EIIRIS特別講演会「酸素を作り出す植物の仕組み」を開催します。【聴講自由】

2013年10月 1日

EIIRIS特別講演会「酸素を作り出す植物の仕組み」を開催します。

【日時】　平成25年10月1日（火）13:30～15:30

【場所】　エレクトロニクス先端融合研究所(EIIRIS) VBL3階プロジェクト研究交流室
【テーマ】　「酸素を作り出す植物の仕組み」

【発表者】　沈建仁（Jian-Ren SHEN / シン ケンジン）氏（岡山大学大学院自然科学研究科教授）

【使用言語】　日本語

【講演概要】
大気中の酸素はほぼすべて酸素発生型光合成生物によって作り出されたものである。光合成において最初に起こる反応が光の吸収による水分解・酸素発生反応で、この反応は光化学系II複合体中のMn4CaO5クラスターによって触媒されている。光化学系II(PSII) は、20種のタンパク質サブユニットを含む、総分子量が350kDaになる巨大な膜タンパク質複合体である。我々は、PSIIの良質な結晶を作成し、X線結晶構造解析によってその構造を1.9A分解能で解析した。その結果、PSIIに含まれる可視光を利用した水分解・酸素発生の触媒中心、Mn4CaO5の詳細な構造を解明した。この構造は「歪んだ椅子」型の形をしており、その特徴的な形から水分解の機構が示唆された 。

講演会チラシはこちらをご覧ください。

担当：エレクトロニクス先端融合領域若手研究者育成プログラム支援室 wakate-sien<at>office.tut.ac.jp