豊橋技術科学大学五十年史

4.アフターコロナ~現在の事業内容 CITE に期待された業務の多くは、コロナ禍中において一気に進み、全学生、全教職員の IT スキルは急速に高まった。 そして社会全体が正常を取り戻す中で、アップデートされた大学教育を後戻りさせないことが、CITE の新たな役割と なっている。現在の CITE の主な事業内容を以下に概説する。 (1)GIKADAI-MDA 教育プログラムの実施 GIKADAI-MDA 教育向けに株式会社キカガクと共同開発したデジタル教材は 2019 年度に完成し、2020 年度後期か ら「データサイエンス演習基礎」、2021 年度前期に「データサイエンス演習応用」の新科目として、学部 3、4 年を中 心に実施されている(詳細は、「3.3.4 数理・データサイエンス・AI 教育」を参照)。また、2022 年度に文部科学省の認 定を受け、本プログラムを「リテラシーレベルプラス」と「応用基礎レベル」の認定プログラムとして実施するととも に、単位互換制度(e-HELP)を通じて、オンライン授業として高専や他大学にも提供している。さらに、2023 年度か らは、指定科目の単位を取得した学生に対してデジタルバッジの発行を開始した。 (2)デジタル教材の開発支援と質の保証 現在までほとんどの授業でGoogle Classroomを活用したデジタル教材の提供を継続している。しかしながら、教材 の内容は担当教員の裁量に任されており、大学として統一的な質の保証はできていない。CITE では、理想的なデジタ ル教材の目標として GIKADAI-MDA 教育向けに開発した教材を位置づけている。これは、オンデマンド型授業におい て質の保証ができる教材であり、具体的には、スライド教材に加え、字幕付きの解説動画で構成される。これまでのと ころ、GIKADAI-MDA教育プログラムの展開として、新規の授業科目(「ケモインフォマティクス」と「クラウド IoT」)の教材開発を支援している。今後、対象を拡大する予定である。 (3)学習管理システムの運用と利用支援 現在、本学の授業科目の多くはIMCが管理するGoogle Classroomを学習管理システム(LMS: Learning Management System)として利用し、CITE では、学生と教員向けの利活用ガイドをそれぞれ提供している。Classroom は直感的に わかりやすいGUIを装備しているため、コロナ禍でも大きな混乱なく利用できている。一方、CITEが管理する Moodle は、多くの大学で採用されているが、多機能であるが故に利用方法が煩雑である。このため、Classroom と同 様に利用ガイドは提供しているものの、初めて利用する学生や教員は混乱しがちである。また、教育 DX の一環として 進めている学習解析(LA: Learning Analytics)(詳細は、「3.3.3教育DX」を参照)の検証プラットフォームとして、 費用対効果に優れた Moodle の運用を継続している。 (4)BYOD の実施と PC 貸出サービス BYODとは、Bring Your Own Devicesの略語で、個人所有のノート型パソコンを自宅で利用するだけでなく、大学 に持ち込んで授業や実験等に使用することである。本学では、令和3(2021)年度以降、効率的かつ効果的な学習と IT リテラシーの向上を期待して BYOD を導入し、ノート型パソコンと自宅のインターネット環境を準備するよう勧め ている。以降、本学では BYOD を前提として IT インフラ整備を計画している。CITE では新入生ガイダンス等を通じ 194 豊橋技術科学大学五十年史

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