豊橋技術科学大学広報誌 天伯
 
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【新入生歓迎】学生生活を応援しています/学生生活委員会委員長 角田範義
 
 
 
角田範義 学生生活委員会は学生の皆さんの充実した大学生活を支援しています。

 新入生の皆さん、入学式が終わって以来、もう半年近く過ぎました。大学生活には慣れましたか? 新しい環境に対応した自分の生活リズムはできましたか?
在校生の皆さんは、大学生活、就職活動、研究活動と忙しい日々を過ごしていることと思います。

「学生生活委員会」とは
 大学で学生の皆さんが接触する窓口は、授業の履修や単位の修得に係わる「教務」関係と寮、奨学金、サークル活動、就職等学生生活全般に係わる「学生生活」関係だと思います。 学生生活委員会は「教務」関係以外の学生生活全般に係わる内容を担当しています。 つまり、学生の皆さんが充実した学生生活を過ごすための環境を整えることを主たる任務としていますので、 より良くするには皆さんの意見が重要となります。質問や提案には積極的に対応していきたいと思っています。 担任の先生、クラス代表を経由して伝えるか学生課の窓口に直接伝えてください。いつでも歓迎します。

「何か相談したいとき」は
 皆さんに関する学生生活一般を担当している学生課には「何でも相談窓口」があります。 大学生活中に起った様々な問題について事務官が相談にのりますので気軽に利用してください。 また、生活の悩みや問題についても対応すべくカウンセラーの方々を配置しております。こちらの相談は体育保・健センターでおこなっています。 一人で悩まずにこちらも気軽に利用してください。もちろん担任や委員の先生も相談にのりますので積極的に利用してください。

「大学生活」とは
 本学は、高等学校と工業高等専門学校(高専)から進学してきた学生で構成されています。 入学して初めて感じる違いは、クラスはあるがクラスルームという部屋がないことと授業時の座席が自由であるということだと思います。 そのため、最初は知らない人ばかりで不安やとまどいがあったかと思います。 しかし、なれてしまえば自由に自分の学習スタイルを形成するには良い制度であることがわかります。 つまり、大学はカリキュラムという授業計画を提供し、皆さんはそれを参考にして自分の学習・生活リズムをつくり出すことになります。 大学は高校や高専と違い、皆さんにかなりの自由が与えられており、その選択には自分の責任(自立した社会人と同様の扱い)においておこなうことになります。 つまり大学は、一般の社会と違いはありませんが、「大学生はこれからの社会を支えるために勉強している」ということで社会的に寛容されている面もあります。 しかしながら、「学生だから」ということで勘違いした行動はあってはならないものです。 前にも述べたように大学も社会の一部であるということを認識して実りある大学生活をおくってください。

 「大学で学ぶ」ということに私は2つの意味があると思います。一つは入学した学科の専門に関する学問を学ぶことです。 技術を身につける場合と同じように、基礎となる学問はつまらなく感じつらいものです。 しかし土台がしっかりしないとすべては崩れてしまいますので自分を鼓舞することが必要です。 科学技術の基礎を学んでいくと当たり前と思っていることが意外とまだわかっていないことが多々あることに気づきます。 皆さんもそれを見つけてみてはいかがですか。身近なところに隠れていますよ。 もう一つは生き方を学ぶことです。 大学は社会と密接に関連していますので課外活動等を通して多くの人との出会いがあります。 この「人との出会い」は、人生の幅を広げる上で大変重要であると私は思います。 私も、多くの人との出会いがあり、今の自分があると思っています。 人間は一人で生活しているつもりでもその周りには接触している人が意外といるものです。 出会いの機会は日本だけでなく世界中にあります。「海外留学」も学生時代で出来ることです。挑戦してください。 そして、多くの人と出会い、実りある経験をしてください。利害関係を越えた年齢を問わない友人を作れるのは大学時代ではないかと思います。

 皆さんは「大学で何かを学ぶ」という意識を持って入学してきたと思います。 自分で選択することが基本である大学での生活を通して是非何かを学んでください。それが、将来必ず役に立つ時が来ます。

学生生活委員会は皆さんを応援しています。
 
 
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【新入生歓迎】時々思うこと/学友会会長 舟本公路(B4)
 
 
 
舟本公路  こんにちは。学友会会長の舟本です。

 皆さん、この技科大にどんなイメージを持っておられるでしょうか?勉強や研究ばかりをやらせられる、といったイメージはありませんか?僕は入学する前はそう思っていました。実際は違います。と言いたいところですが、実際に勉強や研究は大学生活において大きな比重を持っています。それがつらいこともしばしばです。ただちょっとだけ違うところは、大半の人は勉強や研究が好きだったり、楽しいなと思う心を持っていたりします。「俺は違うぞ」と思っていても、一生懸命やって行くうちにそうなっていくのだと思います。
 部活と同様です。一生懸命にやるから楽しいわけです。楽(らく)と楽しいは漢字がいっしょでも、意味は違うのですね。

ちなみに学友会は学生の皆さんが楽しい学生生活を送るのを手伝うために、いくつかのイベントや課外活動の支援をしています。できるだけ多くの学生が楽しい学生生活を送れたらいいな、と願って日々活動しています。
 
 
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【新入生歓迎】よりよい大学生活を送る為に/総部会会長 足立勝彦(B2)
 
 
 
足立勝彦

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。4月からの大学生活はどうですか?想像していた生活とギャップがあると思います。その生活に満足している人はいいと思いますが、満足していない人はどうしたらいいでしょうか? 大学生活で一番重要な事は何でしょうか? よりよい大学生活をおくるためにはどうしたらいいのでしょうか?

 大学では何をするにしても自分の意思で、ある程度の融通が利かせられる場所です。ただ、一人で新しいことに挑戦するには不安が伴います。ここで利用して欲しいものが課外活動です。人生の中で一番重要な事は「人との出会い」これに尽きます。新しい何かに挑戦する時に頼りになるのは、友人、先輩、先生、もしくは家族です。

 人との和を深める為の方法として課外活動に参加しませんか? そして、よりよい満足できる大学生活をおくりませんか?

 


 
 
 
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【新入生歓迎】いっちょやってみっか技科大祭/第29回技科大祭実行委員会委員長 小原みのり
 
 
 
小原みのり

 第29回を迎える技科大祭、今年のテーマは「いっちょやってみっか技科大祭2006」です。“いっちょやってみっか”という言葉からは、新しいことを始めてやろう、でかいことをやってやろう、という意気込みを感じます。

 大学創立30周年を迎えた今年の大学祭にとって、この清々しい決意はとてもふさわしいと考え、このテーマにしました。

 私が技科大祭実行委員会に入って本当に良かったと思うことは山ほどあります。その最たることは素晴らしい仲間ができたことです。同級生に限らず先輩や後輩とも仲良くなることができました。4月からその仲間と共にずっと技科大祭にむけて準備を進めてきました。もちろん楽しいことばかりではありませんでした。苦しいこと、イライラしてしまうようなこと、私の段取りの悪さからメンバーに迷惑をかけることもしばしばありました。

 しかし、本番までわずかな時間を残すばかりになった今、団結力は日に日に増していくように思われます。

 メンバーの愛情がたっぷり注がれた技科大祭は、10月8日、9日に開催されます。

 ステージでは毎年恒例のビンゴ大会、お笑いライブ、さまざまな参加型ステージ企画はもちろん、30周年を記念して本学卒業生が所属するプロによるアカペラライブを開催します。また、留学生による母国の料理や大学サークルのおいしい模擬店などもありますので、ぜひ皆さん楽しんでください!!


技科大祭看板
 
 
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【海外研修報告】南十字星の下で交流/電子・情報工学専攻博士後期課程1年 志岐肇
 
 
 
志岐肇

研修期間6月30日~7月6日
訪問国 オーストラリア ケアンズ

 2006年6月30日から7月6日の日程で、オーストラリア・ケアンズで海外研修を行いました。研修では、7月2日~7月5日までホテル『Novotel Palm Cove Resort』 で開催された国際学会『8th Asia-Pacific Conference on Plasma Science』に参加し、ポスター発表をしました。会場となるホテルはケアンズの中心街から北に30kmのところに位置し、緑の豊かな南国の雰囲気が漂うリゾート地でした。

 前夜祭は屋外で開催され、南半球の星空の下、ワインを片手に各国の研究者と交流を持つことができました。明けた会議初日、世界中の研究者に混じってこれまでの研究成果を発表しました。その反響は大きく、国内外を問わず多くの研究者に興味を持っていただいたことは大きな収穫です。
 最後に、資金面でご協力いただいた神野教育財団、海外研修の手続きなどでご協力いただいた本学国際交流課の皆様に厚く御礼申し上げます。


オーストラリア ケアンズの風景

オーストラリア ケアンズの風景

 
 
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【クラブ紹介】はじめてみませんか?/空手道部
 
 
 
空手道部

 私たち空手道部は部員数8名というこじんまりした状況の中、月、木、金、日の週4回稽古を行っています。稽古の時間は2時間と少し短く感じるかもしれませんが、運動量はかなりもので、なかなかキツイですが、みんな歯を食いしばってやや体育会系なノリの中稽古に励んでいます。特に日曜日は一流の師範が稽古をつけてくれるので、相当密度の濃い稽古ができます。流派は松濤館流空手ですが特に流派は問いません。こうした稽古をもっとたくさんの人たちと楽しみたいと考えています。
興味のある方はどなたでも武道場にお越しください。

 
 
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【学生インタビュー】オンラインマガジン創刊号特別企画/建設工学専攻 修士1年 杉浦天衣子
 
 
 
杉浦天衣子

 さわやかな笑顔が素敵な杉浦天衣子さんは、豊橋市内の普通高校から入学し、大学院へ進学した建設工学専攻の修士1年生。
 2日後に東京で行われる学会発表の準備で慌ただしい中、快くインタビューを受けていただきました。


-学会前のお忙しい中、貴重なお時間をありがとうございます。早速ですが、本学に入ろうと思ったきっかけは何ですか?

 高校生の頃に見ていた「週末婚」というドラマで、主演の永作博美さんがインテリアデザイナーの役をやっていてものすごく憧れました。それが、建築関係を勉強したいと思ったきっかけです。


-私もそのドラマは見ていましたが、仕事のシーンはあまり覚えていません。人間関係ばかりが気になってしまって。(笑)

 技科大は建設工学ですよね。私は建築を勉強したかったので、第一志望は他の学校だったのですが、センター試験で思ったほど点が取れなくて・・・ それで家から通える技科大を受験することにしました。豊橋生まれの豊橋育ちで、豊橋市内の高校を卒業していますが、実は受験の時に初めて技科大のことを詳しく知ったんですよ。それまでは名前くらいしか知りませんでした。


-入学してすぐの印象はどうでしたか?

 女子学生が本当に少なかったです。最近は少し増えているみたいですが、学部1年生の入学生70人中10人位だったと思います。少ないとは聞いていましたが、予想以上でびっくりしました。


-大学ではどんな勉強や研究をされているのですか?

 技科大にはインテリアを専門とする研究室がないので、今はファシリティーマネージメント(以下、FM:経営から見た施設管理)の研究をしています。ファシリティーマネージャーという民間資格があるのですが、今年合格しました。就職に役立つと良いと思っています。


-聞き慣れない言葉ですが、FMとはどういうものでしょうか簡単に教えてください。

 ひと言で言えば、経営から見た施設管理のことです。アメリカで生まれた新しい経営管理手法で、土地、建物、構築物、設備などのすべてを、コスト最小・効果最大の状態で保有し、使用し、運営し、維持するための総合的な管理手法です。経営学や会計学など文系的な考え方も必要な分野なんですよ。


-学生1人当たりのパソコン設置数が多い本学ですが、FMの観点から見たらどうでしょう?

 研究室では民間企業の開発しているソフトを使って学内のFMを検証しようとしています。家具の配置が適切かとか人の流れはどうかとか、経営的観点から調べます。研究室では実際にA棟ホールや売店前を使った検証も行いましたよ。


-豊橋駅西口の再開発に関する研究について発表されたとお聞きましたが。

 4年生の時にグループ課題で駅前再開発に関する研究を行っていました。
 高校生の時から今でも洋服は名古屋や浜松に買いに行くことが多いので、地下の駐輪場をよく使っていますが、節電のためか暗いし、駅からも少し不便かなと感じています。
地元出身者として、駅前が盛り上がらないのは正直寂しいですね。


-インターンシップ(実務訓練)も経験されていると思いますが、どうでしたか?

 名古屋の設計事務所に2ヶ月行きました。動き回っている方が好きなので、ずっとパソコンに向かって仕事をするのは疲れました。
 建築・設計業界の人の生の話が聞けたり、アルバイトで来ていた他大学の学生と知り合ったり、業務そのもの以上に得るものが多かったです。設計事務所は模型作成時には学生アルバイトを雇うことがよくあるんです。多くの事務所で働いた経験のある学生からの話は興味深いですね。2ヶ月があっという間で短く感じました。


-デザインコンペにも出品されているようですが?

 学部3年生の終わりに先輩から勧められて以来、今までに7回出品しました。
ハウスメーカー等が募集しているもので、テーマに沿って建物の形や家具の配置などを考えます。模型かCGで提出するのですが、CADを使って書きます。
 応募資格が学生限定で賞金が出ないコンペもありますが、大学生が勝って実際に建物が建ったこともあるみたいです。
 出品したての頃は誰かの真似のような作品になってしまうことが多かったですが、今はオリジナリティを出す努力をしています。書いていてどこか似ているな・・・と思うと書き直したりするんですよ。募集を知ってすぐから構想を練って、締め切り前の最後の3日位で書き上げます。当日の消印が欲しくて夜中に郵便局に行き、職員の方に無理をお願いしたことも何度かあります。
 作品を完成させることはとても勉強になりますし、賞が取れれば就職にも役立つかなと思っています。


-勉強は大変ですか?

 学部生の頃より、現在の方がはるかに忙しい毎日を送っています。夏休みの間もほぼ毎日学校に来て勉強していました。私だけではなくみんな来ているんですが、休んだのは大学が定期点検で停電だった14、15日くらいです。アルバイトも多い時は週5日位していますので、毎日が忙しくとても充実しています。


-大学生活において何か不満はありますか?

 夜遅くまで研究をしているので、お腹が減りますね。売店や食堂は遅くまで営業していないので、24時間のコンビニとATMがあったら便利かなと感じます。


-あまり遊ぶ時間がないようですが。

 休日に友人と買い物に行ったりしています。高校までの同級生はみんな仕事をしているので、大学の友人やアルバイト先の子と行くことが多いですね。アルバイトで接客をやっているのですが、そういうこと自体が好きなので苦になりません。お金を貯めて海外旅行がしたいですね。


-卒業旅行は行かれましたか?

 学部3年生の時にイタリアに一人で行って、色々な建築物を見てまわりました。西洋建築を直に見ることが出来てとても勉強になりました。修了までに二週間くらいニューヨーク行きたいです。モマ美術館(ニューヨーク近代美術館)は日本人の有名な建築家が設計したんです。国際招待設計コンペで世界的な建築家10人の中から日本人が指名を獲得したという建物をぜひ見たいと思っています。


-1人旅にご両親は反対されませんでしたか?

 当時は珍しかったと思うのですが、母も学生時代に一人でヨーロッパを旅したことがあるんです。何カ国か周遊したらしいので私より上ですね。(笑)父は心配だったみたいですが、特に反対されませんでした。


-将来の夢は?

 同じ研究室の先輩達の就職先はゼネコン、設計事務所、ショールームなどでしょうか。FMが充実している設計事務所に就職したいですね。意外かもしれませんが、料理や接客も好きなので、飲食関係でも良いかなと思っています。ずっと豊橋市内に住んでいるので、一人暮らしも経験したいです。独立して仕事が出来るようになれば最高ですけど、卒業してすぐに25歳になってしまうので早めに結婚もしたいですね。昔は漠然と23歳で結婚するんだと決めていたんですよ。子育てが一段落してから、CADを使った仕事をするのも良いかなと思っています。


~インタビューを終えて~
 話題が豊富で楽しくお話しさせていただき、あっという間に時間が過ぎてしまいました。細身できゃしゃながら、勉学とアルバイトをしっかりと両立している学生さんでした。体を壊さないよう気をつけてがんばってください。

サンピエトロ大聖堂の前で
サンピエトロ大聖堂の前で
 
 
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