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Chapter01

有吉誠一郎(ありよし せいいちろう)/環境・生命工学系 准教授
有吉誠一郎はじめまして、2014年10月1日付で本学に着任しました有吉誠一郎と申します。主な専門分野は超伝導デバイスとテラヘルツ工学で、これまでは名古屋工業大学や理化学研究所において、電波と光波の境界領域に位置する「テラヘルツ波」という光領域での超高感度センサー開発や応用研究に携わってきました。今後は超伝導工学をベースとして、これまでの光計測応用のみに捕らわれず、磁気計測も含めた包括的なセンシング応用開拓を目指していきます。宜しくお願いいたします。
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Chapter02

辛島一樹(からしま かずき)/建築・都市システム学系 助教
辛島一樹はじめまして。2014年3月に本学で博士号を取得し、半年の研究員を経て、同年10月から着任いたしました。出身は有明高専です。都市・地域計画、まちづくりを専門分野とし、巨大地震や豪雨などの自然災害に強い都市地域のあり方の検討、長期的な人口減少社会に対応した都市構造・複数自治体の連携に関するあり方の検討、それらの検討手法・支援技術の開発等を具体的なテーマとして研究に取組んでいます。どうぞよろしくお願い致します。
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Chapter03

水谷晃啓(みずたに あきひろ)/建築・都市システム学系 助教
水谷晃啓2014年11月に着任いたしました。専門は建築設計、建築計画で、これまでに大学での研究の他に、建築設計事務所において実務設計に携わってまいりました。私は豊橋生まれで高校を卒業するまで豊橋で過ごしました。大学入学からこれまで東京におりましたが、今回、縁あって10数年ぶりに故郷の豊橋に戻ってくることが出来ました。皆様と一緒に頑張ってまいりたいと思っております。よろしくお願い致します。
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Chapter04

神崎享子(かんざき きょうこ)/多言語翻訳研究本部 特任准教授
神崎享子多言語翻訳研究本部所属の神崎享子と申します。2014年8月に着任いたしました。大学時代に学友の家に遊びに来たのが初来豊で、うん十年の時を経て再びご縁を得ました。専門は日本語語彙の研究で、人間が頭の中の辞書で膨大な語彙をどのように有機的に結びつけて保存し文を生成しているかが大きな関心事です。技術や科学の発展が日進月歩の現在、工学系の大学にいる幸運を感じつつ文理融合の視点から研究、教育に尽力したいと思います。
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Chapter05

退職にあたって/建築・都市システム学系 教授 河邑眞(かわむら まこと)
広報誌天伯の「退職にあたって」原稿の締め切りということで、筆を取りました。何を書いたらよいかわからないですが、長く大学にいたので昔のことから書いてみます。私が豊橋技術科学大学に赴任したのは1980年6月です。私が赴任した年は一期生が修士課程に進学した年で、創設期で人手が足りないということで予定より1年早く赴任しました。爾来35年余りにわたって勤務しています。したがって、私は開学当初から大学の状況を見てきた教員の一人です。
開学当初のことを振り返ってみると、その当時は新しい大学の教育・研究をいかに軌道に乗せるかについて努力していました。私が所属した学科は建設工学系であり、建築と土木の分野を融合した教育・研究を目指していました。都市や地域の問題を考えるとき、土木、建築といった個々の分野で考えるだけではなく両者が共同して検討した方が適切な方策が見いだされることが多いと考えられます。そのような有用性を考え、地域計画を中心課題として構造、環境、計画の三大講座にわけて、小講座、教員が配置されていました。このような教育体制の良否を問うため10年ごとに卒業生にアンケートが行われましたが、土木・建築のコース制教育よりも融合教育の方が良いという回答が得られました。
しかしながら、JABEE(日本技術者教育認定機構)の導入に際し、建築士を目指す建築コースと技術士を目指す土木コースに分けた方が教育目的を明確にできるということでコース制が導入されました。また、建築コースを志望する学生が多いということから、学科名も建築・都市システム学系に変更されました。社会の要請に応じた変更とも考えられますが、個性が失われていくようにも思われます。
最近の大学についてみると、大学を取り巻く環境は大きく変化し、人材育成、研究業績、社会貢献について法人としての大学の実績が厳しく問われてきています。トップダウンにより目標を明示しガバナンスを強化した組織運営が行われるようになってきていますが、それぞれの課程・専攻で課題を検討し構成委員が強い主体性をもって教育・研究にあたることも重要と思われます。35年前の開学当初に比べると、構成員である教員一人一人が主体性を発揮する余地が最近小さくなってきていると思われます。構成員を細かく評価しガバナンスを強化することは逆に組織の活力を失わせることにならないかと最近危惧する次第です。
以上、昔のこと、現在のことなどについて感想を述べて筆を置くこととします。
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Chapter06

技科大での27年を終えるにあたって/建築・都市システム学系 教授 廣畠康裕(ひろばた やすひろ)

土木学会中部支部研究発表会
(平成26年3月7日 岐阜大学)で研究室のみんなと
前列左から2番目が筆者

豊橋技術科学大学へは昭和63年4月に赴任し、平成4年から平成5年にかけてはJICAの関連でフィリピンへ長期出張のため一時留守をしましたが、27年間在籍しました。この間、教育、研究、地域貢献活動、課外活動指導などにおいて、多くの方々のご指導、ご支援、ご協力等をいただきながら、地道に何とかやってきました。
まず、研究に関しては、交通計画・交通工学研究室の看板の下、「交通に研究することなんてあるのか?」と言われることもある中、交通行動分析・交通需要予測、交通計画の評価、交通安全対策の評価、広域道路網整備の効果計測、発展途上国の交通基盤整備と交通運用などに関するテーマに取り組み、華々しい成果とは言えませんが、それなりの成果を上げることができたと自分では思っています。
次に、地域貢献活動の一環として、交通や土木計画に関する最新の情報収集のために近隣の市町や県・国における各種の委員会、審議会、審査会等に多数参加させていただきました。これにつきましても、時々学生から「相談に行ってもいつも留守で困る!」との苦情を言われたこともありましたが、成果の教育・研究への直接・間接の反映を考慮すると、それなりに目的が達成できたと考えています。
その他として、この10年余り硬式野球部の顧問を務めさせていただいたことが挙げられます。これについては、部員の強い要望を受け、かつて除名に近い形で脱退していた愛知大学野球連盟へ再加盟申請し、何とか認められたこと、それにもかかわらず2年後にはただでさえ人数不足気味のところへ授業が重なってリーグ戦の試合をドタキャンしてしまい、連盟から厳重注意を受け、学生課にお世話になって顛末書・始末書を作成したり、連盟理事会で謝罪をしたりし、何とか許してもらえたことなどが思いだされます。
以上、簡単に極めて甘い自己評価の結果を書かせていただきました。最後に、不本意ながら大学に対して大した貢献ができないまま定年を迎えることになってしまいましたが、これまで比較的好き勝手な大学生活を送らせていただいたことに対し、皆様に深く感謝しますとともに、これからも皆様の活躍により技科大が現在の好調を保ち「小さくてもキラリと光る大学」として存在感を示し続けることができるよう心から祈っています。
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Chapter07

生命の定義とは?/ 環境・生命工学系 講師 (天伯編集部会員) 梅影創(うめかげ そう)
高校生の梅影研究室見学の様子
ある生物学関連の講義で、「ロボットと花、人間に近いのはどちらか?」という問いに対して「ロボット」と答える学生がいたと聞きました。
たしかに外見が人間そっくりなロボットも開発されているようですが、「花」と答えるのが正解です。
ロボットは機械(非生命体)ですが、花と人間はどちらも生命体(いきもの)である、というのがその理由です。
では、「生命体って何ですか?」とさらに突っ込まれて尋ねられた場合、どう答えたらいいでしょうか?
「生命の定義って何ですか?」と質問を少し変えてみると考えやすくはなりますが、実はこれがなかなかの難問なのです。
驚かれるかもしれませんが、生命の定義はコレだっ!というような決定版は、科学界には存在していないのです。

では、現在、どのような「生命の定義」が提案されているのでしょうか?
今回は誌面の都合上、科学の視点から考えられた生命の定義を二つ紹介したいと思います。
一つは、教科書でよく見かける定義で、「生命とは、@形を持つ、A自力で生きながらえることができる、B子孫を残すことができる、の三つの条件を満たす存在である」というものです。
また、「C進化する」が付け加えられることもあります。この定義は、(地球上の)生物に共通する性質を抜出したものなので、非常にイメージしやすいと思います。
もう一つの定義は、アメリカ航空宇宙局(NASA)が採用しているものです。すなわち、「生命とは、ダーウィン進化を受容しうる自律的な化学システムである。」というものです。いかにもという定義ですが、「生命とは、化学反応を利用して自活できる存在で、環境変化に適応するためには進化もしうる」(著者の解釈含む)と言いかえればイメージしやすいのではと思います。

近年、生命起源研究に関する学会では、地球外生命探査プロジェクトの進展にともない、生命の定義を考え直そうという機運が高まっています。
「いやいや、定義なんかできっこないよ」という考えも、もちろんあります。みなさんいかがお考えでしょうか?
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