月からはマレーシア科学大学(USM)キャンパス内のKompleks Eurekaへ拠点を移転し、新たな連携体制を構築した。 同年 6 月に設置したマレーシア海外拠点推進室では、本拠点の活動を全学横断的に支えるため、国際、教務、研究推進、 地域連携、人材育成という枠組みを超え、少数の教職員で構成される機動的な組織として、拠点の運営・管理や協定校・ 政府機関との調整を担っている。 主な実績として、教育面では 2014 年から 2019 年の間に TUT-USM 優秀学生交流プログラム(ESPP)で計 215 名、 グローバル・サマースクール(GSS)で計 91 名の学生交流を実現した。また、海外実務訓練では 2025 年までに 193 名 の本学学生を現地企業や大学に派遣しており、受け入れ先企業も日系・多国籍・地元企業を合わせ約50社に及ぶネッ トワークを構築している。さらに、博士後期課程のダブルディグリー・プログラムの開始に向けたマレーシア科学大学、 トゥン・フセイン・オン・マレーシア大学、マレーシアペルリス大学等の協定校との調整や、高専と連携したプロジェ クト体験型研修の実施など、教育の高度化と国際化を強力に推進してきた。 研究面においては、マレーシア科学大学との国際共同研究を基盤に、日本企業を交えた「スマート農業」や「光合成 細菌」に関する三機関連携プロジェクトを始動させるなど、産学官連携のハブとしての役割も果たしている。 2024年2月27日には、開設10周年を記念する式典をマレーシア科学大学との共催で開催した。シンポジウムでは「持 続可能な未来のための研究イノベーション」をテーマに、本学及びマレーシアの協定校の研究者が発表を行った。ラウ ンドテーブルでは、産官学の枠を超えて、次の10年に向けた研究・教育面でのネットワーク強化について活発な意見 交換が行われた。記念祝賀会には、在ペナン日本総領事、現地政財界関係者、同窓生など延べ約 100 名(オンライン含 む)が参加した。寺嶋一彦前学長によるビデオメッセージの上映や、拠点の活動に貢献した個人及び海外実務訓練の受 け入れ企業への感謝盾贈呈が行われ、これまでの支援への謝意とともに、今後の継続的・発展的な協力関係の構築が確 認された。 2026 年度からは、マレーシア国内に留まらず ASEAN 地域全体における活動のハブとするため、マレーシア海外拠 点をより強化することとした。 3.7.3.3 大学の世界展開力強化事業 本学は、東フィンランド大学(フィンランド)とのダブルディグリー・プログラムやErasmus Mundusプログラム の実施など、20 年以上に渡り、欧州との教育研究連携を行ってきた。2019 年度には、文部科学省「令和元年度大学の 世界展開力強化事業~日-EU戦略的高等教育連携支援~」に申請し、「近未来クロスリアリティ技術を牽引する光イ メージング情報学国際修士プログラム(Erasmus Mundus Japan-Master of Science in Imaging and Light Extended Reality(IMLEX)」が採択された。IMLEX プログラムは、本学の情報・知能工学系において、EU の連携大学(東フィ ンランド大学(フィンランド)、サンテティエンヌ・ジャン・モネ大学(フランス)及びルーヴェン・カトリック大学(ベ ルギー))との共同修士プログラムであり、東フィンランド大学の VR インターフェース技術、サンテティエンヌ・ジャ ン・モネ大学の画像レンダリング技術、ルーヴェン・カトリック大学の人間工学に基づいた照明技術及び本学の認知科 学の研究を組み合わせ、バーチャルリアリティの理論的理解に加え、応用に関する高い実践力を持つ専門家を育成する ことを目指したものである。2019 年度から 2023 年度まで、文部科学省からの補助金を受けて実施し、これまでに日欧 合わせて 61 名の修了生を輩出している。 それまでの 5 年間の実績をもとに、2025 年からの Erasmus +プログラムに、第 2 期 IMLEX プログラムとして、フ 224 豊橋技術科学大学五十年史
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