3.3.5 CPS教育 3.3.5.1 CPS基礎の開講 CPS とは、Cyber(コンピュータ)、Physical(実世界)、System(それぞれの結びつき)を表した言葉である。昨今 の技術状況では、IoT などでインターネットに接続されたデバイスから大量のデータが集めることができるようになり、 また、大量のデータを処理するデータサイエンス、深層学習を用いたAIなどが可能になってきている。新しい技術イ ノベーションは、集められた情報を用いて、物理的な作用を伴うサービスを創造的に作りだしていくことが不可欠であ り、そのように課題解決を図る仕組みが CPS である。 コンピュータの使い方や情報リテラシーが誰もが知る必要のある基礎的素養となったように、CPSの構成を理解す ることが将来的には技術者・研究者の必須素養となりえる。その仕組みを実践的に学ぶことで、CPSそのものの研究 開発者、CPSを利用しての研究開発等での大学の教育力の強化、CPSが有効に利用する将来的な企業活動や生活にお ける学生の基礎素養の獲得を目的として、2024 年度から学術素養科目の一つとして、科目「CPS 基礎」を開講した。「CPS 基礎」では、CPS の基本としてのシステム化を理解し、課題解決を行うための入門としての座学を行っている。 CPSの基礎的な内容を学び、実践的に理解するための教育・研究基盤として、様々なロボットの構成を統一された プログラミング言語・使用方法によってプログラムできる環境を核とする「組み立てロボットプログラム基盤」を用い て、クラウドベースのロボット構成検証環境を提供し、ロボットプログラミング、シミュレーションによる動作検証か ら、実機での検証までを一貫して行うことのできるロボットシステム構築環境(図1)を開発した。この環境を、座学 によるシステム開発の体験(シミュレーション検証)までと、実機を用いた実習教育において使用している。 図1 「組み立てロボットプログラム基盤」 113 II 転換の10年
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