地域連携室のメンバーは、日常業務を室員の村松由起子准教授、室担当の内田高詩係長、派遣職員の山本知江子さんと私で、そして支援ネットワークを松爲宏幸副学長、澤田利夫企画課長、上田正明課長補佐の陣容で構成しています。
室運営の方針としては、先ず、「新しい『国立大学法人』像について」より全国的な均衡的配置から地域の教育・文化・産業の基盤を支えること、次に、「本学中期目標」より社会人の再・継続教育の場としての大学の解放と、産学・地域連携の積極的推進から社会・地域への開かれた大学を目指すことが挙げられます。
活動の分類としては、オーソドックスな「地域振興・活性化に関する連携・支援」、「地元住民等の教育・文化活動等への支援」に加えて、身近な「地域特有の課題の解決に向けた取り組みに対する支援」、そして将来的な「地域の安全・安心・少子高齢化対応等の次世代的要請に対する協力・支援」の枠組みにて位置づけることも可能です。このようなニーズに対して、各系先生方の専門からのシーズをどのようにバランス良くしかも効率的にマッチさせるかが地域貢献の成果を測る尺度になるかと思います。
H19年度の室の活動件数は32件になりますが、中でも時習館高校を対象にしたSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)、新城市七郷一色でのウイークエンドセミナー、豊橋駅前サテライトオフィスでの留学生による外国文化講座などが事業例として挙げられます。そして特に、本年度から開始した外国籍児童アフタースクールのボランティア募集に対して本学から23名という大勢の学生諸君が自主的に参加してくれました。
地域への奉仕というのが室の通説的な目標かもしれませんが、個人的には、一層多くの卒業生が地元に残る環境を整備し、本学とOBとの互いの成長からの地元自治体・産業界への波及効果の実現が最大の地域貢献だと信じています。
(室長 学長補佐 人文・社会工学系 教授 藤原孝男) |