豊橋技術科学大学五十年史

3.2.5 国際戦略 豊橋技術科学大学憲章には、本学の基本理念として、実践的、創造的かつ指導的技術者・研究者を育成すること、社 会的多様性を尊重し、地域社会との連携を強化すること、さらには世界に開かれたトップクラスの工科系大学を目指す、 と宣言されている。特に国際化の目標は「世界に開かれた大学として、海外教育研究拠点の活用や交流協定校等との連 携により、学生・教職員による国際交流を推進するとともに、グローバルキャンパスの実現を図り、技術科学の国際拠 点を形成すること」としている。 最近のAI関連技術の爆発的な創出、経済・社会活動のグローバル化の加速、地球規模の感染症拡大、人間活動の影 響による地球温暖化等の環境問題やエネルギー、食糧問題などに加え、近年急速に不安定化している世界情勢など、人 類の生命や財産を脅かす地球規模の課題が拡大しているなか、社会システムや人間の行動様式の変容を伴うイノベー ションを創出する高度専門技術者が世界的に求められている。グローバルな舞台で指導的な役割を果たすエンジニアや 研究者を育成すること、このことが本学に求められる社会的役割であり、国際社会への貢献に直結する。 このように、本学にとって国際化はその理念と目標において大きな柱の一つである。こうした基本理念やこれまでの 取り組みを踏まえて、実効性のある国際ネットワークの構築とグローバル活動の推進強化を図るため、本学では2014 年度から「豊橋技術科学大学国際戦略」を策定してきた。それ以降、2 年度毎に見直しを図ってきたが、2022 年度に第 4 期中期目標・中期計画期間が始まったタイミングで、この期間に合わせた 6 年間の国際戦略を策定することとし、現 在に至っている。 本学の国際戦略の基本方針は、これまで本学が取り組んできたグローバルCOE、スーパーグローバル大学創成支援 事業、大学の世界展開力強化事業等の取り組みを踏まえ、その成果を最大限に活かすことである。この方針の下で定め た、第 4 期中期目標・中期計画期間における重点的な国際戦略は以下のとおりである。 1)戦略的な国際ネットワークの構築による教育研究、人的交流の持続的活性化 国際連携教育や国際産学連携などの教育研究活動を行う相手先大学を特定し、活動支援リソースを重点配分すること で、常にアクティブで実り多き TUT 国際ネットワークハブを構築する。 2)グローバル教育プログラムの明確化と教育カリキュラムの統一化 教育 DX を踏まえて本学で実施している複数のグローバル教育プログラムを整理・再検討し、本学が定義するグロー バル人材教育の質を担保する統一的なカリキュラムを整備する。 3)ASEAN 及び欧州と本学をつなぐ海外拠点の構築 ASEAN における国際共同研究や国際産学連携活動などのペナン拠点における教育研究活動を再活性化するととも に、欧州に新たな拠点を整備することによって、本学の重要なパートナー国との実質的な教育研究交流をグローバルな 71 II 転換の10年

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