
「とよはしTLO」のメンバー

京都会議での学長の法被姿

「CPhI」での展示活動 |
最近TLOという言葉があちこちで使われています。経済産業省のホームページを見ると、TLOとは、Technology
Licensing Organization(技術移転機関)の略称です。大学の研究者の研究成果を特許化し企業へ技術移転をする、産と学の「仲介役」を果たす組織です。大学発の新規産業を生み出し、それにより得られた収益の一部を研究者に戻すことにより研究資金を生み出し、大学の研究の更なる活性化をもたらすという「知的創造サイクル」の原動力として産学連携の中核をなす組織となっています。
国や国民が外から大学を眺めたときに、我が国の大学等には、研究資源の多くが集中しており、その成果の中には新規産業の「シーズ」として有望なものが多くあるはずなのに、それが産業に十分活用されているとは言えないという認識です。これを受けて各大学におけるTLOの設立を政策的に支援する「大学等技術移転促進法」(経済産業省・文部科学省提出)が平成10年5月に制定され、8月から施行されました。TLOが整備されることによって、研究者は研究に専念しながらその成果の特許化・産業化によって更なる研究資金を得るという「知的創造サイクル」の仕組みが実現します。本学でも平成16年4月に卒業生と教職員からの出資により株式会社豊橋キャンパスイノベーションを設立し、翌年9月に41番目の承認TLOとして国の認可を受け、その使命を果たすべく活動を行ってまいりました。
本学各教員の発明特許の民間企業への紹介、特許やノウハウを活用するための共同研究の斡旋、逆に企業からの技術相談に対して専門分野の教員によるアドバイスからさらには共同研究への発展、産学共同での各種助成金への仲介なども行っております。そのための各種技術交流会などの産学交流事業も実施しております。
また今年からの新しい事業としては、経済産業省支援の中核人材育成事業として民間企業のアイシン精機や中部電力と連携をして、中小企業の技術者を対象とする環境・リサイクル関係の講義と実践を行う「環境管理人材育成プロジェクト」もスタートしております。また「TLOビジネススクール」も近々開講を予定しております。
会社として創立の基本的なスタンスを守りながらも定款に基づいて、このような新しい分野へも事業を拡大しつつあります。豊橋技術科学大学のシーズと産業界のニーズのマッチングを図ろうと役社員一同努力しておりますので、産学の皆様方から“とよはしTLO”をご活用いただきたく念じております。
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