豊橋技術科学大学五十年史

3.4 メディア・ロボット情報学分野(垣内洋平研究室) 垣内研究室(認知ロボティクス研究室)では、生活空間で人と協働するサービスロボットの知能化を目的として、環 境認識、対話理解、行動生成を統合する研究を進めている。自律走行ロボットによる環境データベース構築に加え、人 物観察に基づく物品位置推定・更新を組み合わせることで、実環境の変化に追従できる知識基盤を整備している。 また、曖昧な自然言語指示に対して、VLMとLLMを併用して対象物を探索・同定し、模倣学習による把持タスク へ接続するパイプラインを開発している。これにより、利用者が自然な指示でロボットに作業を依頼できる人間中心の 支援システムの実現を目指している。 4.国際連携教育(DDP・IMLEX) ダブルディグリー・プログラム(DDP)は、東フィンランド大学(UEF)およびフランスのジャン・モネ大学との 連携により、2019年から実施している。両大学での学修・研究を通じて、本学学位と相手大学学位の双方を取得でき る教育プログラムであり、国際的な研究遂行力と専門性を備えた人材育成に寄与している。 IMLEX(近未来クロスリアリティ技術を牽引する光イメージング情報学国際修士プログラム)は 2020 年に開始され、 2024年7月にErasmus+ MScプログラムに採択された。UEF、ジャン・モネ大学、KU Leuven、本学の4大学がフル パートナーとして参画し、複合現実・光イメージング・情報学を横断する国際教育を展開している。本系は、これらの 国際連携教育を通じて、研究力と実装力を兼ね備えたグローバル人材の育成を推進している。 5.おわりに 情報・知能工学系は、この10年で分野横断型の研究体制を強化し、理論・実装・社会展開を有機的につなぐ教育研 図4 家庭環境でのサポートを行うロボットシステム 162 豊橋技術科学大学五十年史

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