豊橋技術科学大学五十年史

3.5.3 情報・知能工学系の現在地とこれから 1.この 10 年の概観 情報・知能工学系は、平成22年の再編以降に整備してきた教育研究基盤を土台として、この10年でAI・データ活用・ 人間情報学・ロボティクスを横断する体制へ発展してきた。生成AIをはじめとする情報技術の進展は社会・産業に急 速な変化をもたらしており、本系でも学術的基盤の深化と社会実装の両立を重視した教育研究を継続している。 教育面では、学部から大学院までの接続を意識し、アルゴリズム、ソフトウェア、AI、認知・脳情報、ロボティク スを有機的に学べる体制を継続してきた。あわせて、大学・高専機能強化支援事業の採択を受け、情報・知能工学系の 修士課程定員拡充を進めるなど、次世代人材育成の受け皿を強化している。 研究面では、高専連携で培った実践的な問題設定力を生かし、企業・研究機関・自治体との共同研究を通じて、理論 から実装、評価までを往還する取り組みを推進している。若手教員による国際共同研究や創発型研究の採択、学生の学 修環境整備も含め、教育研究基盤を着実に更新してきた。 さらに国際展開として、ダブルディグリー・プログラム(DDP)と国際修士プログラム IMLEX を両輪に、海外大学 と連携した教育を実施している。国内外の多様な学修機会を提供することで、国際的に活躍できる情報人材の育成を加 速している。 2.組織 2.1 組織体制 情報・知能工学系は、計算機数理科学、データ情報学、ヒューマン・ブレイン情報学、メディア・ロボット情報学の 4分野で構成される。理論基盤から応用・実装までを連続的に扱えるよう、分野横断で教育研究を推進する体制を維持 している。なお、直近 10 年間で系全体の大きな分野再編は行っていない。 2.2 教員組織(2026年2月現在) 情報・知能工学系は現在、教授15名、准教授13名、助教7名の計35名の教員(兼務含む)で構成されている。 2026 年 2 月現在の教員組織を表 1 に示す。 表1 計算機数理科学分野 教 授:川端 明生、鈴木 幸太郎、後藤 仁志(兼務) 准教授:栗田 典之、佐藤 幸紀、ダラルノ ミケレ、原田 耕治(兼務)、中村 純哉(兼務)、五十幡 康弘(兼務) 助 教:相田 慎、中井 雄士 157 II 転換の10年

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