
もくじ
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大久保陽子(おおくぼ ようこ)/建築・都市システム学系 特任助教

プロジェクトでは、高専との教育連携や大学院におけるラボワークとキャリアプログラムによる実践的な教育の推進を目指しています。
学生だけでなくどなたでも参加できる、実務家によるキャリア講演会なども開催しています。ぜひ一度、参加してみませんか。



手老龍吾(てろう りゅうご)/エレクトロニクス先端融合研究所 特任助教




真下智昭(ましも ともあき)/エレクトロニクス先端融合研究所 特任助教

ビル・ゲイツ氏によると、「現在のホームロボットの状況は、コンピュータの出始めの頃に良く似ている」と。1家に1台ロボットがある、やがてはそんな時代が来るのかもしれません。
そのような来たるべき社会に向け、どのようなアプローチができるか考え研究に取り組んでいます。本学はロボコンがめっぽう強いということで、ロボットに関心のある学生さんらと共にロボット開発をし、日本・世界をリードできるよう努力して参りたいと存じます。



吉田奈央子(よしだ なおこ)/エレクトロニクス先端融合研究所 特任助教




喜多要(きた かなめ)/工学教育国際協力研究センター 准教授




ロフィク イクバル(Rofiq Iqbal)/工学教育国際協力研究センター 特任准教授




退職にあたって/機械工学系 教授 上村正雄(うえむら まさお)
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豊橋技術科学大学に赴任して30年になりました。この3月に退職します。豊橋にはトライボロジーの教育と研究ということで来ました。トライボロジーは耳慣れない言葉ですが、いわゆる摩擦学です。自動車が止まるためにはタイヤと地面の摩擦が必要ですが、ぬかるみなどで摩擦が低すぎるとタイヤが空回りして前に進めません。進むためには摩擦が必要ですが、摩擦が高ければ燃費が悪くなります。摩擦は安全と省エネに重要な問題ですが、「トライボロジーはハイテクか?ローテクか?はたまたノーテクか?」と言われたアメリカの大学の先生がおられたそうで、あまり学問的とは思えない分野に見えます。そこで、若い研究者を引き付けるため、「摩擦する」を意味するギリシャ語の“tribos”と「学問」を意味する“logy”を組み合わせて“Tribology”という言葉が1966年にイギリスで作り出されたそうです。
ところで、摩擦がなぜ起こるかご存知ですか?
面と面が接触しているといっても表面には凸凹があるので、実際に接触しているのは上下面の凸部の先端だけです。これは、見た目よりはるかに狭い面積ですので、荷重が小さくても接触部には大きな力が働きます。そこで、接触部が凝着すると考えられています。この凝着部をせん断する力が摩擦抵抗というわけです。これを摩擦の凝着理論といいます。
この理論では、人が滑らずに道を歩けるのは、靴底と地面がくっ付くためであるということになります。くっ付いているなら、足を上げるときくっ付いたところを剥がす力が要りそうなものですが、変形した靴底が元に戻る力でくっ付いた部分が剥がれるので、剥がすための余分な力は要らないと説明されています。
つまり、接触部には凝着力が働くが、その力の存在を確かめる方法はないということになります。分かりにくい理論ですが、他に理論がありません。
トライボロジーは大学4年生の講義でした。4年生の講義というと、単位の足らない学生さんとか特に熱心な一部の学生さんが受けるものと思っていましたが、その頃の技科大の教室は「勉学のために豊橋に来た」という感じの活気にあふれ学生さんでいっぱいでした。しかも、高専出身者はトライボロジーの講義を受けている可能性があります。
「なぜ、接触しているだけではいけないのですか?」と質問されたらどうしよう。恥はかきたくないので本を読み漁りましたが答えはありません。最近では、クーロンの法則は、運動の法則のように本質的に理由が説明できないもので、凝着していなくても良いと説明しています。参考書に書かれていることと違った説明をする理由をもっともらしく説明するというプリント講義から解放されてほっとしています。しかし、大変勉強になりました。
ほっとしながら、皆様のご活躍と再編で新しくスタートした技科大のますますの発展を祈っております。



iPod/iPadを利用したプレゼンテーションに関して/環境・生命工学系 准教授 田中照通(たなか てるみち)
iPadや新しいiPodの記事が時折マスコミを賑わしますが、実際に使いこなしている人は少ないようです。iPadやiPod touch(以下iPod)は単なるゲーム機だと思っていませんか?実際にはプレゼンテーションにも結構使えます。
(MacのKeynote)
Macでプレゼンテーションと言えばKeynoteが定番です。後発のアプリケーションらしくPowerPointファイルの読込み・書出しの機能もあり、またページ切替え機能のMagicMoveアニメーションを使うと面倒なコマンドを減らすことができます。iPod/iPadからWiFi経由でプレゼンをコントロールする機能や、iPadからVGA接続したプロジェクターへ出力する機能も実装されています。
(iPod/iPadをリモコンとして使う)
プレゼン実行時のページ切替えはキーボードの下向き矢印を押すか、リモコンの先送りボタンを押すと思いますが、データが重いときやパソコンの反応が遅いときなど、つい複数回押してしまって表示したいページが飛んでしまうなんて経験があると思います。「KeynoteRemote」を使うとこの問題が解決します。このアプリでは現在と次の画面を手元で表示しつつ、1操作ずつしか進まないような保護措置がされています。iPod/iPadからWiFi経由でMacBookに接続することでKeynoteの円滑なコントロールができるのでMacでプレゼンする人にはお勧めです。2kgを超えるノートパソコンを運ぶ余裕がある場合には良い選択肢となります。
(iPodでプレゼンする)
100gの重量しかないiPodでプレゼンできたら出張や会議で楽ですよね?2010年9月から発売されている第4世代のiPodからVGA出力がサポートされたので、これが可能になりました。「即プレゼン」というアプリではPowerPointファイルとPDFファイルしか扱えませんが、ポインター表示・タイマー表示・ノート表示の機能も備わりかなり使い勝手がよくなっています。データ編集はできませんが、iPodだけでなくiPadからも出力が可能です。「手ぶら」派の人へのお勧めです。
(iPadを使う)
700gでも重いという方には勧めませんが、VGA出力がサポートされているiPadではいくつかのプレゼンテーション用アプリが利用可能です。iPad用の「Keynote」は表示だけでなく作成・編集が可能なので原稿を校正する際に便利です。ポインター機能はついていますが、VGA出力時に画面が非表示になるという欠点があります。「GoodReader」はPDF表示用のアプリです。画面の拡大が可能です。ポインター機能がないのとVGA出力が縦画面なのが欠点です。「CloudReader」もPDF表示のアプリとして有名ですが、横画面に縦型表示されてしまう点と拡大機能が無い点は欠点でしょう。
(iOSについて)
iPhone/iPod/iPadのOSではSandBox(砂場)という概念が採用されています。パソコンではUserに対してセキュリティーが強化されているのに対してiOSではアプリ毎のセキュリティーが設定されています。各アプリは他のアプリの本体のみならずデータにもアクセスが禁止されており、またネットワークやVGAのような外部入出力は各アプリ毎に設定されます。従ってVGA出力の有無はアプリ毎に異なり、データも各アプリ毎に転送することが必要です。これらは携帯電話機であるiPhoneを前提としての措置と思われますが、慣れれば大して問題にはならないでしょう。
(MacのKeynote)
Macでプレゼンテーションと言えばKeynoteが定番です。後発のアプリケーションらしくPowerPointファイルの読込み・書出しの機能もあり、またページ切替え機能のMagicMoveアニメーションを使うと面倒なコマンドを減らすことができます。iPod/iPadからWiFi経由でプレゼンをコントロールする機能や、iPadからVGA接続したプロジェクターへ出力する機能も実装されています。
(iPod/iPadをリモコンとして使う)
プレゼン実行時のページ切替えはキーボードの下向き矢印を押すか、リモコンの先送りボタンを押すと思いますが、データが重いときやパソコンの反応が遅いときなど、つい複数回押してしまって表示したいページが飛んでしまうなんて経験があると思います。「KeynoteRemote」を使うとこの問題が解決します。このアプリでは現在と次の画面を手元で表示しつつ、1操作ずつしか進まないような保護措置がされています。iPod/iPadからWiFi経由でMacBookに接続することでKeynoteの円滑なコントロールができるのでMacでプレゼンする人にはお勧めです。2kgを超えるノートパソコンを運ぶ余裕がある場合には良い選択肢となります。
(iPodでプレゼンする)
100gの重量しかないiPodでプレゼンできたら出張や会議で楽ですよね?2010年9月から発売されている第4世代のiPodからVGA出力がサポートされたので、これが可能になりました。「即プレゼン」というアプリではPowerPointファイルとPDFファイルしか扱えませんが、ポインター表示・タイマー表示・ノート表示の機能も備わりかなり使い勝手がよくなっています。データ編集はできませんが、iPodだけでなくiPadからも出力が可能です。「手ぶら」派の人へのお勧めです。
(iPadを使う)
700gでも重いという方には勧めませんが、VGA出力がサポートされているiPadではいくつかのプレゼンテーション用アプリが利用可能です。iPad用の「Keynote」は表示だけでなく作成・編集が可能なので原稿を校正する際に便利です。ポインター機能はついていますが、VGA出力時に画面が非表示になるという欠点があります。「GoodReader」はPDF表示用のアプリです。画面の拡大が可能です。ポインター機能がないのとVGA出力が縦画面なのが欠点です。「CloudReader」もPDF表示のアプリとして有名ですが、横画面に縦型表示されてしまう点と拡大機能が無い点は欠点でしょう。
(iOSについて)
iPhone/iPod/iPadのOSではSandBox(砂場)という概念が採用されています。パソコンではUserに対してセキュリティーが強化されているのに対してiOSではアプリ毎のセキュリティーが設定されています。各アプリは他のアプリの本体のみならずデータにもアクセスが禁止されており、またネットワークやVGAのような外部入出力は各アプリ毎に設定されます。従ってVGA出力の有無はアプリ毎に異なり、データも各アプリ毎に転送することが必要です。これらは携帯電話機であるiPhoneを前提としての措置と思われますが、慣れれば大して問題にはならないでしょう。

