ステムを運用中である。認証基盤システムは、令和元年に導入したシステムを利用している。利用者を認証する際に、 ワンタイムパスワードやICカード身分証を使った多要素認証を必須とすることで、アカウントの不正利用を防止して いる。 キャンパスネットワークは、平成30年に高セキュリティ大学情報ネットワークに更新した。このシステムでは従来 リング型だった棟間のネットワーク接続をスター型に変更すると共に、20 Gbpsに増速した。従来別調達だった事務局 ファイアウォールやVPN装置も全学ファイアウォールに統合し、構成のシンプル化と運用の効率化を図った。令和7 年には、この構成を発展させた大学情報ネットワークの運用を開始した。令和 3 年には、移転した豊橋駅前サテライト オフィスのネットワークを整備した。無線ネットワークとして学内用の tutwifi や国際無線 LAN ローミング基盤である eduroam を用意し、学内者・学外者がシームレスにサテライトオフィスを利用できる。 本学のインターネット接続は、国立情報学研究所が運用する学術情報ネットワーク SINET を引き続き利用している。 令和4年から運用開始したSINET 6では、2系統の10 Gbpsの回線で岡崎ノードに接続することで、増速と可用性の 向上を実現した。令和 3 年には衛星通信システムを更新し、災害時も人工衛星経由でインターネット接続できる環境を 整備した。 学内の日常業務において、クラウドサービスもこの 10 年間で広く浸透した。以前は BCP 目的で福岡県福岡市のデー タセンターに設置されていたメールシステムは、令和元年にGoogle Workspace for Educationに移行した。現在では Gmailだけでなく、オンラインストレージのGoogle Driveやビデオ会議システムのGoogle Meet、学習管理システム (LMS)のGoogle Classroomなど様々な場面で利用されており、本学の活動に不可欠なサービスとなっている。また Microsoft 365のTeamsやSharePointも、DXの一環として事務局内の業務で活用が始まった。令和7年度には、本 学における生成AI利用に関する基本方針と留意事項に基づき、Microsoft CopilotおよびGoogle Geminiの学内提供を 開始した。 学内のセキュリティ対策は、平成28年度より発足したTUT CSIRT(豊橋技術科学大学情報セキュリティインシデ ント対応チーム)が中心となっている。TUT CSIRTには情報メディア基盤センターの技術スタッフが参加しており、 本学構成員に対する情報セキュリティ教育や、インシデント発生時の調査対応を行っている。平成29年には国立情報 学研究所の「大学間連携に基づく情報セキュリティ体制の基盤構築」事業に参加し、大学間のセキュリティ情報共有体 制の構築に取り組んでいる。また令和 3 年からは情報セキュリティ対策として、名古屋工業大学・長岡技術科学大学と 共同で情報システムの運用状況に関する相互監査を開始した。 令和2年度からのコロナ禍では、大学に通学・通勤することが難しい状況で、教育研究事務活動が継続できるよう、 様々な対策を実施した。まず、遠隔授業で利用する学習管理システムの準備である。コロナ禍以前に利用していた Moodleは性能不足となることが予想されたため、Google Workspace for Educationの一部として提供されるGoogle Classroom を用意した。合わせて、様々なオンラインシステムを安全に利用できるように、多要素認証の利用を改めて 周知し、設定が困難な利用者に対しては遠隔サポートを提供した。その上で、従来対面で実施していた新入生向けのネッ トワークガイダンスをオンデマンド化し、学外からでも受講できるようにした。学内業務向けには、事務職員が利用す るシンクライアントシステムを、自宅等から安全に利用できるように改修した。また、学内の諸会議で利用できるよう、 ビデオ会議システムGoogle Meetを導入した。これらの対応と同時に、各サービスを安全かつ円滑に利用可能とする ため、Google Workspace for Educationを有償ライセンスに変更した。 191 II 転換の10年
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