に設定した観葉植物による空気浄化システムではシックハウス VOC 除去性能を確認、プロトタイプ機を完成した。 医療・創薬分野では、イオン感応膜等の要素技術開発と共に、センサ上に滴下した癌細胞の水素イオン濃度画像を機 械学習させ、高い判定確度を確認した。また、米国ベンチャー企業から打診があった細胞培養シート品質管理や細胞イ オンチャネルの挙動に着目した創薬技術についても評価プロトコルの研究を継続している。健康・バイオ分野では、分 子鋳型ポリマー(MIP)を用いたバイオマーカー検出技術を開発した。マルチモーダル化を目的として粒子状MIPの 精製に成功し、イオンイメージセンサ上に修飾できることを確認した。人間機械調和分野では、ロボット動作機構、生 体情報検出、人間感情検知及びこれらの実装という技術体系でマッサージロボットを開発し、2023年東京ケアウィー ク展示会に出展した。 ■コンソーシアム運営 マルチモーダルセンシング技術を基盤として、応用分野を開拓する大樹型オープンイノベーションを提唱・実践した。 各研究グループは基盤技術を介して緩やかに結合しており、広い分野に展開可能なセンシング技術の開発に適した形態 である。コンソーシアムでは、情報共有、技術交流の場として、全体会議、シンポジウム及びOPERA webinarを開催 し、「マルチモーダルセンサ×環境・農業」や「マルチモーダルセンサ×ライフサイエンス」等、特定テーマを設定し てマルチモーダルセンシングの展開を討議した。 その他、コンソーシアム構築とその運営、共同研究における管理業務、知的財産の取り扱い、博士課程学生の参加に よる人材育成など、本プロジェクトを通して実践することができた。 ■まとめ CMOSプロセスによるイオンイメージセンサ及び計測制御機器のプロトタイプを開発すると共に、イオン、生理活 性物質・神経伝達物質、バイオマーカー、匂い、物理的な圧力等、多様な検出膜形成技術を開発し、マルチモーダルセ ンシングのプラットフォームを構築することができた。応用分野への展開では、匂い自動計測装置、植物工場養液管理、 空気浄化システム、マッサージロボットなどの実用化に目途を立てることができた。 大樹型オープンイノベーション 127 II 転換の10年
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