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Chapter01

研究大学強化促進事業と強い「想い」/研究推進アドミニストレーションセンター センター長 石田誠(いしだ まこと)
研究大学強化促進事業に採択が決まってから、1年あまりが過ぎ、その基盤組織である「研究推進アドミニストレーションセンター(RAC)」設立から1年が経ちました。この間、RAC組織を立ち上げ、そこで活躍していただくURA(戦略的研究推進強化専門職)の採用、これまでの産学連携推進本部の発展的融合・運営、そして、申請時の構想(下記と図)の研究力強化活動が動き始めたところです。研究力強化のための「研究戦略企画会議」を学長の下に、月に1回のペースで行いながら、執行部での意思の疎通を良くし、大学の課題を挙げ、解決策を検討する体制を築いています。
下記に現在進行している項目を挙げます。

1.研究力強化活動
(1)現状分析と強化策
(2)「価値創造型工学」の推進と支援策
(3)新たな環境整備:学内設備共用システムの整備、特待留学生制度
2.分野・組織の垣根を越えた研究の場形成(EIIRISを特区として全学展開)
3.人事制度改革(人事委員会:年俸制、研究者循環型モデル)
4.産学連携の高度化と推進要件の実施策
5.研究戦略企画会議の推進

エレクトロニクス先端融合研究所(EIIRIS)は平成27年度で5年間の特別運営費交付金の期限が来ます。丁度、第3期中期計画が始まる平成28年度に向けて、「分野・組織の垣根を越えた研究の場」の形成を今後どのように進めていくのかが課題となっています。研究大学として、「価値創造型工学」を目標として進めていますが、新たな研究環境の場の形成を行うにあたり、豊橋技術科学大学ならではといえる「価値創造工学国際研究拠点」が必要と考えています。平成25年度に、研究大学強化促進事業、博士課程教育リーディングプログラムが採択され、26年度はスーパーグローバル大学創成支援事業の採択と立て続けに、本学の将来を左右する大型プロジェクトが動いています。これらのプログラムを有機的に運営し、連携できるところは協力して本学のアイデンティティを示すことが求められていると考えます。

研究力強化のためのRAC組織の強化や研究運営方針など、上記の重要な課題がありますが、最終的には、本学を構成しておられる先生方の教育・研究活動の総和が、本学の研究力評価となります。先生方は、それぞれの分野で研究し、新しい成果を上げるという「想い」で日々活動されています。この「想い」をいかに実現していくか、大学として、RACとして支援していきたいと思います。先生方には、是非この強い「想い」を抱き続けて、活躍していただきたいと思います。

RACでは、研究力評価指針となる最近の本学のデータ(研究論文数など)の傾向を調べていますが、大学を取り囲む研究環境(時間、財源)が厳しくなってきている中で、どうしたら、その「想い」を実現していただけるのか、URA始め、コーディネーターの方々が支援し、大型プロジェクトの成功に結びついた例もいくつか具体的に出始めてきました。また、学内設備の有効利用を進める共用システムなどの整備も始まっています。

テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラムで毎年、錚々たる人生経験の深い方々に講演等に来ていただいています。2014年11月20日にご講演頂いた、エリーパワー株式会社代表取締役社長 吉田博一氏は、定年後の69歳で電力貯蔵用(大型)リチウムイオン電池の会社を4人の素人集団で創設し、現在77歳で社長として、世界をリードするすばらしい製品を供給されています。そうさせたのは「世界を救いたい」という強い「想い」からだそうです。人の強い「想い」は、偉業を達成された方々の共通の要素と感じますが、大変なエネルギーを出すものだと再確認したこの頃です。そういう意味で本学の先生には、「プラス1運動」を提言させていただいています。先生方の教育・研究が一層達成されることを期待します。

研究大学強化促進事業
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Chapter02

豊橋技術科学大学博士課程教育リーディングプログラムシンポジウムの開催/リーディング大学院教育推進機構 特任教授 石井仁(いしい ひろむ)
2014年11月28日、東京・丸の内のMY PLAZAホールにおいて、博士課程教育リーディングプログラム「超大規模脳情報を高度に技術するブレイン情報アーキテクトの育成」の第一回シンポジウム「脳情報を技術するグローバルリーダー 〜ブレイン情報アーキテクトの育成と展望〜」が開催されました。

小泉氏 基調講演の様子
パネルディスカッションの様子
学生パネル説明の様子
情報交換会(学長対話)の様子
「ブレイン情報アーキテクト」とは、先端情報エレクトロニクスを駆使して脳を知り、その高度な働きを革新的テクノロジーとして実現することのできる技術者・研究者です。シンポジウムでは、脳情報科学とその応用に関する現在の状況や人材育成について講演とパネル討論が行われました。当日は産業界を含む多くの参加者があり、約200人収容の会場はほぼ満席で、この分野への感心と期待の高さをうかがわせるシンポジウムとなりました。

大西驫w長の「脳科学や生命科学分野で実績のある諸研究機関と連携して本プログラムを推進したい」との挨拶に始まり、文部科学省高等教育局大学振興課長 里見朋香氏、日本学術振興会監事 西川惠子氏からこのプログラムへの期待が語られました。引き続き本学理事・副学長 井上光輝氏より、グループ指導教員体制や博士後期課程での実務訓練など、このプログラムの特徴が紹介され、グローバルに活躍できるブレイン情報アーキテクトの育成に関する抱負が述べられました。

基調講演では、日立製作所役員待遇フェロー 小泉英明氏、国際電気通信基礎技術研究所 脳情報通信総合研究所所長 川人光男氏、前豊橋技術科学大学長 静岡雙葉学園理事長 榊佳之氏よりご講演をいただきました。広い分野と関係する脳科学において異分野を架橋する人材育成への要望、精神疾患までも治療し得る可能性を持つ脳情報技術の現状と展望、倫理の重要性、新産業創成への期待などが各講師から語られました。

パネル討論では、小泉英明氏、川人光男氏、浜松医科大学長 中村達氏、NTTデータ経営研究所ニューロイノベーションユニット長 萩原一平氏、当日サプライズ参加をいただいた内閣府総合科学技術・イノベーション会議議員 久間和生氏、革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)プログラム・マネージャー 山川義徳氏を加えて、本学教授中内茂樹氏をモデレーターとして進められました。ここでは、脳情報科学を進展させ、これを応用したイノベーションを興し、従来の経済や社会構造までも変革するという熱意と力を持った人材への期待が語られました。

このシンポジウムには、博士課程教育リーディングプログラムを履修する大学院生も参加して自らの研究内容のポスター展示を行いました。講演会やパネル討論の開始時間を忘れて、シンポジウム参加者と履修生が熱く議論する姿が印象的で、将来の彼ら彼女らの活躍を垣間見ることのできるシンポジウムとなりました。
シンポジウムでの集合写真
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Chapter03

博士課程教育リーディングプログラム グローバル・サマースクール 報告/電気・電子情報工学系 准教授 稲田亮史(いなだ りょうじ)
本学の博士課程教育リーディングプログラムの履修生は、国際的な視野とグローバル環境の中で議論できる能力の習得を目的として、博士前期課程1年次の夏季休暇中(8月〜9月)にグローバル・サマースクールを履修します。本年度はサマースクール実施初年度であったわけですが、前半(8月)は学外にて脳科学関係の講義(応用脳科学アカデミーベーシックコース)を受講し、当該学問領域に関する知識を深めました。後半(9月)はマレーシア科学大学(Universiti Sains Malaysia, USM)の協力の下、2週間の海外実地研修に取り組みました。本報では後者に絞って内容を報告させていただきます。

USMコタバルキャンパスでのオリエンテーション USMコタバルキャンパスでのオリエンテーション
USMコタバルキャンパスでのオリエンテーション


海外実地研修では、マレー半島中央部の先住民(Orang Asal)居住区にてフィールド調査を行いました。現地到着後の最初の2日間はUSMコタバルキャンパスにてオリエンテーションを行い、地域参画型調査研究の目的や方法論、認知科学との関係などについて議論を行うと共に、翌日以降に実施するフィールド調査の準備を行いました。その後、マレー半島中央に位置するバンディン島(Pulau Banding)に移動し、当地の熱帯雨林(Belum Temengor Rainforest)で暮らしている複数の先住民(Orang Asal)の居住区を訪ね、本学とUSMの学生一人ずつがチームを組み、4日間に渡るフィールド調査に取り組みました。Community Sustainability Assessment(CSA)と称する評価シートを用いて、各居住区の住居環境、水道・電気等のインフラ状況、健康・医療、野生動物による被害、教育環境等の現状を調査しました。

バンディン島でのフィールド調査 バンディン島でのフィールド調査
バンディン島でのフィールド調査


バンディン島でのフィールド調査終了後、ペナン島にある本学のマレーシア海外教育拠点(ペナン校)に場所を移し、8日間に渡って調査結果の解析、上述した各テーマに関する課題抽出を行うと共に、本学およびUSMの学生一人ずつで構成されるチーム毎に、抽出された各課題に対する解決プロジェクトの提案に取り組みました。チーム毎に提案書の作成・プレゼンテーションを行い、参加学生・教員全員でプロジェクトの実現可能性、持続性、原住民の生活様式・ニーズ・価値観とのマッチングについて議論しました。

ペナン校でのディスカッション風景 ペナン校でのディスカッション風景
ペナン校でのディスカッション風景
プレゼンテーションの様子 プレゼンテーションの様子
プレゼンテーションの様子


筆者はサマースクール後半からの随行であったため、熱帯雨林での実地調査は残念ながら(?)体験できませんでしたが、参加した学生全員(および前半随行された教職員の方々)は厳しい暑さや蚊、蛭と格闘しながら、日本国内では体験できないような過酷な環境下での作業を経験しました。また、USMからサマースクールに参加した学生は、全員が工学以外を専門とする学生であり、連日に渡って彼らと熱い議論を交わす中で、多様な分野・国籍・価値観を持つ相手と意見を交わし、目標達成に取り組む大変さを学生全員が体験できました。2週間という限られた期間でしたが、本サマースクールを通して参加学生全員が人間的に大きく成長できたと確信しています。また、サマースクールに関わったUSMの学生・教職員の方々との友情・信頼関係を築くことができたことも大きな成果と思います。

参加学生全員での集合写真(閉校式後)


今年が初年度ということもあり、企画から実施に至るまでの全てが手探り状態でしたが、USMの教員・学生各位の多大なご支援のおかげで大変充実したサマースクールを行うことができました。本紙面を借りまして関係者各位に厚く御礼申し上げます。
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Chapter04

海外教育拠点「ペナン校」の最新トピックス/国際教育センター センター長 松田厚範(まつだ あつのり)
本学は、2013年12月に世界的な視野を持つグローバル技術者を育成する新しいプロジェクトの一環として、マレーシアのペナン州に海外教育拠点「ペナン校」をオープンしました。前回の広報誌「天伯」でも紹介しましたが、既にペナン校を利用して企業で2か月程度のインターンシップを行う「海外実務訓練」を21名(日本人学生16名、留学生5名)が終えて、貴重な経験を通して大きく成長し、成果をあげています。今年度以降は、2か月の海外実務訓練に加えて、約6ヶ月間の長期にわたって専門性の高いインターンシップを行う「課題解決型海外実務訓練」も予定されています。

海外実務訓練以外にも、ペナン校を利用した様々なプログラムが実施されています。例えば、マレーシア科学大学(USM)と協働した「リーディング大学院グローバルサマースクール(2014年9月7日〜20日)」です。本学 中内茂樹教授/プログラムコーディネータの引率のもとマレーシア熱帯雨林地域、プラウバンディングでの先住民居住区の実地調査が本学とUSMの学生によって行われました。ペナン校においては、その調査結果に基づいて、“Technology Working in Harmony with the Community”をテーマに、熱心なディベートとプレゼンテーションが共同で行われました(詳しくは本学リーディングプログラムホームページ http://brain.tut.ac.jp/ の「グローバルサマースクール報告」をご覧ください)。
グローバルサマースクールペナン校での議論の様子 グローバルサマースクル閉会式

2014年12月には、2つの大変重要な事業 (1)TUT海外同窓生交流会・三機関合同海外同窓生交流会と(2)IGNITE2014国際会議がペナン校を利用して開催されました。
TUT海外同窓生交流会は、海外における本学の同窓生ネットワークを組織化し、交流活動を活発にすることを目的として、TUT海外支部設立準備会議とペナン校見学会を兼ねて2014年12月13日に開催されました。現地マレーシアをはじめ、インドネシア、ベトナム、タイ、ラオスなどから30名以上の留学生同窓生が集まり、日本からの同窓会役員他と合わせると参加者は、40名以上となりました。各国の代表同窓生の選出、海外支部との連携窓口となる国内担当候補者の推薦、海外同窓生の名簿データ管理などについて議論が行われました。その後会場をホテル(Northam All Suite Penang)に移して、三機関(本学、長岡技術科学大学および国立高等専門学校機構)合同海外同窓生交流会が開催されました。本学 大西驫w長、長岡技術科学大学 佐藤一則国際連携センター長、国立高等専門学校機構 黒田孝春理事のご挨拶から始まり、ペナン校の活動紹介、三機関同窓生からの挨拶、また、今後の交流会の開催や三機関同窓生ネットワークの構築などに関する意見交換も行われました。さらに、同会場にて懇親会を行い、同窓生の家族、本学の教職員・学生も含めて100名以上で盛大に盛り上がり、国内・海外同窓生間の親睦を深めることができました。
TUT海外同窓生交流会・ペナン校見学会 三機関合同海外同窓生交流会

IGNITE(International Conference of Global Network for Innovative Technology)2014国際会議は、ペナン校をメイン会場として海外同窓生交流会に続いて2014年12月14〜16日に開催されました。本会議は、さまざまな応用技術分野の先進的な研究成果を発表することを目的として、USMと本学の主催、長岡技科大、高専機構との共催で開催され、本学 若原昭浩教授がGeneral Chairを務めました。2013年12月に、ペナン校のオープニングセレモニーに合わせて第1回IGNITE国際会議が開催されましたが、今回はその第2回目の開催となりました。USMの研究者・学生のほか、ペナンに展開している多国籍企業から多くの参加者があり、日本からの研究者・学生合わせて総計100名以上の参加となりました。14日には、HOTEL JEN PENANGでオープニングセレモニーが行われました。翌15日と16日にはペナン校に会場を移し、基調講演2件、口頭及びポスター発表70件、若手研究者向けのチュートリアルセッションでは、非常に活発なディスカッションが行われました。
IGNITE2014会議の名誉博士号授与の様子 IGNITE2014会議での講演・発表の様子

ペナン校は、大小2つの講義室と5つの宿泊室が整備されており、本学はもとより、三機関が主催または共催・連携するグローバル事業や、各種の講演会や学会・研究会・研修会など広くご利用いただけます。みなさま、是非ペナン校をご活用ください(詳しくは本学マレーシア海外教育拠点(ペナン校)ホームページ http://ignite.tut.ac.jp/cie/penang/about/index.html をご覧ください)。これからもペナン校の活動の様子を定期的に、皆さまにお伝えして参ります。どうぞよろしくお願いします。
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Chapter05

電化フロア電動カートの有人走行実験に成功 〜タイヤ集電方式でバッテリ搭載不要〜/電気・電子情報工学系 教授 大平孝(おおひら たかし)
電動カート1
ワイヤレス給電走行する電動カート
電動カート2
電化フロアの上での有人走行
電動カートは走行音が静かで走行中に排気ガスを出さないという特長があり、空港・工場・病院介護施設などの建物内で人と荷物を搬送するシステムとして活躍しています。しかし、まだ電動カートは本格普及に至っていません。それは、現在の電動カートは大容量のバッテリを搭載し、蓄積したエネルギで走行するからです。もし電動カートが、蓄積エネルギではなく、路面電車のように何らかの方法でインフラから直接電気を受けて走れるようになると、充電の時間も手間も不要となり、今よりも格段に使い勝手の優れた搬送手段となるでしょう。

この度、豊橋技術科学大学と大成建設ではワイヤレス給電で走行する電動カートを試作しました。電動カートのゴムタイヤが常にフロアに接地していることに着眼して、ゴムタイヤにパンタグラフの働きをさせるという革新的なワイヤレス給電方式です。インフラ側には、架線の代わりとなる金属板をフロアの裏側に敷設します。

タイヤは常にフロアに接地しているとはいうものの、表面はゴム製なので通常の50/60Hzの電流はまったく流れません。そこで、電流を数MHz以上の高周波エネルギに変換してタイヤに供給するというしくみを考えました。高周波エネルギは電気的導電性がない材質にも電流として流れるという性質があります。これは変位電流と呼ばれています。言い換えると、ゴムやコンクリートなど電気的絶縁体は高周波の観点からみると絶縁体ではなく誘電体として働くという性質を利用することがポイントです。

床下に埋設した金属板から高周波電力が床面とタイヤを通じてカートの直流モーターに伝わります。カート車体は街中で見かける運転免許不要のひとり乗り電動カートを改造しました。電動カートからバッテリ(2個で約20kg)を取り外し、その替わりに高周波電力整流回路(約2kg)を組み込みました。その結果、全長約5mの電化フロアの上を時速約3キロで有人走行することにみごと成功しました。
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Chapter06

「男女が共に輝き、活躍できる大学に」/男女共同参画推進室長 中野裕美(なかの ひろみ)
最近、「202030」とか「ダイバーシティー」という言葉をよく耳にする機会がありますが、どういう意味かご存知でしょうか?「202030(にいまるにいまるさんまる)」とは、2020年までにあらゆる分野で指導的地位の3割以上が女性となる社会を目指そう。という日本政府の目標です。安倍総理も「いまだに活用されていない資源の最たるものは女性の力です」と、女性の活躍促進を何度も繰り返し演説されてきました。「ダイバーシティー」とは、多様性(diversity)という英語です。「さまざまな違いを尊重して受け入れ、誰も不利にすることなく、多様な人財が働ける環境を築く」ためのマネージメント力が組織では求められます。こういう方針や理念に基づいて、男女が社会の対等な構成員として、あらゆる分野で活躍できる男女共同参画社会づくりが進んでいます。
本学でも、大西驫w長の強いコミットメントにより、男女共同参画を推進しています。平成23年4月に男女共同参画推進室が設置され、平成26年から新メンバーでスタートをしました。まず、男女共同参画週間(毎年6月23日から29日)に合わせて、全学的にロゴマークを募集し、審査の結果、素敵なロゴマークが誕生しました。(図1)
男女共同参画推進室のロゴマーク
(図1)
このロゴマークは、学生さんの作品で、男性と女性をTUT(豊橋技術科学大学の英語略)になるように黒と赤でデザインし、オリジナリティーとデザイン性が高く評価されました。本学のオープンキャンパスでは、初の企画として、女子学生の研究成果をポスター展示し、「キャリアデザインカフェ」の開催により、地元中高生、TUT女子会、卒業生との交流の場を設けました。学長が、飛び入りで参加されて場を大いに盛り上げてくださり、初回企画は大成功で、男女共同参画が少しずつ学内にも浸透し始めていると実感しました。(図2)
キャリアデザインカフェの様子 キャリアでダインカフェの様子
(図2)



11月には、名古屋大学、名古屋市立大学、本学の3機関で申請していました「女性研究者研究支援事業(連携型)」が採択され、これから女性活躍促進のためのプログラムを実施していきます。一般に、日本での工学系大学の女性研究者比率は低く、本学の女性比率は、研究者をすべて含めても7%程度です。10年後に13%(本学数値目標)になるように、人事計画以外にも、人財育成、環境整備をしていく必要性を痛感しています。そのために、女性研究者リーダーシッププログラムや、研究力強化セミナーの開催、さらには女性活躍促進をテーマとしたシンポジウムを企画中です。人材育成の一環として、工学系大学に進学する「理系女子」の支援も必須です。理系に興味を持ってもらうための企画として、豊橋FMラジオ「天伯の城ギカダイ」に出演しました。放送は終了したのですが、本学HPから放送内容を聞くことができます(https://www.tut.ac.jp/castle.html)。また、「のらねこ&テクノガールズ」という女子中学生向けの体験実習を開催したり、豊橋市が開催する「男女共生フェスティバル」に、女子学生の研究成果を発表したりと、地元地域と連携した活動も積極的に行っています。
本学の男女共同参画推進は、研究大学強化促進事業、スーパーグローバル大学創成支援事業、そして女性研究者研究支援事業の採択で、大きく弾みがつきました。この機会に、ますます男女が共に輝き、個々が多様な持ち味を生かして活躍できる大学になりますよう、室員一丸となってがんばっていきたいと思います。
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Chapter07

第31回オープンキャンパスを振り返って/広報部会
本学のオープンキャンパスは、高校生・高専生はもとより多くの方に大学を理解いただくため、お子様からご年配の方まで幅広く大学を公開してます。
平成26年度は、8月23日(土)に開催をしました。東海地方を中心に、各地方から過去最多の2,630名もの参加がありました。

本年度も、本学顧問デザイナー橋正実さんのデザインエコバッグをオープンキャンパスで初披露し、来場者に配布しました。

本年度のオープンキャンパスの主な内容を簡単にご説明します。
●最新の入試情報や受験生や保護者の方からの質問にきめ細かくお答えをする入試案内プログラム
●毎年好評の小学生向け体験学習教室、 普段なかなか目にする機会のない研究室公開
●先端科学技術に手を触れるこのとできる体験学習
●効率よく大学全体を見学することができる、見学ツアー
●国立高等専門学校のイベント、様々な課外活動団体の活動紹介や公開シンポジウム
など、イベント目白押しです。

本年度は午後から天候に恵まれませんでしたが、おかげさまで過去最多人数の方々にご来場いただきました。 お越しいただいたたくさんの皆様、オープンキャンパスを盛り上げてくれた教職員・学生の皆様、本当にありがとうございました。 平成27年度はさらにパワーアップしたオープンキャンパスをご用意し、高校生、高専生、地域の皆様にご満足いただけますよう準備してまいります。 平成26年度のオープンキャンパスをお楽しみいただいた皆様も、まだご来場いただいていない方々も是非!!次回の第32回オープンキャンパスに足をお運び下さい。
見学ツアーでの長蛇の列
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