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Chapter01

エレクトロニクス先端融合研究所(EIIRIS)の取り組み/エレクトロニクス先端融合研究所 准教授 岡田浩(おかだ ひろし)
21世紀に入り、私たちの周りには、エネルギー問題、環境・食料問題、安全・安心、高い生活の質の実現、医療技術の向上や、これらに関わる私たちの脳の理解など多くの課題があります。エレクトロニクス先端融合研究所(通称EIIRIS:アイリス)では、こうした大きな課題の解決に向けたユニークな融合研究を展開しており、ここではその特色をいくつかご紹介したいと思います。

イブニングコロキアムの様子
イブニングコロキアムの様子
1つ目は、様々な分野の研究者が集まり、文字通り“顔を突き合わせて”研究を行っている点です。EIIRISには「先端材料計測領域」、「先端センシング領域」、「ブレイン情報テクノロジー領域」、「バイオ・グリーンテクノロジー領域」の研究領域がありますが、教員スタッフの大部屋のオフィスや、実験室を共同運営するなど、研究領域の枠を越えた協働体制を作っています。これは、研究の多角的な見方をする上で重要だと思います。

また、融合研究の芽を育てる場として、月に1回、「イブニングコロキアム」をEIIRISの1階ホールで開催しています。学内の先生方から“世界的にも本学が最先端”といった話題提供を頂いたり、“こんな課題があるのだけど”という投げかけを受けて議論をする刺激的なフリーディスカッションの場で、どなたでもご参加いただけます。

The Irago Conference 2014
The Irago Conference 2014
2つ目は、研究の輪を国際的に広げている点です。イギリス、アメリカ、インド等の研究機関と国際交流協定(MOU)を結び、研究者の招へい・訪問や、国際共著論文の発表等を行っています。また、国際会議“The Irago Conference”を開催し、第4回目となる2014年は産業技術総合研究所と共催し、宇宙飛行士の向井千秋さんなど各分野のトップクラスの方々の招待講演、ポスター発表など100件を超える論文発表があり、“Interdisciplinary Research And Global Outlook”の名の通り、様々な分野の専門家や、若い学生・研究者が分野の垣根を越えて議論する場となりました。

オープンキャンパスの様子
オープンキャンパスの様子
3つ目は、本学の特色を活かして、未来につながるような研究を進めている点です。EIIRISが有するLSI工場や、次世代DNAシーケンサを活用した研究に取り組んでおり、様々な分野の方々が協力して次の研究ステージに進んでいくことができる環境は、本学の強みだと思います。

このようにEIIRISでは色々な取り組みを行い、成果報告会で活動を公表し、オープンキャンパスでは最先端の世界を紹介しています。今後も様々な分野の方々と、本学ならではの融合研究を進めていきたいと考えています。
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Chapter02

建築・都市システム学課程・専攻の紹介/建築・都市システム学系 系長 松本博(まつもと ひろし)
建築物は、私達人間に安全・安心で快適な生活空間や活動の場を提供します。この建築物が寄り添って共同体となり、この共同体は電気・ガス・通信・上下水道等のライフラインや道路・鉄道などの交通ネットワークで有機的につながり、ダイナミックで魅力的な都市が形成されます。また、建築や都市は過去・現在の時間を超えて空間の記憶として、地域の伝統や文化を醸成し未来へ伝承されます。

建築・都市システム学課程・専攻は、主として建築学、土木工学(社会基盤工学)を基盤に、衛生工学及び社会工学の一部が融合した課程・専攻になっています。建築学及び土木工学は、都市・建築の計画・デザイン・構造計画・環境制御に関する研究・開発を通して、安全・安心・快適で持続可能な都市・建築を創造する学問です。最近では、従来の研究に加えて建設分野における環境負荷の低減や防災・減災に関する研究にも力を入れています。
図1 建築・都市システム学課程・専攻の教育内容 図2 建築設計演習講評会
図1 建築・都市システム学課程・専攻の教育内容 図2 建築設計演習講評会
図3 建築構造部材の加力実験容 図4 測量学演習
図3 建築構造部材の加力実験 図4 測量学演習

建築・都市システム学課程・専攻の教育内容は図1に示すように、学部1・2年次はリベラルアーツを中心とした教養教育に加えて基礎的な専門科目を学び、学部3年次の前期では建築学及び土木工学に共通な専門科目を中心に実践的でグローバルな視野をもつ技術者に必要な専門知識や考える力を養います(図2、3、4)。また、学部3年次の後期から建築コースと社会基盤コースに分かれ(表1参照)、それぞれの分野で高度な専門教育を受けると共に学生の希望に応じて研究室に配属され、研究室毎にゼミや卒業研究等のグループ指導が始まり、卒業研究と実務訓練を通して、より実践的な技術者に必要な素養を身につけます。

大学院進学後は、学部での教育をベースにさらに高度な教育・研究を継続的に実施し、実践的・創造的能力を有する技術者・研究者を育成します。なお、本課程の教育は、建築コースと社会基盤コースの2コースともJABEE(日本技術者教育認定機構)に認定され、建築コースは1級建築士受験のための卒業要件にも対応しており、大学院修士課程では、所定の科目を履修することにより学部卒業後1年の実務経験が免除されます。

表1 コースと概要
コース名 概要
建築コース 建築設計、都市・地域計画、建築史、建築設備、建築環境、建築構造など、建築に関わる主要な専門分野の技術を十分身につけるとともに、社会基盤分野についても基礎的な知識・技術を有する、総合的で実践的な能力を有する人材を養成します。
建築コースの分野は、主として構造・空間デザイン領域、建築・施設デザイン領域、都市・地域デザイン領域の研究領域から構成されています。
社会基盤コース 土木構造、水工水理、地盤、都市・交通計画、環境システムなど、社会基盤に関わる主要な専門分野の技術を十分身につけるとともに、建築分野についても基礎 的な知識・技術を有する、総合的で実践的な能力を有する人材を養成します。
社会基盤コースは、主として防災・地圏マネジメント領域、環境・水圏マネジメント領域、地域・交通マネジメント領域の研究領域から構成されています。
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Chapter03

これからの高専エキスパート活動/電気・電子情報工学系 教授(高専連携室長)澤田和明(さわだ かずあき)
高専生への大学紹介の様子
高専連携室長に就任して半年がたちました。
現在、約9000人の高専本科卒業生の4割、約3600人が大学・専攻科に進学しています。
そのうちの約4割が、豊橋技術科学大学か長岡技術科学大学に進学しているというのが、ここ数年の状況です。つまり、進学者の半数以上は技科大ではない選択をしていることになります。
15年以上前の高専卒業生は、豊橋に進学しようか、それとも長岡に進学しようか、と悩んでいました。
両技科大は、高専生のために設立され、高専生のカリキュラムを精査して彼らが先端的な技術者になるような教育カリキュラムを準備しています。また、1年生から入学する学生の方にも、高専編入生が学んできた専門教育と卒業研究が経験できるような工夫がされており、間違いなく高専本科卒業生の実力を引き出す教育ができるのは、両技科大です。
いまでも高専エキスパートが高専を訪問すると、“長岡と豊橋の違いは何ですか?”と聞かれます。しかしこれからは高専の学生の方々に向かって、“技科大と他大学の違い、そして技科大教育が高専生にとって最も実力が伸ばせる大学であること”を、両技科大がスクラムを組んで説明していく必要があると強く感じています。
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Chapter04

新聞で報道された豊橋技術科学大学(平成26年6月〜平成26年12月)/秘書室調べ
平成26年6月から平成26年12月までに新聞に掲載された事項をまとめたものです。

詳細はこちらをクリックしてください。
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