豊橋技術科学大学五十年史

クライフバランス(仕事と生活の調和)の推進 4)男女共同参画に対する意識啓発の推進 5)地域社会との連携・協 力を通じた男女共同参画の推進です。 さらに、ダイバーシティ推進のビジョンとしては、次の三点を柱に掲げています。 1.働きやすさ・学びやすさを追求 教育環境の意識改革と風土変革に注力し、すべての人が実力を発揮できる職場・学習場を目指します。ダイバー シティと工学の視点をもった新しい知や価値の創出を先導し得る先駆的な技術者・研究者の人材育成を推進し、 ダイバーシティ工学人材の育成のための教育研究組織を整備します。 2.地域・他大学との連携 地域社会や他大学、地元の企業とのパートナーシップを通じて、ダイバーシティ推進を積極的に拡大しています。 例えば、東三河総局のフェムテック(フェムテックとは、「Female(女性)」+「Technology(技術)」を合体さ せた言葉で、生理など女性特有の悩みを先進技術で解決すること)事業をサポートしたり、地元企業とジェンダー ド・イノベーション研究(ジェンダーを重要な要因として、その効果を科学的に検証する研究)を推進しています。 こうした産学官との連携・協働により、イノベーションの質の向上と女性研究者・技術者の増加の原動力となる ジェンダード・イノベーションに資する教育・研究活動を展開・波及し、新知見や価値の創出を推進しています。 ジェンダード・イノベーションとは、ロンダ・シービンガー教授(スタンフォード大学ジョン・L・ハインツ 科学史教授)が提唱した性差、ジェンダー差の視点を研究にとり入れ、研究開発をするための手法です。2024 年 のシンポジウムにて、お茶の水女子大学のジェンダード・イノベーション研究所長 石井クンツ昌子先生には、 「ジェンダード・イノベーション-科学と技術のさらなる高みへ」というご講演をいただきました。 長岡技術科学大学のダイバーシティセンターとの連携、学協会連絡会などにて名古屋大学や周辺の大学との連 絡を密にしています。JSTの女性研究者研究活動支援事業(連携型)は、近隣の大学(名古屋大学と名古屋市立 大学)グループと協力して、2014 年度~ 2016 年度に、AICHI 女性研究者支援コンソーシアムを組み、女性教員 の言動力を培いました。 また、全国レベルでの男女共同参画学協会連絡会シンポジウムに参加したり、フェムテックの展示会にも参加 して、広く情報収集も行っています。2024 年のシンポジウムでは、愛知県東三河総局企画調整部産業労働課課長 の打田淳様が「東三河県庁におけるフェムテック産業推進の取組について」というご講演をされました。さらに、 「高専-技科大連携に関する講演会」や各高専、ロータリークラブや豊橋商工会議所との連携、地元のサイエンス カフェ「ジェネカフェ」で、講演会を行いました。 3.情報の可視化 研修や編成の内容を公開し、数値や事例として「見える化」し、透明性を確保します。例として、センターの活 動のHPによる情報の公開や、LGBTQの専門家の追手門学院大学法学部教授三成美保先生の研修会やLGBTQ についてのデジタル情報誌の発信などを実施しており、PRIDE 認定(後述)なども取得しています。 74 豊橋技術科学大学五十年史

RkJQdWJsaXNoZXIy NDY3NTA=