文字サイズ
検索

News & Topics

ホーム > News & Topics > 「バイオマス・CO2・熱有効利用拠点の構築」プロジェクトに対する特許権抵触について指摘を受けた件について

「バイオマス・CO2・熱有効利用拠点の構築」プロジェクトに対する特許権抵触について指摘を受けた件について

トピックス | 2014年12月22日


 本件は、豊橋技術科学大学(以下、「豊橋技科大」という。)教授が研究代表者を務める「バイオマス・CO2・熱有効利用拠点の構築」プロジェクト(以下、「拠点構築プロジェクト」という。)において、他大学教授職にある研究者(以下、「外部者」という。)から特許権抵触について指摘を受けたものです。

 豊橋技科大では、拠点構築プロジェクトの実施状況の確認を行うことによって、社会的説明を行うことが必要との考えから、実証研究実施状況確認委員会(委員長はじめ、過半数の者は外部有識者)(以下、「委員会」という。)を設置し、このたび、委員会において、外部者が指摘している内容に照らし合わせながら確認した結果、問題はないことを確認した旨の報告書が委員会から学長へ提出されましたので、お知らせします。

 

 

 

1.背景等

  • ○ このたび、拠点構築プロジェクトにおいて、外部者から特許権抵触について指摘を受けた。また、このことについて新聞報道もなされた。

  • ○ 豊橋技科大は知財を専門とする弁理士から指摘される特許については抵触していないとの鑑定書を得た。更に実施状況の確認を行うことによって、社会的説明を行うことが必要との趣旨で、委員会が設置されるに至った。

  • ○ 委員会は、豊橋技科大学長の諮問を受けて、
    • (1)拠点構築プロジェクトで使用している装置と外部者保有の特許発明について
    • (2)拠点構築プロジェクト全体研究計画と特許との関係について
    • (3)その他本件に関する件について
    確認を行うこととなった。

  • ○ 委員会は、外部者が指摘している内容に照らし合わせながら、拠点構築プロジェクトが適切に実施されているか、関係する書類の精査、豊橋技科大教授及び関係する企業から面接により確認を行った。この報告書は、その結果をまとめて、豊橋技科大学長に報告された。

 

 

2.報告書(要旨)

  • ○ 9 月19 日に外部者から指摘のあった事項について、事実関係の確認を行った。

  • ○ 豊橋技科大教授が拠点構築プロジェクトで使用している装置及び研究方法については、外部者が権利を主張していると判断される特許には抵触していないと確認した。

  • ○ 拠点構築プロジェクトの全体についても特許に抵触していないことを確認した。また、不正公金使用にも該当しない。

  • ○ 拠点構築プロジェクトは、文科省事業の趣旨や目的にも合致しており、また、中間評価においても「所期の計画と同等の取組が行われている」という評価を受けたことを確認した。

  • ○ 豊橋技科大には、研究者の行動規範や各種規則を整備しており、豊橋技科大教授はそれらの規則に従って、行動していることを確認した。

  • ○ これらのことから、拠点構築プロジェクト及び豊橋技科大教授の研究活動について外部者から指摘を受けているような問題はないことを確認した。

  • ○ 大学及び研究者は、科学の自律性が社会からの信頼と負託の上に成り立つことを自覚して、強い倫理観に基づいて教育研究活動を展開しなければならない。今回のような知的財産に関連した指摘も含めて、社会からの指摘には常に謙虚に耳を傾け、厳密かつ公正に自己分析をし、社会的責任を果たす努力を続けていくことが必要である。

 

 

「バイオマス・CO2・熱有効利用拠点の構築」プロジェクトに対する特許権抵触について指摘を受けた件に関する報告書
 

同上 資料編

ページトップへ