豊橋技術科学大学五十年史

追悼 学長 若原昭浩 本学の運営にご尽力いただいた方が、相次いで逝去されたことは、大学にとって大きな痛手であった。ここに、故人を忍ん で思い出を記すとともに、感謝の意を述べたい。 寺嶋一彦先生(第 8 代学長:2024 年 5 月 21 日逝去) 本学設立直後に助手として赴任された生え抜きの教員の一人であり、技科大を誰よりも愛し、強化しようと並々ならぬ熱意 をもって学長業務に臨んでおられた。学長就任直後は、新型コロナ禍の拡大により、意図した大学改革構想を一旦封止し、危 機対策に奔走された。コロナ禍が収まりいよいよという時に、盟友として力をふるっておられた山本進一理事を突然失ったこ となど、生前の心中は察して余りある。闘病中であったが、直前の入学式で祝辞を直接届けるなど、最後まで学長としての威 厳を保っておられた。7 月 31 日開催のお別れの会では、多くの卒業生、地元名士が列席し故人をしのんでおられた。寺嶋学長 を支える執行部の一員として、ただ見送ることしかできなかったことが今も心残りである。ご冥福をお祈りします。 山本進一先生(理事・副学長:2022 年 9 月 3 日逝去) 山本先生との出会いは、本学との連携協議「名大・技科大協議会」(H16-H18)の主査を務めておられたときに遡る。その後、 本学のアドバイザー会議の会長を務められ、寺嶋学長就任に伴い本学の理事・副学長に就任された。産学連携の造詣が深く、 リサーチ・アドミニストレータースキル認定機構の初代機構長や、研究大学コンソーシアムの全体会議初代議長を務められ、 本学の研究設備マスタープラン作成をはじめ、直接・間接的に本学に大きな影響を頂いた。私自身も、いろいろとご教授いた だこうと思っていたところ、突然亡くなられたのは極めて残念なことであった。毎朝、出勤時にかけていただいた「おはよう」 の声が今も忘れられない。ご冥福をお祈りします。 牧 葉子氏 (監事:2024年7月8日逝去) 2016 年 4 月から本法人監事に就任され、業務の監査にご尽力いただきました。颯爽と車で出勤される姿は若々しく、監事と して凛とした言葉で助言を頂いた姿は忘れがたい。後年、ご病気のため体が不自由になられ、移動や椅子への着座・立ち上が りに苦闘されていたが、ご自身で行動するためお手伝いも最小限でとおっしゃられていたところに、やさしさとともに芯の強 さを感じたものです。監事の任期も残りわずかで、後任者と引継ぎ業務を始める矢先の突然の訃報に、長年の監事としての本 学に対するご貢献にお礼も申し上げられずお別れとなったことが大変残念であった。ご冥福をお祈りします。 55 II 転換の10年

RkJQdWJsaXNoZXIy NDY3NTA=