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特集

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Chapter01

エレクトロニクス先端融合研究センター/エレクトロニクス先端融合研究センター センター長 石田 誠(いしだ まこと)
図1
昨年の12月1日付けで、「エレクトロニクス先端融合研究センター」を学内の研究センターとして発足させました。これは、本学の持つ強みである「エレクトロニクス基盤技術分野」(センサ・LSI、フォトニクスデバイス)とそれを用いて研究を展開する「先端的応用分野」(ライフサイエンス、医療、農業科学、環境、情報通信、ロボティクスなど)との新たな融合を目指した異分野融合研究拠点といえます。そのために、インテリジェントセンシングシステムリサーチセンター、ナノフォトニクス情報テクノロジーリサーチセンター、先端農業・バイオリサーチセンターの各センターを発展的に統合し、その拠点とするものです。組織としては、これらの3センター、ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー(以下VBL)をエレクトロニクス先端融合研究機構に所属させ(他のセンターは技術創成機構に属しています)、近い将来に、研究所にすべく中期計画に示しています。

活動の拠点は、H21年度補正予算で措置された、今年の9月末に完成する「エレクトロニクス先端融合研究棟」(図1・1500u)と現在のVBL(LSI工場)の3階とを渡り廊下で結び、一体として活動するものです。本学が持つセンサ・LSI設計・試作・評価設備を有効に活用し展開していきます。

活動の中心となる研究スタッフは、4月からSandhu Adarsh(サンドゥー アダルシュ)教授を専任としてお招きし、また平成21年度から募集しているテニュア・トラック制度による異分野融合分野を推進する国内外の若手研究者(現在7名、うち外国籍3名:バイオ・生命科学、脳科学、ロボティクス、マイクロチップ、フォトニクスデバイス)の方々が活動を始めています。研究棟完成後に3階のフロアを活動の拠点として、異分野の研究者が議論、研究を行える場としていきます。これらは、現在進行している本学のグルーバルCOE「インテリジェントセンシングのフロンティア」の成果の発展形として展開し、本学が世界に見える異分野融合研究拠点として推進するものです。このためには、本学の多くの分野の研究者や学生の皆さんの協力を必要としています。本センターから世界に発信すべき研究成果や産学連携活動成果が期待されます。
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Chapter02

次世代型DNAシークエンサー、いよいよ始動/環境・生命工学系 准教授 田中照通(たなか てるみち)
生物学が博物学から分子生物学へと変貌を遂げてから約20年ほどの時が流れようとしている今日、本学にも次世代型DNAシークエンサーが導入されることとなりました。別名ゲノム・シークエンサーとも呼ばれるこの機器は生命の設計図とも呼ばれるDNA上の塩基配列情報を大量かつ網羅的に解析することが可能な機器であり、生物学の先端研究において威力を発揮します。

従来のDNAシークエンサーとの違いは「網羅的」解析にあります。従来の機器では一度に一つのDNA鎖の塩基配列情報を解析対象としていますが、次世代型では一度に複数の(数億個の独立した)DNA集団を解析の対象とすることができます。これにより生物のゲノムに相当する塩基配列情報を解析することが可能になり、文字通りゲノムを丸ごと解析することができます。この装置を用いることで微生物のゲノムDNAなら1日で、我々ヒトのゲノムDNAでも1週間で塩基配列を読み上げることができます。ほんの数年前までは生物のゲノムDNA解析は10年以上の歳月と100人をはるかに超える人手、そして試薬だけでも億単位の費用が必要でした。それが今では1週間程度の時間と100万円程度の費用で同じ情報を手に入れることができます。

この度本学に導入されたものはロシュ社の454モデルと呼ばれる機器です。カタログ掲載の写真を載せておきますが、外見は家庭用冷蔵庫を少し大きくした程度のもので、塩基配列データの解析を行うコンピューター部分を除くとデジタルカメラと顕微鏡に幾つかの管のつながった構成となっています。

この機器でできることは2つあります。1つはゲノム解析です。標的とする1種類の生物の細胞からDNAを取り出して丸ごと塩基配列を読むことができます。同じ手法を応用すればメタゲノム解析も行えます。例えば環境中の微生物集団をまるごと塩基配列解析してしまうことで、環境を形作っている生物群集の中の生物の種類や存在比までを知ることができます。もう1つは遺伝子発現解析です。ゲノム上の遺伝情報は個々の遺伝子ごとにmRNAへと転写されてからタンパク質へと翻訳されることで生命現象へとつながります。その過程のmRNAを逆転写によってDNA化して解析することで、細胞内で発現している遺伝子の種類と量を知ることができます。ゲノム解析が「静」の情報であるのに対し、遺伝子発現解析は「動」の情報を与えます。組織や臓器による機能の違いはどこから来るのか、また特定の生命現象はどの遺伝子に由来するのか、等の条件や動きの中でしか捉えられない情報を得る手段としても活用できる点が従来型のDNAシークエンサーとは大きく異なるところです。

ヒトゲノム計画も一段落し、医療分野では個人の体質に応じたいわゆるテーラーメイド医療が取り入れられて行くと予測される昨今においては、個人ゲノムの情報が今後は重要になって行くのかもしれません。個人向けにヒトゲノム解析を行う経費は100〜200万円程度と見積もられていますが、今後は個人のポケットマネーで支出できる金額まで低下して行くと見られています。本学のゲノムシークエンサーもいよいよ始動します。今後の成果にご期待下さい。
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Chapter03

テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム/テーラーメイド・バトンゾーン教育推進本部 特任教授 石井 仁(いしい ひろむ)
図1.テーラーメイド・バトンゾーン教育
図2.企業トップ(旭化成株式会社 蛭田史郎最高顧問)によるテーラーメイド・バトンゾーン講義
図3.企業トップ(旭化成株式会社 蛭田史郎最高顧問)を囲んでのスーパーリーダー塾
文部科学省特別教育研究経費の支援を受けて準備してきた大学院教育改革の施策である、新しい人材育成プログラム、テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラムが平成22年4月よりスタートしました。このプログラムは、本学の強みである、「TUT−LSI工場」に代表される最先端技術教育を基盤としつつ、企業と協働することにより産業界から豊富な情報を取り入れた独自のカリキュラムによって、人材育成を行うことを特徴とした博士課程プログラムです。

本学は、従来から“基礎と実践(技術・モノづくりに触れる)”の繰り返しによる「らせん型教育」を学部−大学院修士課程(一貫教育)において実施し、進歩、変化の激しい現代の社会においても、活躍できる人材を輩出してきました。テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラムでは、これまでの取り組みをさらに充実させて、学生の専門分野、研究内容を踏まえたテーラーメイドなカリキュラムを編成し、企業と協働して人材育成を行い、世界の産業の将来を担うリーダーを、バトンを手渡すかのごとく継続的に社会に送り出すことを主眼としています(図1)。そのために産業界から着任した教員と学内の教員とが協力して、このプログラムを推進しています。

このプログラムでは次のような科目が開講されています。講義と実習を通して異分野との連携に必要な先端的デバイスの基盤技術を学ぶ科目や異分野連携・融合の先端的応用として、脳科学など生命科学とセンシング技術の融合についての基礎知識や方法論を学ぶ講義、技術的専門性を背景にしながらグローバルに活躍するための英語コミュニケーションなどです。中でも特徴的な科目は、次代を担うリーダー養成を目的とした、テーラーメイド・バトンゾーン講義とスーパーリーダー塾「トップと語る会」と言えます。テーラーメイド・バトンゾーン講義は、各界でオピニオンリーダーとして活躍する企業のトップや産業界を震撼させた発明をした技術者・科学者を招いて、体験やアドバイス、発明・発見を世に出す苦労などを講演していただくことによって、実践的・創造的“智”を涵養する講義です(図2)。さらにスーパーリーダー塾では、そうした企業や技術開発のトップを囲んでの懇談を通じて直接の指導を受けます(図3)。これまでに、企業のトップとして旭化成株式会社 取締役最高顧問 蛭田史郎氏、技術開発のトップとしてHEMT(高電子移動度トランジスタ)の発明で世界的に著名な、株式会社富士通研究所フェロー 三村高志博士に講義をしていただきました。こうした産業界の情報を豊富に取り入れた科目を今後いっそう充実させていく予定です。

さらに、このプログラムでは、学費の支援、海外での研修への支援を行うなど、さまざまな角度から履修学生をサポートしていきます。現在、こうした新しい取り組みの下、博士課程の精鋭が育ちつつあります。
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Chapter04

新しくなった技科大/総務課広報係長 丸山憲洋(まるやま のりひろ)
本学は、技術を科学で裏付け、新たな技術を開発する学問、技術科学の教育・研究を使命とし、豊かな人間性と国際的視野および自然と共生する心を持つ実践的創造的かつ指導的技術者を育成するとともに、次の時代を拓く先端的技術の研究を行うことを目的として、昭和51年(1976)に開学いたしました。昭和53年(1978)に6課程(機械システム工学、生産システム工学、電気・電子工学、情報工学、物質工学、建設工学)で学生受入を開始しました。その後、様々な社会情勢を反映して、昭和63年(1988)に知識情報工学、平成5年(1994)にエコロジー工学をそれぞれ増設して、8課程となりました。

それから16年が経ち、社会産業構造の変化(基幹産業を支える先端技術の高度化・融合化、持続的発展社会のための先導的技術の必要性)やグローバル化時代に対応した人材育成の要求(国際競争力のある技術を開発できる技術者、国際的に活躍できる指導力のある技術者)などに対応するため、平成22年度に8課程を「基幹産業を支える先端的技術分野(3課程)」、「持続的発展社会を支える先導的技術分野(2課程)」の5課程に再編するとともに、新たに「学術の基礎的な資質や幅広い知識と豊かな国際性の涵養めざし」総合教育院を設置しました。

また、基礎と実践の繰り返しによる「らせん型教育」をさらに強化するために、「長期実務訓練」の継続・充実を図りながら「プロジェクト研究」や「テーラーメイド・バトンゾーン教育」を導入しました。

○基幹産業を意識した先端的技術分野に加え、持続的発展社会のための先導的技術分野の方向性を明確化するために、先端技術分野及び先導的技術分野に再編すると共に、学際的融合領域に関する教育・研究の強化を行う。
○高い専門性に加え、幅広い視野を持ち、社会の変化に柔軟に対応できる技術者を養成できる組織・仕組みにするために、総合教育院の設置、「らせん型教育」の強化を行う。



学期制の変更
3学期制から2学期制(1学期4〜9月・2学期10〜3月)に変更しました。

3年次定員の変更
380名から440名に定員を増やしました(平成24年度入学より)。

授業時間の変更
1コマ75分から1コマ90分、1日5コマに授業時間を変更しました。

各課程・専攻及び各コースの紹介
1.機械工学課程/専攻
ものづくりのイノベーションを通じて、未来社会に貢献する人材の育成。
【概要】 
従来の機械工学の力学やエネルギー、生産技術、システム技術に加えて、ロボット、バイオメカニクス、ナノテクノロジー、生体医療福祉、環境、マネジメントなどのものづくりに関する新分野について教育を行います。

○機械・システムデザインコース
【概要】
材料力学、振動工学、形成加工、ナノ・マイクロ加工等の研究グループから構成されており、新材料設計、動的システム設計、形成加工法、CAE、マイクロ・ナノ構造創成技術、MEMS、微細加工、バイオメカニクス等の先端分野を研究します。
【特徴】
材料力学、機械力学、機械設計、生産加工学等の機械工学を基礎として、固体力学振動工学、塑性加工学、精密加工学、マイクロマシニング、バイオメカニクス等の応用分野を学習し、機械やシステムの総合的なデザインを行える人材を育成します。

○材料・生産加工コース
【概要】
材料機能制御、3D/4Dマテリアル強度評価、薄膜材料、界面・表面創製等の研究グループから構成されており、エネルギー・電子・情報・バイオ・社会基盤等の材料・生産加工・評価の先端分野を研究しています。
【特徴】
新材料、材料設計、組織制御、材料評価、加工プロセスの基礎を学び、マルチスケールな材料組織の制御、及びその評価、並びに先端加工プロセスの開発等を探求します。機械工学の基盤とするものづくりのための材料と生産加工の分野で高い能力を有する人材を養成します。

○システム制御・ロボットコース
【概要】
ロボティクス・メカトロニクス、計測システム、システム制御、生産システムの研究グループから構成されており、ものづくりの支援技術であるメカトロ制御、ロボティクス、計測・信号画像処理および生産システムの最適化・知能化等の技術科学の教育・研究を行っています。
【特徴】
制御・計測・最適化・信号処理の工学基礎分野と、現代制御工学、画像計測論、安全性工学、ロボット工学、電子機械制御等の応用分野を学習し、ロボットや計測制御等のメカトロ・システム工学分野で総合的なデザイン能力を発揮できる高度な人材を養成します。

○環境・エネルギーコース
【概要】
エネルギー変換工学、環境熱流体工学、自然エネルギー変換科学、省エネルギー工学等の研究グループから構成されており、低環境負荷燃焼装置や省エネルギー機器の開発、風力・太陽熱等の自然エネルギー利用に関する研究を行っています。
【特徴】
学部では「熱力学」および「流体力学」などの基礎科目を学習した上で、熱および流体エネルギーの変換、輸送などに関連した科目を学びます。大学院では、さらに高度なエネルギー変換・輸送・省エネルギーなどに関する工学・技術を学びます。

2.電気・電子情報工学課程/専攻
人と地球とeECO未来
【概要】
電気エネルギーや、ICなどの電気デバイス、さらにはこれらを支える電気材料などの教育研究を担当してきた電気・電子工学課程/専攻を新たに電気・電子情報工学課程/専攻として再編します。この再編では電気・電子工学分野で重要となっている材料エレクトロニクス分野と情報通信システム分野を新たに追加し、これら分野を含めた最先端技術科学を担う次世代の技術者・研究者の育成を行います。

○材料エレクトロニクスコース
【概要】
電気・電子情報工学分野を支える物質、材料、プロセス技術、計測技術にいたる幅の広い基礎知識と技術の修得を通じて、電子・電気産業分野、化学・材料分野、情報ネットワーク分野、情報家電機器開発分野、輸送機械分野、ロボット分野、医療福祉機器開発分野など、多彩な産業分野で活躍できる技術者を養成します。
【特徴】
各コースの基礎科目を設定することによって、基礎学力・知識を体得できるようにコースを設定し、以下の重要分野について体系的に履修出来るようにします。
(a)機能エレクトロニクス材料分野、(b)電気・電子材料分野、(c)光機能性材料分野、(d)プロセス技術分野、(e)計測技術分野

○機能電気システムコース
【概要】
電気技術者の立場から、環境・エネルギー、電気電子産業、交通・通信産業、材料・ナノテクノロジー、機械・メカトロニクス、バイオ・医療・ヘルスケア・第一次・第三次産業との融合分野など、多彩な分野で活躍できる技術者を養成します。
【特徴】
第一種電気主任技術者の免許取得に必要な科目を含め、持続的発展型社会の構築に欠かせない電気エネルギーの発生・輸送・制御・計測やその利用・応用、さらには未来エネルギーシステムに関連する幅広い基礎知識と技術を修学・習得します。

○集積電子システムコース
【概要】
本学の誇るLSI工場での集積回路の作製実験や開発研究を通じて半導体デバイスやシステム応用まで広範囲の基礎知識と技術を修得できます。将来、電子産業や情報ネットワーク分野、ロボット・医療福祉機器開発など多彩な分野で活躍できる技術者を養成します。
【特徴】
他大学には類のないLSI工場を用いた集積回路の作製実験や研究を通して、集積電子システム開発の実践的能力が体得できます。
系統的な半導体に関する講義やゼミナールにより、材料物性から次世代のセンサやLSIにいたる幅広い先端的“知”が体得できます。

○情報通信システムコース
【概要】
情報通信技術(ICT)は電話交換からインターネットへと進化し、ユビキタス時代へと発展していきます。本コースは放送・通信・交通運輸・家電・医療福祉・環境・エネルギーなど21世紀の社会を支える基幹産業分野で活躍できるICT研究者技術者を養成します。
【特徴】
ICTの創造に貢献する高機能集積回路・センサ・知能アンテナ・波動工学・電波エコロジ・電波干渉処理・周波数スペクトル有効利用技術・エネルギ変換・ワイヤレス通信方式・空間アクセス制御・ネットワーク・情報セキュリティ等に関する理論と技術を習得します。

V.情報・知能工学課程/専攻
「情報」と「知識」で世界を拓く
【概要】
情報学基礎、計算機のハードウェアとソフトウェア、コンピュータネットワークの基本的な情報技術に加え、ユビキタス分散処理、知能情報処理、画像・音声・言語処理を含むメディア情報学、ロボット情報学、生体・生命情報学、分子情報学など多様化する情報学分野について教育を行います。

○情報工学コース
【概要】
次世代の高度・大規模情報システムを構築するための計算の基礎理論、計算機アーキテクチャ、計算機ソフトウェア、分散並列処理や組込みシステムなどの技術開発を担うコンピュータ技術者を目指す学生のためのコースです。
【特徴】
計算機のハードウェアからソフトウェアまで包括的・網羅的に学習できるようなカリキュラムとなっています。このため学部の課程、ならびに博士前期課程の専攻コースにおいて選択必修科目で、これらの科目の履修を推奨しています。

○知能情報システムコース
【概要】
人間の生活に関わる知能・社会的ロボット開発のための情報基盤技術や、人間の知能情報処理のメカニズムの解明、マルチメディア情報処理とそれらの融合技術などの開発を担う情報処理技術者を目指す学生のためのコースです。
【特徴】
計算機ソフトウェア、および人間の知能処理に関する技術に重点をおいたカリキュラムとなっています。このため学部の課程、ならびに博士前期課程の専攻コースにおいて選択必修科目で、これらの科目の履修を推奨しています。

W.環境・生命工学課程/専攻
未来を拓く技術科学、環境・生命科学−地球と人の命がテーマです−
【概要】
従来の、生物、化学、電気に加え、環境学、ナノ・マイクロ科学、生物分子科学、社会・安全システム科学等、環境・生命の双方に密接に関連した分野のみならず国際社会に対応できる発展的な教育を行います。

○未来環境工学コース
【概要】
先端環境技術、生態工学の両研究分野から構成されています。電気・電子、化学・化学工学、環境科学・工学の知識を習得させ、環境リスク制御、生態系サービスの維持・修復、環境負荷の低減を実現できる先端環境技術・環境システム分野の開拓・発展により、接続可能社会形成のための環境素養を備え、国際的に活躍できる人材を養成します。
【特徴】
人類の活動を持続的に発展させるために、生態循環系の修復・改善・維持を工学的に支援することを狙い、生物の基礎と応用、生物機能とエレクトロニクスの融合、資源・エネルギーの新技術、地球科学と環境計画等にわたる幅広い知識と問題解決能力をもつ指導的技術者を養成します。

○生命・物質工学コース
【概要】
生命工学、分子機能化学の両研究分野から構成されています。実験実習とともに生命科学、化学、材料工学等に関する幅広い知識を十分修得させ、現代の先端技術を担う生命科学とナノテクノロジーの分野で国際的に活躍できる人材を養成します。
【特徴】
豊富な化学の知識を基礎とする物質科学や生命の本質を学ぶ生命科学の教育・研究に加えて、先端科学の知識と手法を積極的に導入し、狭い専門にとらわれない幅広い視野と思考能力を備えた指導的技術者を養成します。

X・建築・都市システム学課程/専攻
安心して暮らせる豊かな社会の礎を築く、確かな技術者を育てます。
【概要】
人々に安心安全で質の高い生活環境を提供するために、都市・地域の建築・社会基盤施設及びそれらをとりまく環境を、将来を見据えてデザインするとともに、システムとしてマネジメントするための技術を教育します。

○建築コース
【概要】
建築分野の技術者の養成を目指すコースです。教育課程はJABEEの技術者教育認定を建築分野で受けていますので、卒業生は技術士の第一次試験が免除されます。また一級建築士の受験資格をえることができるプログラムとして国土交通省に認可されています。
【特徴】
建築分野に加えて社会基盤分野の科目も学習することにより、幅広い専門知識を得ることができます。コース選択は4年次に行いますので、高専の専門分野からの変更も可能です。大学院ではキャリアプログラムが用意され卒業後の職業を意識した履修が可能です。

○社会基盤コース
【概要】
社会基盤分野の技術者の養成を目指すコースです。教育課程はJABEEの技術者教育認定を土木分野で受けていますので、卒業生は技術士の第一次試験が免除されます。また測量士などの資格に対応するとともに、履修科目を満たせば建築士の受験資格も得られます。
【特徴】
社会基盤分野に加えて建築分野の科目も学習することにより、幅広い専門知識を得ることができます。コース選択は4年次に行いますので、高専の専門分野からの変更も可能です。大学院ではキャリアプログラムが用意され卒業後の職業を意識した履修が可能です。

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