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Chapter01

開学35周年記念事業と「技科大ウィーク」− 知的興奮の場を目指して −/学長 榊佳之(さかき よしゆき)
本学は1976年10月に設立され、今年で35年を迎えます。これを機会に本年11月16日に開学35周年を記念する講演・式典を行うとともに、その前後を「技科大ウィーク」として様々な関連行事を行うことを企画しています。そこでは本学のこれまでの35年の歴史と実績を踏まえつつ、次の時代へ向けて新たなる飛躍を目指す本学の姿勢を皆様に示したいと思っています。

本学が設立された昭和51年から今日まで日本の社会は国内的にも国際的にも大きく変化し、特にここ数年は地球規模の環境・エネルギー問題や世界的な経済の停滞など大きな変化が起こりつつあります。それに加え3・11の大震災・大津波とそれに伴う原子力発電所の事故により我が国は太平洋戦争の敗戦以来の社会の大きな転換点にいると言ってもよいでしょう。大学はこのような社会背景の中で何をすべきなのか、何ができるのかを深く考え、将来に向けてのビジョンを描いて進む必要があります。本学は既に昨年4月の第2期中期目標・中期計画の開始を機に、20年、30年先の社会を見据えてのビジョンを明確にし、教育研究組織の再編やいくつかの組織改革を行い、また10月には本学の研究推進の中核としての「エレクトロニクス先端融合研究所」を設立し、その第一歩を踏み出しました。35周年記念事業では新しい一歩を踏み出した本学の様々な取り組みを学外の方々に紹介するとともに、本学の教職員、学生が将来に向けて本学の進むべき方向をより深く考える機会にしたいと思っています。

35周年事業の中核は11月16日午後に行われる記念式典、記念講演です。記念式典では文部科学省、地域の自治体、企業など本学を支えてくださる方々をお招きし、これまでのご支援に感謝するとともに、本学の次の時代へ向けた考え、取り組みを紹介します。記念講演には光触媒の発見とその産業応用で世界に知られる東京理科大学学長の藤嶋昭先生をお招きしてご講演いただきます。基礎研究での発見をどのように産業応用に結び付けていくのか、ご自身の体験を基にお話していただきます。なお、この講演は大学院のテーラーメイド・バトンゾーン教育プログラムの講義にもなっており、次代を担う学生諸君を念頭にお話いただきます。

本年は本学の工学教育国際協力研究センター(ICCEED)の設立10周年にもあたります。その記念事業として11月15日にシンポジウムが企画されています。本学OBで現在ベトナム国家大学ハノイ校工科技術大学学長のNguyen Ngoc Binh先生をはじめ、本学と関係の深いアジアの大学の関係者の方々を招待して、本学の国際連携・交流の強化について討議します。

昨年設立されたエレクトロニクス先端融合研究所(EIIRIS)では社会の諸問題に対する異分野融合研究の重要性を討議する国際会議、アジア太平洋異分野融合研究会議(The Asia-Pacific Interdisciplinary Research Conference 2011、AP-IRC 2011)を11月17、18日の2日間にわたって開催します。学界、産業界の先端研究者が世界から集まり、エネルギー工学、生命科学、環境科学などこれからの人類社会の課題に向けての挑戦的研究の成果、展望を発表します。

この他にも、地域の企業の方々に向けて本学の研究室を紹介する「産学連携オープンキャンパス」、高等専門学校の方々を招いての「高専デー」など様々な企画が準備されています。また、技科大ウィークに合わせて自動制御連合講演会の年次大会が19、20日に本学で行われます。そこでは「はやぶさ」プロジェクトで指揮を執った川口淳一郎先生の特別講演も行われます。

知の興奮のあるところに優れた人材が集まると言われます。「技科大ウィーク」を通して本学の優れた「技術科学の知」を世に示し、本学が知的興奮の場となることを願っています。そして、それが本学の将来の大きな発展に繋がるものと確信しています。 
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Chapter02

高専から見た豊橋技科大/岐阜工業高等専門学校 校長 北田敏廣(きただ としひろ)
編集担当者から表記の題をいただいた。今年の3月31日まで、環境・生命工学系でお世話になっていたので、大学を離れてからまだ2か月余しか経っていません。また、大学から高専へと所属が変わっただけでなく、同時に、講義もし研究指導もするという大学教員から、これらの職務がなく学校管理を主とする校長という職についたため、そういう意味のバイアスもかかった意見と思って読んで下さい。

まず高専生の進学先としての技科大があります。岐阜高専もそうであるように標準的な5学科編成の高専だと、約200名が本科(すなわち、5年間の学生生活)を終えて、就職か進学(大学への編入学)することになります。昔のことは詳しくは知りませんが、現在ではおそらく4割〜5割の学生さんが進学で残りが就職ということになります。進学先としては、各々の高専の専攻科か他大学の(通常)3年生への編入となります。私が校長になって、衝撃を受けたのは、やはり進学先の大学の多様性でした。過去5年間を見ますと、東京大学から始まって、すべての旧帝大、その他全国の有力な国立大学を網羅しています。さすがに地域性の高い国立大学については、遠くの大学に行くことはなく、ほとんどが地元および近辺の国立大学への進学となります。技科大はこのような多様な国立大学と争って入学者を獲得せねばならないことを意味します。

高専も、中学生の獲得では、あまたある高等学校と争って生徒を集めないといけない立場です。このとき強調するのは、優良企業への就職率が極めて高いこと、有名国立大学への進学率が高いこととなります。さて、技科大では何を強調せねばならないでしょうか?優良企業への高い就職率は良いとして、技科大自身が博士課程まで持つ最高学府ですから、むろん、さらに上に向かっての進学率の良さはあり得ません。やはり、世界に雄飛するエンジニアや研究者をいかに多く生み出しているかと言うことでしょうか。

大学に身を置いていると、自分が面白いと思う分野で、誰も知らない“あっと驚く研究結果”を得て、論文を書き、世界のその道の専門家仲間(コミュニティ)に知られ称賛されることが、目標であり喜びであるわけですが、世間一般に知られ、高専生に進学してみようと思わせるためには、それだけでは十分でないように思います。編入学してくる学生は、学の世界で起こっていることを詳しく理解する予備知識は一般にそれ程ないと思ってよく、むしろ、その大学の卒業生の姿に自分の未来を投影することによって、進学の意欲を持つと思われます。豊橋技術科学大学は、本年、創立35周年を迎え、この間、多くの人材を世に送り出してきました。産官学の世界で、それは顕著であると思います。実例を以って、このことを広く知ってもらうことが、豊橋技術科学大学を目指す優れた学生を増やす手立てだと考えます。去る3月の卒業式の式辞で、榊学長が、豊橋技術科学大学の卒業生が支えるさる企業の機械工作技術が、“はやぶさ”プロジェクトの成功をもたらす鍵であったという話をされ、卒業生に勇気を与えました。受験生が聞けば、意欲ある志望者の数も増えると考えられます。
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Chapter03

技科大オープンキャンパスへおいでん!/電気・電子情報工学系 准教授  上原秀幸(うえはら ひでゆき)
オープンキャンパスは、高校生・高専生に入試・教育・研究情報を知っていただくと同時に、小・中学生・一般市民のみなさんに対して「見える技科大」となるために、本学の役割や地域・社会活動を知っていただくイベントです。来て・見て・体験して・楽しめる企画をたくさんご用意しています。

さぁ、家族や友達を誘って天伯の城・技科大オープンキャンパスへ行こまい!

到着したら…

まず「受付」へ向かい、パンフレットやちょっとした技科大グッズをゲットしてください。そして、パンフレットをよく見てみましょう。イベントのスケジュールや地図、企画の説明と実施場所が載っています。研究室公開・体験学習が行われる研究室の場所も載っています。

最初はどこに行こうかな?

入試案内や大学生活について知りたいときは、「相談コーナー」に行きましょう。受付のそばの「A棟」という建物のホールにあります。各課程・専攻の説明ブースもありますので、もし、お目当ての課程・専攻があれば、真っ先にブースを目指してくださいね。何が特長で、何が学べるのか、教員が丁寧に説明します。
入試案内 相談コーナー

研究室公開に行きたいときは、パンフレットの研究室公開一覧を見てみましょう。気になるテーマ、最近聞いたあの言葉、聞いたことも無い新しい言葉、不思議な写真・・・何でもいいので、興味を持った研究室に飛び込んでみましょう。時間の許す限りいっぱい訪ねてくださいね。「技術を究め、技術を創る」を実践している教員や学生達が、最先端の技術をわかりやすく説明します。見学だけではなく実際に体験できる体験実習を行っている研究室もありますよ。新しい未来を感じたり、自分のやりたいことが見つかったりするかもしれませんね。

研究室だけではなくて、大学の施設も公開しています。日本の大学の中で唯一といってよい「半導体LSI工場」、昨年秋にオープンしたばかりの「エレクトロニクス先端融合研究所」で最先端技術に触れてみませんか?また、先端的な野菜栽培現場や珍しい野菜など見学できる「先端農業・バイオリサーチセンター」、最先端ロボット技術を見学できる「人間・ロボット共生リサーチセンター」もありますよ。「未来ビークルシティリサーチセンター」ではオリジナル電気自動車に試乗できます。他にもまだまだ盛りだくさんです。
施設公開(人間・ロボット共生リサーチセンター) 体験学習(先端農業・バイオリサーチセンター)

毎年大人気、リピーターもたくさんいる小学生向け体験学習教室をご希望の方は、福利施設のひばりラウンジ前で、まず整理券をゲットしましょう。

高校生は数学オリンピックに挑戦してみましょう。(数学オリンピックの問題はこちらから。
小学生向け体験学習教室 数学オリンピック

見学先が決まらなかったら…

ご安心ください。各種見学ツアーをご用意しています。それぞれの見学ツアーの開始時間前に集合場所へお集まりください。学生宿舎も見学できます。

歩き回って疲れたら…

「学生交流会館・食堂」へ行ってみましょう。学生課外活動団体が、日ごろの成果をみなさんに披露しています。実際に体験することもできます。昨年は、お茶会体験、演奏会などのイベントが実施されました。少し、大学生気分を味わうこともできるかもしれません。涼しい「図書館」でハンドベルコンサートを聴いたり、DVDを観ながら、ちょっと一休みしてはいかがでしょうか。

まだまだ…

今年も豊田工業高等専門学校が学校案内とともに高専ロボコンで活躍したロボットの実演を行います。もちろん技科大のロボコンの実演もしています。高専と大学のロボットを一緒に見られる滅多にない機会ですので足を運んでみて下さい。

オープンキャンパスに行きたくなりましたか?

「技科大ってどんなとこ?」、「何が楽しいの?」、「なんだかよくわからない」と疑問を持たれたのであれば、ぜひ実際に本学のオープンキャンパスを覗いてください。百聞は一見に如かず。きっと楽しめると思いますよ。またそうなるように、我々教職員・学生一同、しっかりと準備してみなさまのお越しをお待ちしています。

おいでん!オープンキャンパス!!
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Chapter04

数学オリンピック/環境・生命工学系 准教授 田中照通(たなか てるみち)
今年のオープンキャンパスでも数学オリンピックを行います。問題を解いて、オープンキャンパス当日(8月27日)に持って来てくださいね。

正解者には、技科大グッズをプレゼントします。

数学オリンピックの問題はこちらからご覧になれます。

※解答を希望される方は、9月1日以降に総務課広報係(kouho<at>office.tut.ac.jp : <at>は@に変えてください)まで、ご連絡ください。解答ファイルをEメールにてお送りします。
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