国立大学法人 豊橋技術科学大学 未来ビークルリサーチセンター
未来ビークルリサーチセンター第1回シンポジウム
主催:国立大学法人豊橋技術科学大学
後援:豊橋商工会議所,田原市商工会,豊橋市,田原市
平成18年2月9日午後1時半からたいへん多数の地域の皆様や企業の皆様(学外76名,学内23名,計99名)に集まって頂き,無事第1回のシンポジウムを成功させることができました。研究者,技術者のみならず,未来の自動車・交通や大学の活動に興味のある一般の方にも参加して頂きまして,うれしく思っております。本シンポジウムは,本学の研究を一方的に紹介するものではなく,この分野で一流である研究者・技術者を全国からお招きして,登壇者と聴講者が一体となって未来ビークルとは何かを考えることを目的に行いました。その目的の一部は達せられたのではないかと思います。
今後も,このような活動を通じ,近隣地域ならびに地域産業界のみなさまと協力しあい自動車技術と科学に焦点をあてて地域の活性化を目指していきたいと,関係者一同,決意を新たにしているところであります。
今後とも当センターの活動に対しまして,益々のご理解ご協力ならびにご鞭撻を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。
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豊橋技術科学大学未来ビークルリサーチセンターは,平成16年12月に設置されました。本センターは,地域関連機関との技術交流を通じ,積極的に地域貢献活動を推進します。まず第1回合同技術交流会では,本学教員の技術シーズを紹介するとともに,各研究コア単位での意見交換において近隣企業等のニーズ発掘を通じ,産学間共同研究の可能性を探ります。また,第1回未来ビークルリサーチセンターシンポジウムでは,自動車に関連する国内外第一線の研究者あるいは技術者をお招きし,未来の自動車技術ならびに自動車社会に関する講演を拝聴するとともに,講演者,参加者,本学教員間の相互交流を行います。両企画を通じ,本学が地元企業等との技術交流に寄与できることを期待しています。
PDFパンフレット(含 参加申込書)は,こちら(500KB, pdf)です。
日時:平成18年2月9日(木)午後
会場:豊橋グランドホテル
(豊橋駅前,地図:http://www.toyohashigrand.co.jp/eqp_4.html)
※午前の合同技術交流会会場とは異なります。ご注意ください。
→合同技術交流会の案内は,こちら。
[プログラム]
- 13:30−13:35 開会
- 13:35−14:25 基調講演
- 三菱自動車工業(株) 技師長 安東弘光氏 「ビークルおよびビークル社会の未来像」
- 14:35ー17:05 講演
- 横川晴美氏((独)産業技術総合研究所)「固体酸化物形燃料電池における材料開発」(環境コア)
- 岡本達希氏((財)電力中央研究所)「絶縁システムの耐インバータサージ電圧性能評価の国際規格について」(安全コア)
- 堀 修氏((株)東芝)「ここまで来た音声合成技術」(情報コア)
- 篠田 剛氏(名古屋大学)「非溶融材料加工技術の最先端」(生産コア)
- 近藤邦治氏((社)中部経済連合会)「産学官連携における支援機関活用への考察」(経営コア)
- 17:15ー19:00 懇親会
[講演要旨]
- 「ビークルおよびビークル社会の未来像」 三菱自動車工業(株) 安東弘光 氏
- 未来を考えるには,「こうあるべきだ」というところから考えるトップダウンの視点,「こんな技術がものになるかもしれない。これを使う方法はないか?」というところから考えるボトムアップの視点がある。トップダウンの視点でみた未来ビークルのキーワードは「技術から文化に」ではないかと思う。産業は技術を使って人間に必要なツールを提供するところから始まる。しかしこの流れはやがて飽和する。その後はツールを超えた新しい価値を提案することが必要になる。未来ビークルの新しい価値は,静かさ・安らぎ・持続性などの「文化」のなかにあるのではないだろうか。ボトムアップの視点でみた未来ビークルのキーワードは「技術知に対する憧れと畏れ」ではないかと思う。科学の世界では,分子レベルの設計,理論に基づいた情報の操作など目覚しい進化が起こっている。これをタイムリーに自動車技術の世界に取り込むことが必要になる。
- 「固体酸化物形燃料電池における材料開発」 (独)産業技術総合研究所 横川晴美 氏
- 固体酸化物形燃料電池は、高効率、長寿命、かつ貴金属を使わないために低コストで製造できる本格的な燃料電池として大きな期待が寄せられている。他方で、セラミックス機能性材料を高温で作動させるため、材料開発には様々なことが要求される。20年におよぶ開発の歴史から熱力学が材料開発に極めて重要な役割を果たすことが明らかになった。
- 「絶縁システムの耐インバータサージ電圧性能評価の国際規格について」 (財)電力中央研究所 岡本達希 氏
- ハイブリッドカー等の電動機の絶縁系に部分放電が生じると、最悪の場合絶縁破壊をおこす可能性があるため、適切な評価手法が必要である。本報告ではハイブリッドカー等に多用されるインバータ駆動モータ等の絶縁システムの耐インバータサージ電圧性能評価方法を規定することを目的に制定されつつある国際規格について概説する。
- 「ここまで来た音声合成技術」 (株)東芝 堀 修 氏
- 最新の技術として、カーナビ等の組込プラットフォームで利用可能な内部メモリの大きさに応じて、音声合成に必要な音声素片の種類数を可変にできる技術を紹介する。足らない素片を補うために、合成時に必要な素片に近いものを複数個検索し、それらを信号処理して最適な音声素片に変換し用いることで、なめらかで肉質感のある音声合成を実現する。
- 「非溶融材料加工技術の最先端」 名古屋大学 篠田 剛 氏
- 輸送機器軽量化のための各種金属材料の適正配置が,環境エネルギー対策上,重要な技術課題となりつつある。特に既存溶融溶接では脆弱な反応層を形成する材料間の接合に対し,非溶融接合技術適用の可能性が吟味されている。ここでは,近年当該分野においてにわかに脚光を浴びている摩擦攪拌接合技術の動向を概説する。
- 「産学官連携における支援機関活用への考察」 (社)中部経済連合会 近藤邦治 氏
- 新たな産業の創出に向けた産学官連携への取組みが、様々な形で活発化しつつあり各界から大きな期待が寄せられている。大学が生み出したシーズの育成と、産業への活用に向け、更なる成果を生み出すためには、ビジネスシーズの持つ事業化性格に応じた支援機関の活用について考察する。
[参加申し込み(技術交流会,シンポジウム共通)]
参加ご希望の方は,下記のいずれかの方法で平成18年1月30日(月)までにお申し込み下さい。ただし,締め切りを過ぎましても可能な限り対応させて頂きますので,遠慮なくご一報下さい。
- FAXあるいは郵送の場合
- パンフレットをダウンロードし,最終ページの申込書に記入してFAXあるいは郵送して下さい。
提出先:豊橋技術科学大学総務部研究協力課研究センター係
住所:441-8580愛知県豊橋市天伯町雲雀ヶ丘1-1
電話:0532-44-6574,FAX:0532-44-6984
- 電子メールの場合
- 以下の項目を kencen{at}office.tut.ac.jp ({at}は,@に置き換えて下さい)にお送り下さい。
合同技術交流会(午前,無料) 御出席あるいは御欠席
シンポジウム(午後,無料) 御出席あるいは御欠席
懇親会(夕方,参加費5000円) 御出席あるいは御欠席
所属会社・機関名:
役職:
御氏名:
御連絡先:(住所,e-mail,電話,FAX)
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国立大学法人 豊橋技術科学大学 未来ビークルリサーチセンター
連絡先 e-mail: vrc=@=office.tut.ac.jp(@前後の=をお取りください)
(研究):センター長 福本昌宏(電話0532-44-6692,FAX 0532-44-6690)
(事務):総務部研究協力課研究センター係(電話0532-44-6574,FAX 0532-44-6984)