豊橋技術科学大学五十年史

豊かな人間性と国際的視野および自然と共生する心を持つ実践的創造的かつ指導的技術者を育成するとともに、次の時 代を拓く先端的技術の研究を行うことを理念としており、以下の強みや特色、社会的な役割を有している。 ・高等専門学校からの学生を主な受入対象としつつ、高等学校卒業生を 1 年次に受入れ、学部・大学院一貫教育により、 優れた技術開発能力を備え、我が国の産業を牽引する高度な技術者、さらに広い視野と柔軟な思考力、豊かな学識を 備え、グローバル時代を切り拓く研究開発能力を有する先導的な人材を育てる。 ・基幹産業を支える先端的技術分野と、持続的発展社会を支える先導的技術分野を 2 本の柱とし、工学部・大学院工学 研究科が構成されている。また、高い専門性に加え、幅広い視野を持ち、社会の変化に柔軟に対応できる技術者を養 成できるよう、教養教育を総括する総合教育院を設置している。 ・学部1・2年次及び高等専門学校において技術教育を学んだ学生に対し、より高度な基礎・専門の技術教育をらせん 型のように積み上げていく「らせん型教育」を行っている。また、学部 4 年次には、企業等において、実社会におけ る技術者としての問題への取り組み方を学ぶ「実務訓練」を行っている。 ・産業界の工学系学生の採用は、大学院修了生に比重を移している。本学では、大学院博士前期課程の定員を多く設定 することで、相応しい能力を持つ学生に広く門戸を開き、学部・大学院一貫教育による高度な研究活動に注力した教 育を推進している。 ・本学は開学以来、半導体を材料からチップまで、設計、試作、製造ができる施設を学内に有し、それを基に半導体セン サ・デバイスの研究で世界トップクラスの実績をあげている。また教員1人当たりの民間企業との共同研究費受入額が、 2020 年度全国 1 位になるなど産学連携が活発で、ロボット、農工・医工連携など異分野融合研究に強みを持っている。 ・高専卒業生の進学先として開設された経緯から、全国高専との深い連携の下、技術系人材の養成に力を入れている。 高専教員との教育・研究交流を推進するとともに、高専生に対する体験実習等の実践的協働教育を進めている。高専 からの編入学生に対しては、高専教育からの接続性の高い教育を提供している。 ・「世界に開かれた大学」として日本人学生の海外派遣、外国人留学生の受入れ、国際共同研究等を推進し、グローバ ル人材の育成に力を入れている。海外拠点の設立、バイリンガル講義の実施の他、ドイツ等の欧州大学とのダブルディ グリー・プログラムや、海外実務訓練等の取り組みを実施している。 ・企業との共同研究等を通じ、産学連携拠点を形成することを使命としており、教員 1 人当たりの民間企業との共同研 究費受入額は、近年で常に全国 5 位以内で、特許出願件数等も多く、産業界との連携も活発である。また、地域が抱 える課題解決のため、人材育成・社会人教育プログラムを開発・実施している。 (2)本学の機構:運営、教育、研究 本学の運営機構については、平成 28 年度より、理事・副学長、学長特別補佐等の職務分掌の見直しを図りつつ、理事・ 副学長(2名)、理事・事務局長の他、副学長、学長特別補佐の増員、新たに大学院担当、健康・衛生担当の学長補佐 の設置など、学長を補佐する体制を充実させるとともに、重点業務に取り組む「本部」、「室」体制を強化するため「セ ンター」、「本部」体制を見直した。また、平成29年度には、経営戦略担当の理事(非常勤)を置いた他、基金の事業 計画、基金獲得に向けた広報等の実施に向けた支援を行う組織として、「基金室」を設置した。併せて、本学卒業生の 相互支援関係の構築及び卒業生との連携強化を図ることを目的として、「卒業生連携室」を設置した。 31 II 転換の10年

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