よく耳にする言葉だと思います。「報告」、「連絡」、「相談」の始めの1文字をとったものです。しかし私は、「相・連・報」だと思います。つまり「相談」、「連絡」、「報告」です。研究室の先頭を担う学部4年、修士2年の皆様も社会にでれば新人です。仕事について指導して頂く先輩が必ずいます。先輩からあるテーマについて業務を行って欲しいと依頼があると思います。その際に、「自分はこのように思うがどうか?」、「どのように進めたらよいか?」などと先輩に「相談」することを第一番目に実行しなければいけないと思います。

 自分独自の考えで業務を進めていこうとすると、後戻りや修正をする結果になるかもしれません。そこで逐一「相談」する必要があります。その後に、こまめに「連絡」することです。仕事を依頼された先輩から聞かれる前に状況、進捗を連絡する必要があると思います。そして最終的には「報告」します。これは報告書から口頭での報告まで様々あると思いますが、依頼された業務が終了したという報告が必要となると思います。

 2つ目は「仕事は楽しく!」です。仕事を楽しくしようと思うと、自分が関わっている業務の知識、スキルが必要だと思います。個人によっていろいろな分野があります。語学力を磨くなら海外の人との仕事も楽しくなるかもしれません。またIT関係の知識を増やし資格を取得するならば、業務を効率よく行う事ができるかもしれません。そのように自己啓発が必要だと思います。業務に関しての知識、スキルがないと任せられた仕事も楽しくなく、いやいや行うという結果になりかねません。

 以上これまで2つのポイントについて記述させて頂きましたが、自分は必ずしも完全に2つの点を実行できている訳ではありません。しかし、私も日々 "同じ仕事をするならば楽しく"なるように努力しています。

 最後になりましたが、学生の皆様、勉強、研究、サークルなど、今しかできない事を頑張って充実した学生生活を送ってください。

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豊橋事業所

 
 
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【学生インタビュー】電子・情報工学専攻 博士課程2年 Kanit Prasertwattana
 
 
 




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 新城高校での料理教室

 

 今回は、タイからの留学生 Kanit Prasertwattana(カニット パラスワタナ)さんにインタビューをお願いしました。Kanitさんは現在、本学大学院博士後期課程 電子・情報工学専攻に在籍中の2年生です。研究でお忙しい中、快くインタビューを了承してくださいました。


-本日はお忙しい中、ありがとうございます。早速ですが、本学に留学しようと思ったきっかけをお聞かせください。

 タイのタマサート大学の修士課程2年在籍中に、本学への6ヶ月間の交換留学の機会を得ました。このとき、本学の教職員の皆さんや日本人および留学生の友人に大変親切にしていただき、勉強や社会活動を大変楽しむことができました。このことがきっかけでまた日本に来たいと考え、本学の大学院博士課程に入学しました。

-日本についての印象をお聞かせ下さい。

 日本人の親切さと規律正しさが印象的だと思います。
 日本に来て間もないとき、まだ日本語が話せず英語のみでコミュニケーションしている状態で京都に遊びに行ったことがあるのですが、その途中で列車の乗り換え方が分からず困ったことがありました。そこで、同じ車両に乗り合わせていた見ず知らずの女性に目的地の名前だけを見せて、乗り換えの仕方を教えてもらおうと思ったのですが、あいにく彼女は英語で説明することができませんでした。そのとき、なんと彼女は乗り換えのホームまで私を直接連れて行ってくれ、つぎに乗り換える電車を教えてくれたのです。彼女の親切心に大変感銘を受けました。
 規律正しさについては、例えばバスに乗るときやチケットを買うときにきちんと列に並ぶこと、交通ルールを守り飲酒運転や交通事故が少ないこと、ゴミを分別し、公共スペース等にゴミを捨てないことなどに感心します。

-故郷が恋しくなることはありませんか?

 奇妙に聞こえるかもしれませんが、ホームシックになったことが無いのです。多くの友人も居ますし、しなければならないことがたくさんあってとても忙しく、ホームシックになる時間が無いという感じでしょうか。
 

-大学ではどんな研究をされているのですか?

 私の研究分野は、サプライチェーンマネージメントというものについてです。サプライチェーンとは、素材を入手して、最終的な製品に変換し、効率的に小売業者に届けるまでの様々なビジネス活動からなる統合的なプロセスのことです。
 サプライチェーンマネージメントとは、このサプライチェーンの改善を通じてサプライチェーン内の活動の統合を行ない、持続的に企業競争力が優位となることを目的としています。

-研究活動はお忙しいですか?差し支えなければ、余暇を含めて、どのような生活を送られているのかお聞かせください。

 研究自体はとても忙しいですが、多くの論文を執筆し、学会などに投稿することにも忙しくしています。月曜から金曜までの大部分の時間は、研究室で過ごしています。週末は結婚式場のウェイトレスとしてアルバイトをしています。
 このアルバイト先では日本人の友達がたくさん居ますので、日本語の練習と日本文化を学ぶためにとても良い機会であり、大変気に入っています。時間があるときは、友達と食事や買い物、カラオケ等に出かけたり、料理をすることが好きなので料理を作ったりしています。
 長期休暇のときには、友達と日本の各地に旅行に出かけています。

-学会参加などを含めて、旅行はよくされるのですか?

 学会発表は博士課程を修了するための必要事項ですので、いくつかの学会に出席しました。2005年の11月に長野の国内学会に参加しました。国際会議は2006年の7月に東京で行われたものと、同年の12月にタイで開催されたものに出席しました。
 旅行は趣味の一つですので、他にも友達と多くの場所に旅行しました。仙台、金沢、静岡、東京、神奈川、京都、大阪、神戸、広島、九州等に旅行したことがあります。




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 母国紹介





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 京都にて

 

-日本人あるいは留学生間での交流活動・社会活動等についてお聞かせ下さい。

 日本に来てから、多くの社会活動に参加する機会がありました。世界子供サミットのボランティア、多くの小中高で母国タイについて紹介するボランティア、タイ料理の調理法を教えるボランティア、他にも豊川市立中部中学校で英語を教えるボランティア等もありました。
 ボランティア活動の他にも多くの家庭を訪問したり、日本文化を学ぶためのホームスティプログラム等にも参加しました。

-本学に来て満足している点と不満な点についてお聞かせ下さい。

 本学は全ての学生に対し良い教育カリキュラムとサポートを提供しており、満足しています。ただ、日本語の知識を持たない留学生が本学で日本語を勉強しようとするとき、初級と中級コース以外に、コミュニケーションコースや、技術的な専門用語を教えてくれるコースがあればもっと助かるかと思いますが。

-将来の夢をお聞かせ下さい。

 卒業後も日本で就職したいと思い、現在就職活動を始めようとしているところです。

-本学で勉強したいと考えている方に何かアドバイスをいただけませんか?

 本学は研究を行うために有効な学術的知識や実験装置を提供してくれる場所です。また、日本の中心に位置しており、交通の便も良いです。最も良いことはすべての教職員と学生がとても親しみやすいことです。きっと本学での勉強を楽しむことができますので、悩むことなく本学の一員となり、一緒に勉強しましょう。

~本日はお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございました。~


 
 
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【クラブ紹介】全日本学生フォーミュラ大会参戦へ 2年目のチャレンジ/自動車研究部 TUT FORMULA
 
 
 

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 私達「豊橋技術科学大学 自動車研究部 TUT FORMULA」 は、全日本学生フォーミュラ大会に参戦するため活動しています。

 学生フォーミュラ大会とは、ものづくりの総合力を競う大会です。
 チームのマネージメントやマシンの設計、製作、テスト、セッティングなどの全てを自分たちで行います。もちろんドライバーやメカニックなどもメンバーが務めます。

 大会はただ速く走ればいいというわけではなく、設計や製作コスト、商品性なども採点されます。それらを考えてマシンを作るので、活動は実際の車の開発の疑似体験といった感じです。
 大会は全世界5ヶ国で開催されていて、海外からの参加や、海外へ遠征をしているチームもあります。

 私たちは今年2年目の参戦です。昨年の失敗を活かし、上位入賞を目指しています。
 現在は新しいマシン設計の最終段階に入っており、春休み中に車輌を製作をします。
  =='06マシンの紹介==
車輌名:TG01
大きさ:全長2460mm 全高1050mm 全幅1380mm
重量:270kg (ドライバー含まない)
エンジン:600ccのバイクのエンジン
最高速度:120km/h (大会時)
安全装備:5点式シートベルト、衝撃吸収装置


詳しくはチームのホームページをご覧ください。
http://tut-f.com/

また、学内外問わず見学は大歓迎ですので、気軽に info@tut-f.com までメールください。

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【海外研修報告】中国での海外研修/エコロジー工学専攻 修士2年 倉橋 宏和
 
 
 

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研修期間:H18年8月1日~11月30日
訪問国:中国

 私は、2006年8月1日~11月30日の日程で中国での海外研修を行いました。海外研修では私の研究対象である中国の首都である北京市を拠点として研修を行いました。
 研修期間中に私が在籍していたのは、北京市中心部の北西に位置する海淀区の中国科学院・生態環境研究センターです。

 ここには研究員を始め、複数の大学院生が在籍し、北京市や中国各地の水環境問題に対して主に生物を利用した水処理技術の研究を行っています。研究センターの位置する海淀区は市内のほとんどの大学が集中していることから北京市の学生街とも呼ばれており、研究センターから自転車で15分ほど行ったところには北京大学や清華大学があります。また、中国先端の研究設備を持つ研究センターを一歩出ると、開発以前の商店街や民家が目に飛び込んできて、北京市が開発途上のであることの一端を実感することができます。

 2006年の夏は異常気象だったらしく、渡航日にはスコールに見舞われ、傘を持っていなかった私はびしょ濡れになってしまい、翌日から一週間以上風邪を引いて寝込んでしまうアクシデントもありました。

   研修の目的のひとつである北京市の水環境の現状を把握するために、国内外の資料や論文が集まっている国家図書館での資料の収集、北京市内で最大規模の下水処理場である北京市排水処理場高碑店の調査・見学、清華大学環境科学与工程系の研究室の見学などを行いました。

 中国の水事情の評判については事前に聞いていましたが、現状を目の当たりにすることで、その緊急性を実感すると同時にそれに対する各研究機関の切迫した思いを感じることができました。

 また、現地では研究の一環として、一般家庭を対象としたアンケート調査をしました。この際、中国人の文化や生活様式の違いを考慮した調査用紙を作成しなければならなかったのですが、これに対する考え方についてセンターの方との間に矛盾があり、作成に予想以上に時間がかかってしまいました。異なった国の間の文化や考え方の違いを改めて認識させられた瞬間でした。

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  期間中には、研究センターの方の薦めで、中国山東省の青島で行われた"第六届中日水環境研討会"へ参加してきました。ここでは、研究センターをはじめとした中国の各大学と日本の大学が集まって各々の研究成果を発表していました。

 私は発表をしませんでしたが、発表を聞いたり、設けられた昼食会や夕食会へ参加したりすることで、現地の青島大学の学生や日本から来られた先生方や学生と交流を行い、研究や現地の情報についての話をするなど、大変有意義な時間を過ごすことができました。
 研究センターの学生は朝早くから研究・実験を行っており、朝の苦手な私は合わせるのに大変でした。また、日常の中で英語について議論をしているなど、日本の学生にはなかなか見られない英語に対するモチベーションの高さを垣間見ることができました。

 今回の研修は、期間が4ヶ月ということもあり、生活に慣れたころの帰国となってしまいました。心残りはありましたが、日本ではできないとても貴重な時間を過ごすことができました。

 最後に、資金面で援助していただいた本学協力会、研修をする際の手続きなどでご協力していただいた本学国際交流課のみなさまに厚く御礼申し上げます。
 
 
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国立大学法人 豊橋技術科学大学