豊橋技術科学大学五十年史

図書資料と新着雑誌を主として配架、高さを抑えた書架と書架に囲まれるように 4 人掛け閲覧席を配置、図書館 3 階に は工学分野以外の図書資料や雑誌バックナンバーを主として配架、窓側に一人席、また予約制の個室を新設、落ち着い て勉強できる学修環境の充実と整備を図った。1 階を変更したことによる図書資料配架スペース減への対応は、別棟(旧 エネルギーセンター棟)に書庫を新設して、古い年代の雑誌バックナンバーを移転して対応した。 その後、令和 5(2023)年に、国立大学経営改革促進事業の一環として、「マルチプラザ」内にメタバース関連施設「VR ラボ」および「テック交流スペース」が期限付きで設置された。メタバース関連施設は、学内構成員の研究の場として 使用されるとともに、高専実習生の夏期講習の場、またオープンキャンパスでの一般公開、地域小学生の社会見学など、 学内外の学生等が学修や体験をする場として、そのオープンスペースとしての機能を発揮し活用された。 令和 7(2025)年 3 月には、「マルチプラザ」内グローバルレクチャーエリアの一部を大学の国際化によるソーシャ ルインパクト創出支援事業費により、「グローバルラウンジ」として再整備した。グローバルラウンジは、多種多様な 人が交流する場として、また学修の間のくつろぎの場として、木調の什器や床・壁で統一し、環境音楽を流す、世界で 活躍する本学教員や学生から届く絵はがきを壁面に展示するなど、他のエリアとは区別した空間として改装を行った。 企業の私募債により寄附を受けた図書も展示している。多様で柔軟な、新たな知を創出する場となることが期待されて いる。 コロナ禍の図書館とその後 令和 2(2020)年 1 月に初めて日本国内に感染者が確認されたた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、日本 でも 4 月に「緊急事態宣言」が発出され、感染拡大防止対策のため本学図書館も大きな影響を受けた。新型コロナウイ ルス対応本学活動基準レベルにより、構内立ち入り制限、対面授業の停止、在宅勤務などが発生し、それに伴い図書館 も利用者の制限、開館時間の変更(特別開館の中止や完全閉館)、運営方法の変更などを余儀なくされた。本学図書館 の特色のひとつである24時間開館も長期間に渡り中止となり、特別開館実施を含む通常の開館時間に戻ったのは令和 4(2022)年 4 月である。感染拡大防止対策はその後もしばらく続いた。 三密を避けるための様々な対策を実施しながら、図書の郵送貸出や予約貸出、複写物の送付サービス等を行い、学修 や研究を支援するための業務は継続した。しかしながら、閉館や開館時間減の影響は大きく、物理的なアクセス制限に より入館者数や図書貸出冊数などは大幅減となった。リニューアルにより平成 31(2019)年度は約 213,000 人まで増加 した入館者数はコロナ禍中の令和 2(2020)年度約 40,800 人まで落ち込み、コロナ禍後徐々に増加はしているが令和 7 (2025)年度入館者数約 148,840 人と、リニューアル後に増加した入館者数までは現在もまだ戻っていない。 反面、電子資料はその機能を発揮し、各出版社が特別対応を実施したこともあり、コロナ禍でも通常時と遜色なく利 用サービスを継続することができた。ほぼすべての電子ジャーナルや電子ブック、データベースは、学認システムを通 じて、また各社ごとのID・パスワード接続方式により利用をすることができるようになっていたことが大きい。また 図書購入依頼や、ILL 複写依頼は図書館システムの Web サービスを通じて従前より実施していたため、在宅でも変わ らず研究支援を継続することが可能であった。電子ブックも利用トライアルを実施してMaruzen eBook Library 約6 万点、ProQuest Ebook Central 洋書約17万点の書籍を閲覧可能とし、購入タイトルも増やすなど、図書館に来なくて も学修が可能なように対応した。 コロナ禍に伴う生活環境の変化により特に急速に進展したWeb会議やWebでの就職活動は、コロナ禍以後その方 184 豊橋技術科学大学五十年史

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