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飯島澄男氏(名城大学教授)を講師に迎え、第17回榊プロデュースプレステージレクチャーズを開催しました。

イベント報告 | 2011年12月15日


講演をする飯島氏

講演をする飯島氏

 

 

会場の様子

会場の様子

 

 

トップと語る会の様子

トップと語る会の様子

 

 

12月8日に、A2-101講義室にて、第17回榊プロデュースプレステージレクチャーズをテーラーメイド・バトンゾーン教育異分野融合特論第四講義との共催で開催しました。

今回は、カーボンナノチューブ(CNT)の発見で世界的に著名な、飯島澄男氏(名城大学教授)をお招きして、『カーボンナノチューブの科学と産業応用』と題してご講演いただきました。

まず、CNTの発見にいたる電子顕微鏡を研究のツールとされるご自身の研究歴をお話になりました。学生時代、大学院時代、海外での研究、再び日本に戻られてからの研究や大学、企業、国のプロジェクトなど、それぞれの時代や研究環境での研究成果のトピックを美しい電子顕微鏡写真とともに紹介されました。その中で、銀のフィラメントの結晶構造の解析、科学界のみならず新聞やテレビでも報道された動く金原子の観察などを通じて、CNTの発見に至っていることを話されました。

モルフォ蝶のきれいな青色の発色のメカニズムや昆虫の擬態の不思議を紹介されながら、"科学は見ることから始まる"、"そして見る手段が重要"と強調されました。さらに、ご自身の研究の武器である電子顕微鏡を例に、日本一ではなく世界一の観察技術を持つことの意義を語られました。またCNTの話題では、その特性を活かすために産業で必要とされるCNTを大量生産する技術の進展について紹介されました。基礎研究のみならず、実用化を目指して技術開発をリードされる研究者としての高い志に触れることができました。最後に、"偶然はよく準備した人に微笑む"というフランスの細菌学者パスツールの言葉で講演を結ばれました。

テーラーメイド・バトンゾーン講演会では、これまで様々な分野の著名な研究者の方々に講演をお願いしてきました。超高速素子HEMTの発明者の三村高志氏、ヒトゲノム解読の榊佳之本学学長も期せずして同様の格言で講演を結ばれています。常に考え、準備する心を持つことの大切さを再認識する講演会でした。

講演会終了後のスーパーリーダー塾『トップと語る会』では、学長室にて飯島氏とテーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム履修学生による座談会がおこなわれました。登山、フルート、ロードバイクなど先生の多彩なご趣味の話を交えつつ、学生時代の生活、海外の一流研究者との交流のお話などをうかがうことができ、楽しく充実した座談会となりました。

 

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