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Chapter01

新しいコミュニケーションマーク(学章も含む)/総務課広報係長 丸山憲洋(まるやま のりひろ)

教育研究組織の再編を機に、本学の理念・使命を広く伝えるため、学章とは別に新たにコミュニケーションマークを制定いたしました。
視覚的コミュニケーションの核として、様々な場面で活用しています。

学章

【学章】
開学20周年を機に、本学学章の公募が行われ、応募作品の中から選ばれたものです。
この学章は、本学のイニシャル「T.U.T」をモチーフに、実践的技術の研究、開発をする学生の独創的な姿をウェーブでエネルギッシュに表現しています。


コミュニケーションマーク

【コミュニケーションマーク】
コミュニケーションマークのデザインコンセプトは「世界の産業を支える強い力(人材)の育成」です。形状は、「豊橋」「技術」の頭文字である2つの「T」を赤と黒で配色し、構成しています。赤は「基礎」や「人間力」を、黒は「専門」や「技術力」を意味しています。これらがしっかりと重なり合うことで太い幹となり、世界の産業を支えていく力強い人材が育っていくことを表現しています。
このロゴタイプは、教育に対する真摯な印象を持たせ揺るぎない信頼を表現しています。

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Chapter02

アジア太平洋ロボットコンテスト2009 in 東京/ロボコン同好会顧問 機械システム工学系教授 鈴木新一(すずき しんいち)

ABUロボコンABUロボットコンテスト 
去る8月22日(土)、東京の駒沢オリンピック公園において、アジア太平洋放送連合(ABU)が主催するロボットコンテスト(ABUロボコン)が開かれました。西はエジプトから東は南太平洋のフィジーまで、19の国と地域から20チームが参加しました。本学のロボコン同好会は、金沢工業大学とともに日本代表として出場しました。

アジア太平洋地域は、民族的にも文化的にも多様性に富んだ地域です。ABUロボコンは、大学生の交流を通じて、この「多様性への理解」を深めることを大きな目的とし、2002年に始まりました。そして今年のABU
ロボコンでは、この多様性が、思わぬ形で現れました。

試合中今年のテーマとルール
今年のABUロボコンのテーマは、「人間とロボットの協調」です。このテーマの下、「旅は道連れ」という名の競技が実施されました。江戸時代の駕籠(かご)をモデルとした競技です。

競技には3台のロボットを用います。2台のロボットが駕籠を担ぎ、残りの1台のロボット(旅人)を駕籠に乗せ、より早く目的地に運びます。籠を担ぐロボットは、1台が全自動で動くロボットであり、もう1台は人が操縦するマニュアルロボットです。駕籠を運ぶコースの途中には「峠」や「林」の難所があります。試合中その難所を、駕籠に乗った旅人ロボットを落とさないように、自動ロボットとマニュアルロボットが協調して運びます。

試合結果
ところが、優勝したチームと準優勝のチームは、駕籠を運ぶロボットを2台とも自動ロボットにしてきたのです。「峠」や「林」の難所では、マニュアルロボットの操縦者にはプレッシャーが掛かり、ミスを犯しやすくなります。それに対して自動ロボットは、予め決められたプログラム通りに動くため、大会本番でのプレッシャーなどは関係ありません。駕籠を運ぶロボットを2台とも全自動にしたチームは、全ての試合で安定した試合運びを見せ、優勝と準優勝を勝ち取りました。

ガッツポーズ技術交流会

試合の翌日の午前、参加チームによる技術交流会が開かれました。しかし交流会が始まると、「駕籠を運ぶロボットを2台とも全自動にするのは、ルール違反ではないか。」との質問が相次ぎました。いくつかのやり取りの後、トルコのチームから質問が出ました。「今回の大会のテーマは『人間とロボットの協調』です。全自動のロボットが優勝と準優勝を勝ち取りましたが、主催者側は、これで大会のテーマが実現されたと思いますか?」これは、ルール以前の大会のテーマに関る根本的な質問です。

ABUロボコンのテーマは毎年変わります。そして、ルールも毎年新しく作ります。そのため、完璧なルールを作ることはほとんど不可能です。今年の大会では、マニュアルロボットの定義が曖昧でした。そのため、マニュアルロボットを全自動のロボットに置き換えることを、ルール上は、完全には禁止していなかったのです。そこに、テーマとルールの不一致が生まれました。そして、勝敗を最優先し、ルールで禁止されていないことは全て許されると考える人々がいる一方で、テーマや原則を尊重し、それを具現化しようとする人々がいたのです。

先程のトルコの質問に対して主催者側は、「このことは、来年に向けて、私たちに課せられた宿題だと思う。」と答えました。これは率直な回答でした。その率直さに参加者の多くは納得し、それ以上の質問は出ませんでした。

アジア太平洋地域は多様性に富んだ地域であり、その多様性への理解を深めることは、ABUロボコンの目的のひとつです。今年の技術交流会は、その多様性の縮図であり、全ての参加者にとって貴重な経験になりました。

応援団東京見学ツアー

その日の午後、参加者は数台のバスに分乗し、東京の見学ツアーに出かけました。夜、帰りのバスの中、各国の学生は、歌や国歌を歌い、冗談で笑い、大いに盛り上がりました。言葉や歴史や価値観の多様性がある一方で、歌や冗談や笑いなどは共通であることを再認識するツアーになりました。そして、私たちが専門とする科学や技術も、国や地域を越えた普遍性を持っているのでしょう。

付録

本学のロボコン同好会は、2002、08、09年の3回、ABUロボコンに出場しました。そして3回とも3位でした。オリンピックでは、いつも3位になる人をブロンズメダル・コレクター(銅メダル収集家)と呼びます。国際大会では、勝敗以外にも大切なものが沢山あります。でも、違う色のメダルも、やはり目指したいと思います。

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Chapter03

オープンキャンパス報告/広報部会

受付第26回目となる平成21年度オープンキャンパスを、8月1日(土)に開催しました。当日は空模様の優れない中、北海道から宮崎県までの全国20の都道府県から、本学にとって過去最高となる1,860人を超える参加者がありました。

今年も昨年と同様に83の「研究室公開」を開催し、研究室スタンプラリーを行いました。また、特別企画として、『林正道さんによるウミガメロボットの実演』(海洋楽研究所長・海洋楽者)の海洋生物ロボット実演、小学生向け体験学習教室、高校生のための数学オリンピックを開催するなど、盛りだくさんな
内容のオープンキャンパスとなりました。

(ウミガメロボットの実演)
林正道氏は、海に住む生物たちを模したロボットを通じて、海やそこにある命をより身近に感じて欲しいと日々活動しています。会場に集まった来場者に、本物そっくりの海洋生物ロボットを動かしながらユーモアを交えながら海洋生物と環境破壊について話をして頂きました。会場は小学生から大人まで、本物そっくりに動くロボットに驚きながらも楽しそうに話を聞いていました。

ウミガメロボット ウミガメロボット

ウミガメロボットの実演



(小学生向け体験学習教室)
6つのテーマに分かれて小中学生向けに体験・実習形式のイベントを開催しました。子どもたちとその保護者の方々が詰めかけ、会場は超満員で参加者の熱気に包まれていました。
スライムや歩くおもちゃの作成やコンピュータプログラムの作成等を体験した子どもたちは、みんな笑顔で、つくることの楽しさを実感してくれたようです。これをきっかけに、理科・科学に興味をもってもらえたらとてもうれしいです。この中から未来の科学者が生まれるかもしれませんね。
スライム作り 理科実験

スライム作り

理科実験


(高校生向け数学オリンピック)
ホームページに掲載してある難問を事前に解答して、当日に持ってくるイベントを行いました。高校生向けにも関わらず中学生の参加者も居るなど、幅広い参加者があり、熱心に解答説明を聞いて質問等をしていました。また、説明を行う教員も楽しく行うことが出来ました。この経験を活かして、数学に興味を持っていただけるとうれしいです。

(入試案内プログラム等)
大講義室で入試概要等を説明する「入試案内」を午前1回行いました。また、各課程・専攻ごとの教員に直接相談し、担当職員に入試・修学・学生生活等に関する質問ができる相談コーナーを設け、受験生や保護者の方の疑問にお答えしました。また、技科大生自身が質問に答えるブース(何でも聞こう「学生相談」)を併設しました。受験生や保護者の方々は、熱心に説明を聞いていました。本学の入試制度や課程・専攻の特色等、ご理解いただけたでしょうか。本学では、受験生や保護者の方からの質問にいつでもお答えしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
入試案内 入試案内での榊学長の講話

入試案内

入試案内での榊学長の講話

入試・修学・学生相談 各課程・専攻相談

入試・修学・学生相談

各課程・専攻相談



(研究室公開、体験学習、施設の開放・公開、見学ツアー)
今年は83の「研究室公開」、5つの「施設開放・公開」(附属図書館、語学センター、研究基盤センター、ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー、先端農業・バイオリサーチセンター附属農場)を開催しました。また、これら研究室等を効率良く見学できる「見学ツアー」を実施しました。普段は目にすることのできない実験室や研究室を見学したり、最先端の研究・技術に実際に触れたりすることができたと思います。本学で行われている様々な研究内容に、驚きの表情を見せる訪問者がとても多く見られました。
生産システム工学系の研究室公開 電気・電子工学系の研究室公開
情報工学系の研究室公開 エコロジー工学系の研究室公開

研究室公開の様子


研究基盤センター見学 附属図書館見学

研究基盤センター「レーザ加工を体験しよう」

附属図書館見学



(課外活動団体紹介)
ロボコン同好会、おちゃのかい、アニメーション&コミック研究会、吹奏楽団、アカペラサークル、軽音楽部、JAZZ研究会の7団体の学生たちが、それぞれの部・サークルの魅力や活動内容を紹介・発表しました。2年連続NHK大学ロボコンで全国優勝を果たしたロボコン同好会は、過去のロボコン大会出場マシンの実演・展示を行い、ロボット好きなチビッコたちは自らの手でロボットを操作できて感激の様子でした。音楽系サークルは、小雨がぱらついたため学生食堂で演奏会を開き、オープンキャンパスをにぎやかに盛り上げてくれました。おちゃのかいは、初めてお茶を体験する子どもたちに、親切に作法を教えていました。日本の文化も感じられるオープンキャンパスの一幕でした。
ロボコン同好会 茶道部

ロボコン同好会

茶道部によるお茶会体験

吹奏楽団の演奏 アカペラサークル

吹奏楽団による演奏

アカペラサークルによるライブ



(参加者の声:アンケートより)
・ 将来楽しみな研究が多く、期待しています。
・ 研究室公開が充実していて楽しめました。
・ スタッフの学生さんの対応は十分社会に通用出来るサービスでした。
・ 様々な年齢層の人が楽しめるオープンキャンパスでとても楽しいし、勉強になりました。
・ 雰囲気の良い学校だと思いました。
・ たくさん体験が出来て面白かった。
・ 小学生にとっても勉強になることが多く、子供達は大変興味深く見学できました。

本年度も新しい試みを導入して、うまくいくかどうかとても不安でありましたが、多くの参加者と大学内の教員・職員の努力のおかげで、成功裏に終わることができました。来年度は、より多くの方にもっと満足していただけるオープンキャンパスにしていきたいと思っています。

最後になりましたが、お越しいただいたたくさんの皆様、オープンキャンパスを盛り上げてくれた教職員・学生の皆様、本当にありがとうございました。

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