また令和 4 年度から大学院において単位取得型交換留学派遣が開始され、在学期間を延長することなく海外の大学で 授業を受けることが可能となっている。 令和 5 年には GAC の集中セミナーや研究プロジェクトがすべてバイリンガルで実施されるようになり、学生の英語 運用能力や異文化理解力の向上が、国際的な学会発表や交流イベントに直結する教育成果として表れている。バイリン ガル授業は GAC のコア教育として完全に定着し、修了生は培った能力を英語での専門能力発信や海外研究、国際的キャ リア形成に活かしており、これは大学全体の国際化指標としても高く評価されている。 また COVID-19 の前年度(2019 年度)に海外で実務訓練を行った学生は約 27% に到達している。COVID-19 により 海外実務訓練に参加した学生が減少したものの現在、回復傾向にある。 この 10 年間における本学のグローバル教育は、「GAC」「バイリンガル授業」「多文化共修空間(グローバルハウス)」 を三本柱として進展してきた。バイリンガル授業を通じて国内外の学生が共通言語で専門知識を修得し、グローバルハ ウスでの生活によって異文化コミュニケーション能力を日常化させ、COVID-19 による危機的状況下においてもオンラ イン環境で教育を継続した。さらに国際連携授業という「渡航なき留学」のアプローチも結実した結果、本学は実践的 なグローバル技術者や研究者の育成拠点としての基盤を確立した。 スーパーグローバル事業を引き継ぐ形で令和 6 年度からは文部科学省の「大学の国際化によるソーシャルインパクト 創出支援事業(タイプI:地域連携型)」において、本学が申請した「グローバルテック・イノベーターを育む多文化 共修キャンパスの創出」が採択された。この事業は、国内外の地域課題解決に向けて、日本人学生と外国人学生がそれ ぞれの多様性を活かして共に学ぶ「多文化共修」を推進するものである。本学は「技術を科学する共修キャンパス」、「世 界とつながる共修キャンパス」、「学びが視える共修キャンパス」という 3 つの柱を通じて共修キャンパスを創出するこ ととしている。これにより、日本の伝統的なものづくり技術と最先端技術を融合させ、問題の本質を探り社会を変革す る「技術科学創成力」、多様なメンバーと共創する「グローバル共創力」、そして違いを超えてチームを牽引する「イン クルーシブなリーダーシップ力」の 3 つを備えた「グローバルテック・イノベーター」を育成し、10 年後・20 年後の 日本のものづくりに大きく貢献することを目指している。将来的には、本学が地域における「グローバル・ハブ」とし て地方自治体や産業界と双方向で連携する仕組みを構築し、留学生と地域の相互理解を促進することでグローバルマイ ンドを地域と共に醸成していく。そして、その成果を多文化共生のまちづくりのモデルケースである「豊橋モデル」と して確立し、他大学等の好事例として横展開し、波及・普及させていく構想の下に進められている。 100 豊橋技術科学大学五十年史
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