豊橋技術科学大学五十年史

4.本学の教育DX 現在、教育 DX が先行している大学では、上記レベル 3 と 4 の試行研究が行われている(もちろん、すべての授業科 目がこのレベルで実施されているわけではないことは申し添えておく)。 一方、本学では、一部の科目において、レベ ル1の開発支援と、レベル2の整備を進めている段階である。また、AIやデータ科学の基礎教育に関しては、文部科 学省から認定を受けた本学の数理・データサイエンス・AI(GIKADAI-MDA)教育プログラムが実施されている。こ の点においては他大学に比べて優れた内容で実現できていると考えているが、それは GIKADAI-MDA 用のデジタル教 材が整備されていることが大きく寄与している。また、レベル3のLearning Analyticsに基づく分析も、GIKADAIMDA 教育プログラムの指定科目において試行研究として開始したところである。 5.GIKADAI-MDA 教材の紹介 GIKADAI-MDA 用のデジタル教材は、情報系だけでなく広範囲な工学分野を専門とする学修者が、ビッグデータを 用いた機械学習を研究開発のためのツールとして利活用できるよう開発された新しい教材である。これは、(株)キカ ガクと共同開発したデータサイエンス基礎編(TK Basicシリーズ)と応用編(TK Advanceシリーズ)の二部構成になっ ている。それぞれ講義ビデオとデジタル教科書(e-Learning 教材)を用いた独習と、データ処理ツールを用いた実践 的演習を組み合わせたものである。 最大の特徴は、Webブラウザで動作する対話型プログラム実行環境としてJupyter Notebook形式を採用しているこ とである。これによって、説明や解説のテキストと例題プログラムを一つにまとめたデジタル教科書として提供できる (図1)だけでなく、例題や学修者が演習として作成したプログラムを実行し、その実行結果を逐次確認しながら自学 自習を進めることができる(図2)。また、オンデマンドやオフラインでも利用可能であるため、コロナ禍においても 多くの学生が自宅で自習することができていた。 㸳㸬 ᩍᮦࡢ⤂௓ ᅗ ᩘ ⌮ࢹ࣮ ࢱࢧ࢖࢚ࣥ ࢫ₇⩦ࡢࢹࢪࢱࣝᩍ⛉᭩㸦 図 1 数理データサイエンス演習のデジタル教科書(Google Colab で実行可能) 108 豊橋技術科学大学五十年史

RkJQdWJsaXNoZXIy NDY3NTA=