3.6.5 IT活用教育センター 1.はじめに IT活用教育センター(CITE: Center for IT-based Education)は、急速に発達する情報技術(IT: Information Technology)を活用した教育を実践・普及させるため、授業のデジタルコンテンツ化の支援、IT を利活用した学生の 学習の習慣化、およびIT活用教育の質の向上を推進することを目的に、令和2(2020)年4月1日に発足した。 CITEの前身は情報メディア基盤センター(IMC: Information and Media Center)の教材開発部であり、メディア教材 開発の推進・支援ならびに e-Learning の教授法の調査および研究に関する業務を担ってきた。ただ、当時は担当教員 が配置されず、休業状態にあった。一方、アクティブラーニングのようにIT活用による教授法の導入が多くの大学や 高専で進むなかで、本学における教育変革(DX: Digital Transformation)を推進する組織の立ち上げが急務であった。 2.CITEの業務 このような背景から、CITE の業務は IMC 教材開発部の業務を引き継ぎ強化するよう、次のように定められた。 • デジタル教材の開発に関すること。 • 教材のデジタル化のための技術支援に関すること。 • 教材のデジタル化のための企画・分析、コンサルテーションに関すること。 • ITを活用した教育支援に関すること。 • ITリテラシー向上のためのセミナー開催に関すること。 • e-Learningを基盤とした連携による教育の共同実施に関すること。 • その他のITを活用した教育事業に関すること。 これらに加え、2019年度に採択された「大学における数理・データサイエンス教育の全国展開」事業として、本学 の数理・データサイエンス・AI(GIKADAI-MDA)教育プログラムの実施に向けた教材開発と同プログラムの実行組 織としての役割も引き継いだ。 3.コロナ禍の出航 2020 年 4 月 7 日、安倍首相により緊急事態宣言が発出された。このため、CITE は発足と同時にコロナ対策業務に追 われた。具体的には、まず、学外から学内ネットワークへ接続する支援を行った。前年に導入された多要素認証の手続 きが大きな壁となっていたため、IMC と協力して全学生、全教職員に対して HP を活用した接続支援を行った。続いて、 すべての授業をGoogle Classroomを用いてオンラインで実施することを決定し、学生向けにオンライン授業の接続・ 受講のためのサポート窓口、教員向けにオンライン教材開発のためのサポート窓口を Classroom 内に設けて対応した。 これと並行して、学生の現況調査、および学生が所有している情報機器と自宅ネットワーク環境の調査を実施するとと もに、ノート PC や Wi-Fi ルーター等の情報機器の貸与事業を準備した。また、研究室に所属しない学生を対象にオン ラインプログラミング教材(Code Monkey)を提供し、Slackによるオンラインコミュニティツールを使った支援を通 じて、休講中の学生の様子を把握することに努めた。 193 II 転換の10年
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