3.7.4 オープンキャンパスと広報・ブランディング戦略 1.はじめに 2016 年度の 40 周年からの 10 年間でオープンキャンパスと広報活動は大きく様変わりした。これまで、本学のオー プンキャンパスは入試広報としての側面と同時に地域向けイベントとしての側面を有し、多い時には 3,000 名弱の来場 者を記録する一大イベントであった。2019年度、入試広報としての側面に重心を移そうとしていた矢先、新型コロナ ウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックがあり、2020 年度と 2021 年度の 2 年間、現地開催としてのオープンキャ ンパスは実施できず、Web開催という新たな形を模索しながら実施することとなった。コロナ禍後、オープンキャン パスをはじめとする対外イベントを再編・再構築するとともに、「ギカダイのオープンキャンパス」を再定義した。 2022 年度、三つの重点戦略から成る「広報・ブランディング戦略 2022」を策定した。オープンキャンパスはこれら三 つの重点戦略に則った活動の一つである。以降の広報活動は、この戦略に基づいて積極的に推進され、今日に至ってい る。 2.コロナ禍前のオープンキャンパス 豊橋技術科学大学のオープンキャンパスは、開学50周年の2026年度に43回目を迎える。つまり、開学8年後の 1984 年度に 1 回目を開催したことになる。当時は “ 大学公開 ” と呼ばれ、近県を中心に約 400 名(高校関係者 256 名、 高専関係者 23 名、一般 113 名他)の参加者があったようだ(天伯 26 号より)。1999 年度、大学公開はオープンキャン パスと名称変更され、2010年度からは8月下旬の恒例イベントとなった。主な内容は、進学説明会、模擬授業、各種 相談コーナー、研究室公開、学生宿舎・研究施設・図書館等の公開、小学生向け体験学習、課外活動団体紹介等であっ た。特別企画として、浜松・東三河フェニックス(現、三遠ネオフェニックス)とのフリースローアトラクションや数 学オリンピックが行われたこともあった。このように、コロナ禍前のオープンキャンパスは、入試広報の観点から主た る対象者を高校生・高専生に置きつつも、「見える技科大」を実践するために広く一般の方々(小中学生や一般市民) に対しても本学のアクティビティとポテンシャルを知っていただく機会を提供する広報最大のイベントであった。その 効果は、志願者数の増加という直接的なものにとどまらず、地域社会貢献や産学連携の活性化、技科大生としての誇り を持てるようにすることなどを期待するものであった。来場者数の推移を図 1 に示す。また、賑わいの様子は広報誌「天 伯」(オンライン版を 2006 年から公開中)に報告があるのでご覧いただきたい。 3.コロナ禍のオープンキャンパス 2020 年度のオープンキャンパスは 8 月 22 日(土)に開催する予定であったが、4 月 23 日には中止することが周知さ れ、代替案としてのWebオープンキャンパス実施に向けた議論が加速された。コンテンツは何が良いか、双方向での ライブ感が欲しい、回線容量は十分か等々、すべてが初めての試みであり手探りの状態であった。コロナ禍の緊張感と 不自由な環境の中ではあったが、ギカダイの魅力をより多くの人に伝えたいという強い思いを共有し議論を重ねた結果、 6月初旬に開催概要が学内に公式に周知され、7月初旬に特設Webサイトが公開された。専用のWeb受付システムを使っ た事前申込制とし、対象は高校生と高専生に絞った。当初予定していた 8 月 22 日に加え、翌 23 日に課程別説明会も開 催した。また、当時放送されていた豊橋に縁のある朝ドラにあやかり「ネットでひとっ飛び!エールの街のギカダイ探 229 II 転換の10年
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