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Chapter01

大久保陽子(おおくぼ ようこ)/建築・都市システム学系 特任助教
平成22年8月に、高等専門学校教育と連続する「らせん型技術者教育」モデルプロジェクトの特任助教に着任いたしました。

プロジェクトでは、高専との教育連携や大学院におけるラボワークとキャリアプログラムによる実践的な教育の推進を目指しています。

学生だけでなくどなたでも参加できる、実務家によるキャリア講演会なども開催しています。ぜひ一度、参加してみませんか。
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Chapter02

手老龍吾(てろう りゅうご)/エレクトロニクス先端融合研究所 特任助教
手老龍吾特任助教(娘さんと一緒)2010年9月1日にエレクトロニクス先端融合研究所<EIIRIS>の特任助教として着任しました。前任地は岡崎の分子科学研究所で、シリコンや酸化物基板を使って固液界面の生体分子修飾、特に脂質二重膜の構造とダイナミクスの観察を行っていました。技科大ではこの脂質膜の研究を発展させるとともに、新しい設備と材料を利用して連携研究を立ち上げるつもりです。EIIRISのまっさらの実験室とオフィス、バックグラウンドの異なる同僚、そして今年1月には娘も産まれて、刺激的な日々を送っています。
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Chapter03

真下智昭(ましも ともあき)/エレクトロニクス先端融合研究所 特任助教
真下智昭特任助教1月からエレクトロニクス先端融合研究所に着任致しました。これまで、東京農工大学(機械工学専攻)で博士を取得後、米国カーネギーメロン大学のロボット研究所でポスドクをしていました。

ビル・ゲイツ氏によると、「現在のホームロボットの状況は、コンピュータの出始めの頃に良く似ている」と。1家に1台ロボットがある、やがてはそんな時代が来るのかもしれません。

そのような来たるべき社会に向け、どのようなアプローチができるか考え研究に取り組んでいます。本学はロボコンがめっぽう強いということで、ロボットに関心のある学生さんらと共にロボット開発をし、日本・世界をリードできるよう努力して参りたいと存じます。
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Chapter04

吉田奈央子(よしだ なおこ)/エレクトロニクス先端融合研究所 特任助教
吉田奈央子特任助教(息子さんと一緒)こんにちは、2011年1月より着任しました吉田奈央子です。私は技科大卒業生で、母校はおよそ6年ぶりですが、研究設備・環境が格段に充実しており驚くばかりです。私は、人間が酸素で呼吸するように、ダイオキシンなどの有機ハロゲン化合物で呼吸する微生物を研究しています。EIIRISでは、このような微生物が、化学物質をどのように検知・分解するかを研究し、環境中の化学物質検知や浄化技術へと応用展開したいと考えております。
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Chapter05

喜多要(きた かなめ)/工学教育国際協力研究センター 准教授
喜多要准教授(JICA帯広でのパーティ・子羊の丸焼きもあります)昨年7月1日付で工学教育国際協力研究センター(ICCEED)に着任しました。元々は独立行政法人国際協力機構(JICA)の職員で、本学との人事交流協定に基づく出向です。本学は開学以来国際協力などを積極的に行っていますが、資源問題や環境問題、あるいは気候変動に伴う様々な問題や災害対策など、世界的な規模で国境を越えた解決策の求められる課題に、工学技術の研究開発力による大きな貢献が期待されています。これまでJICAの仕事でガーナ、ナイジェリア、ボツワナ、キルギスといったあまり聞き馴染みのない国々に駐在してきた経験などが、ますますグローバル化する国際社会での活躍の期待される豊橋技科大の先生方や学生の皆さんに対する刺激になることができれば幸いです。
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Chapter06

ロフィク イクバル(Rofiq Iqbal)/工学教育国際協力研究センター 特任准教授
イクバル特任准教授私は1998年にインドネシアのバンドン工科大学 (以下ITB)で工学の学士を、2002年と2005年に北海道大学で修士と博士の学位をそれぞれ取得しました。私の研究テーマは湿原保全の水質学的側面とその植物群落の再定着における効果でした。現在、私は、ITBの土木環境工学部にて水処理工学研究室長をしています。2007年から、私はインドネシア・カリマンタン島の水環境について井上隆信教授と共同研究をしてきました。その共同研究の継続として、井上教授の招へいを受け、国際研究プロジェクト(ICCEED連携事業)の下で水質汚濁物質の動態解析研究とインドネシアにおける水環境研究ネットワークの構築に関する研究を行うために本学に来ました。私はこのプロジェクトがインドネシアにおける水環境研究の発展に寄与し、そして日本、特に本学とのより多くの共同研究をする機会がインドネシアの研究者に与えられることを願っています。
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Chapter07

退職にあたって/機械工学系 教授 上村正雄(うえむら まさお)
上村教授(中国・万里の長城を背に)
研究室のみなさんと
皆さんお元気ですか? 

豊橋技術科学大学に赴任して30年になりました。この3月に退職します。豊橋にはトライボロジーの教育と研究ということで来ました。トライボロジーは耳慣れない言葉ですが、いわゆる摩擦学です。自動車が止まるためにはタイヤと地面の摩擦が必要ですが、ぬかるみなどで摩擦が低すぎるとタイヤが空回りして前に進めません。進むためには摩擦が必要ですが、摩擦が高ければ燃費が悪くなります。摩擦は安全と省エネに重要な問題ですが、「トライボロジーはハイテクか?ローテクか?はたまたノーテクか?」と言われたアメリカの大学の先生がおられたそうで、あまり学問的とは思えない分野に見えます。そこで、若い研究者を引き付けるため、「摩擦する」を意味するギリシャ語の“tribos”と「学問」を意味する“logy”を組み合わせて“Tribology”という言葉が1966年にイギリスで作り出されたそうです。

ところで、摩擦がなぜ起こるかご存知ですか?

面と面が接触しているといっても表面には凸凹があるので、実際に接触しているのは上下面の凸部の先端だけです。これは、見た目よりはるかに狭い面積ですので、荷重が小さくても接触部には大きな力が働きます。そこで、接触部が凝着すると考えられています。この凝着部をせん断する力が摩擦抵抗というわけです。これを摩擦の凝着理論といいます。
この理論では、人が滑らずに道を歩けるのは、靴底と地面がくっ付くためであるということになります。くっ付いているなら、足を上げるときくっ付いたところを剥がす力が要りそうなものですが、変形した靴底が元に戻る力でくっ付いた部分が剥がれるので、剥がすための余分な力は要らないと説明されています。
つまり、接触部には凝着力が働くが、その力の存在を確かめる方法はないということになります。分かりにくい理論ですが、他に理論がありません。

トライボロジーは大学4年生の講義でした。4年生の講義というと、単位の足らない学生さんとか特に熱心な一部の学生さんが受けるものと思っていましたが、その頃の技科大の教室は「勉学のために豊橋に来た」という感じの活気にあふれ学生さんでいっぱいでした。しかも、高専出身者はトライボロジーの講義を受けている可能性があります。

「なぜ、接触しているだけではいけないのですか?」と質問されたらどうしよう。恥はかきたくないので本を読み漁りましたが答えはありません。最近では、クーロンの法則は、運動の法則のように本質的に理由が説明できないもので、凝着していなくても良いと説明しています。参考書に書かれていることと違った説明をする理由をもっともらしく説明するというプリント講義から解放されてほっとしています。しかし、大変勉強になりました。

ほっとしながら、皆様のご活躍と再編で新しくスタートした技科大のますますの発展を祈っております。
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Chapter08

iPod/iPadを利用したプレゼンテーションに関して/環境・生命工学系 准教授 田中照通(たなか てるみち)
iPadや新しいiPodの記事が時折マスコミを賑わしますが、実際に使いこなしている人は少ないようです。iPadやiPod touch(以下iPod)は単なるゲーム機だと思っていませんか?実際にはプレゼンテーションにも結構使えます。

(MacのKeynote)
Macでプレゼンテーションと言えばKeynoteが定番です。後発のアプリケーションらしくPowerPointファイルの読込み・書出しの機能もあり、またページ切替え機能のMagicMoveアニメーションを使うと面倒なコマンドを減らすことができます。iPod/iPadからWiFi経由でプレゼンをコントロールする機能や、iPadからVGA接続したプロジェクターへ出力する機能も実装されています。

(iPod/iPadをリモコンとして使う)
プレゼン実行時のページ切替えはキーボードの下向き矢印を押すか、リモコンの先送りボタンを押すと思いますが、データが重いときやパソコンの反応が遅いときなど、つい複数回押してしまって表示したいページが飛んでしまうなんて経験があると思います。「KeynoteRemote」を使うとこの問題が解決します。このアプリでは現在と次の画面を手元で表示しつつ、1操作ずつしか進まないような保護措置がされています。iPod/iPadからWiFi経由でMacBookに接続することでKeynoteの円滑なコントロールができるのでMacでプレゼンする人にはお勧めです。2kgを超えるノートパソコンを運ぶ余裕がある場合には良い選択肢となります。

(iPodでプレゼンする)
100gの重量しかないiPodでプレゼンできたら出張や会議で楽ですよね?2010年9月から発売されている第4世代のiPodからVGA出力がサポートされたので、これが可能になりました。「即プレゼン」というアプリではPowerPointファイルとPDFファイルしか扱えませんが、ポインター表示・タイマー表示・ノート表示の機能も備わりかなり使い勝手がよくなっています。データ編集はできませんが、iPodだけでなくiPadからも出力が可能です。「手ぶら」派の人へのお勧めです。

(iPadを使う)
700gでも重いという方には勧めませんが、VGA出力がサポートされているiPadではいくつかのプレゼンテーション用アプリが利用可能です。iPad用の「Keynote」は表示だけでなく作成・編集が可能なので原稿を校正する際に便利です。ポインター機能はついていますが、VGA出力時に画面が非表示になるという欠点があります。「GoodReader」はPDF表示用のアプリです。画面の拡大が可能です。ポインター機能がないのとVGA出力が縦画面なのが欠点です。「CloudReader」もPDF表示のアプリとして有名ですが、横画面に縦型表示されてしまう点と拡大機能が無い点は欠点でしょう。

(iOSについて)
iPhone/iPod/iPadのOSではSandBox(砂場)という概念が採用されています。パソコンではUserに対してセキュリティーが強化されているのに対してiOSではアプリ毎のセキュリティーが設定されています。各アプリは他のアプリの本体のみならずデータにもアクセスが禁止されており、またネットワークやVGAのような外部入出力は各アプリ毎に設定されます。従ってVGA出力の有無はアプリ毎に異なり、データも各アプリ毎に転送することが必要です。これらは携帯電話機であるiPhoneを前提としての措置と思われますが、慣れれば大して問題にはならないでしょう。
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