「次世代の君たちにつなぐ」 第48回技科大祭実行委員会は、「繋ぐ」をテーマに活動してきました。人と人を繋ぎ、大学と地域を繋ぎ、そして私たちが 挑戦して得た経験を後輩に繋ぐ。そんな願いを込めて、この言葉を掲げました。技科大生の多くは三年次編入であるため、大 学祭に関わる期間はたった一年という短さであり、その中で伝統や運営を受け継ぎ、主体となって動き出さねばなりません。 だからこそ、挑戦の積み重ねを次に繋ぐことには、特別な意味があります。 今年の技科大祭は、過去に例を見ない規模で幕を開けました。実行委員は総勢 138 名。前年度比で約 100 名増という、史上 最大の組織になりました。来場者数も過去最高となり、校内の空気はこれまで以上に活気に満ちていました。その一方で、人 数が増えたからこその混乱や、前例のないトラブルも多発しました。まさに「挑戦」を掲げた年にふさわしい、良くも悪くも ドラマに満ちた大学祭でした。私たちだけの力では到底乗り越えられなかった場面も多く、大学職員の皆さまをはじめ、多く の関係者に支えていただいたことに、心から感謝しています。 そんな数々の挑戦の象徴となったのが、学内初となる打ち上げ花火です。大学祭で花火を打ち上げるという前例のない企画 は、想像以上に大変でした。安全管理、資金、手続き、調整、そして何より責任。実行委員の仲間たちも、何度も壁にぶつかり、 疲労困憊しながらそれでも前へ進みました。正直なところ、もうやめたいと思うほど辛い日もあったと思います。それでも、 私たちは歩みを止めませんでした。 そして迎えた当日。夜空に力強く咲いた花火を見上げながら、全員の顔に自然と笑みがこぼれていました。計画段階から想 像し続けてきた光景が、ついに目の前で現実になった瞬間。胸が熱くなり、仲間たちの存在が、これまでの努力が、一つに繋がっ ていくのを感じました。あの光景と達成感、仲間との絆は、きっと一生忘れることはありません。間違いなく、私の人生にとっ て特別な経験となりました。 挑戦には苦労や困難が伴います。何か新しいことを始めるには、勇気も労力も必要で、面倒だと思うことも多いでしょう。 ですが、私は強く思います。どうか、歩みを止めないでほしいと。技科大では、世代ごとに在学期間も経験年数も異なる中で、 多くの挑戦や失敗、成功が受け継がれてきました。その積み重ねが技科大の文化となり、伝統となり、未来へ続いていきます。 先輩たちの挑戦が私たちに繋がれ、私たちの挑戦が次の世代へと繋がれる。そして、次世代の君たちの挑戦が、また未来の 誰かを照らす道しるべになる。そうして繋がれていく挑戦の連鎖こそが、技科大祭を、この大学を、そして君たち自身を成長 させ、輝かせる原動力になります。 どうか恐れずに、その歩みを止めないでほしい。君たちが踏み出すその一歩が、やがて誰かのかけがえのない思い出となり、 技科大の未来を形づくる力になると信じています。 (第48回技科大祭実行委員長 工藤 寛太) 265 Ⅲ 学園生活
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