目的
本学における学術研究の発展に資するため,自動車など先端輸送機器およびその製造業に係る未来志向の先端技術の研究と開発を目指すプロジェクトに対して,未来ビークルリサーチセンター(以下「センター」という。)の予算による研究助成措置を講じ,その研究の一層の進展を図ることを目的とする。
なお,豊橋市および田原市を念頭に置いた地方自治体との連携,ないしは未来ビークルリサーチセンターに設置された5つのリサーチコアの研究領域を横断するような学際的研究を期待する。
募集内容と申請資格
(1) 対象となるプロジェクト研究は,主として下記のように,地方自治体との連携融合という当センターの基盤に整合するものとする。ただし,未来の輸送用機器や交通システムの萌芽ともなるべき独創的,創造的な学術研究や,これらの枠に当てはまらないユニークな研究開発も考慮する。
1.ゴミゼロ・地域環境保全:廃棄物の発生抑制,部品等の再使用・リサイクルの促進や不適正処理防止対策,地域の環境保全に関し,科学技術的側面からアプローチし,数年程度で何らかの成果が地域社会に還元できると期待されるもの。
2.交通事故ゼロ:斬新な輸送用機器や交通システムのアイデアにより交通事故や交通事故による傷害の防止に貢献できる技術の開発。科学技術的側面からアプローチし,数年程度でモデルカーやモデル交通システムなど,デモンストレーターによるアピールが期待できるもの。
3.地域産業振興:中小企業を中心とした産業を直接刺激・活性化できる科学技術の研究開発,もしくは将来的に企業に委託して開発を継続させ,地域内での新技術の実用化や適用が期待できるもの。数年を目処とする。
4.基礎研究:7年以内に何らかの成果が社会に還元できる道筋は明らかではないものの,未来の輸送用機器や交通システムの萌芽ともなるべき独創的,創造的な学術研究で,次世代に夢と希望を与えられる魅力的な研究。
5.その他:上記1〜4の枠に当てはまらない研究。
(2) プロジェクト研究代表者としての申請は,原則として1件とする。プロジェクト研究代表者および分担者は,センターの既存のリサーチコアに所属している必要はないが,採択後はリサーチコアへの参画を要請する。
(3) プロジェクト研究の研究期間は,予算の性質上1年間とする。ただし,次年度以降継続して申請することは,最長7年を限度として認める。継続的な申請は,次年度の新規申請と対等に評価される。
募集の時期
平成17年4月
提出書類
平成17年度未来ビークルリサーチセンター連携融合プロジェクト計画書1部
(未来VRC様式1)
選考方法
選考委員会が,書類選考および,必要に応じてヒアリング(5/10実施予定)を実施のうえ,採択するプロジェクト研究を決定する。
研究成果の公開及び外部評価
プロジェクト研究は,原則として各年度末に研究実績報告書をセンター長に提出するとともに,研究成果報告会等で研究成果や研究内容を発表する。