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Chapter01

再編を踏まえた高専連携/高専連携室長、電気・電子情報工学系教授 若原昭浩(わかはら あきひろ)
2010年4月に、前任の青木先生から高専連携室を引き継いでから、早くも1年が過ぎようとしています。

これまでは、高専エキスパート制の導入、高専連携教育研究プロジェクトの推進、本学出身の高専教員等を通じた情報交換の場を構築するなど、高専との緊密な連携関係の構築を主眼においた連携活動が進められてきました。その間、高専の高度化推進により仙台、富山、香川、熊本4高専が統合により誕生し、高専機構によるコアカリキュラムの検討も開始されている他、本学に於いても再編が実施され、高専と本学の連携を進めていく際の環境が変化しています。
このため、高専のカリキュラム変更の内容を踏まえて本学のカリキュラムを修正する、あるいは、カリキュラム変更の効果を、編入生の教育を通じて検証した結果を高専へフィードバックするなど、新たな情報の共有とフィードバックの仕組みが今まで以上に重要になると思われます。

連携室では、高専教員との情報・意見交換を通して、高専と技科大が連携した技術者育成モデル像の検討を進めてきました。この中で、学生のモチベーション維持やメンタル面の支援に関する学生情報の共有など編入後の学生支援に加えて、編入内定後の学習意欲の維持のための取り組みが必要であるなど高専と連携したシステムが重要であることが浮かび上がってきました。これらの分析結果を踏まえて、従来の連携活動に加えて、高専側教員との教育連携ネットワークの構築や、入学前の遠隔地教育などを活用し編入学後に必要になるコア科目の理解度向上やコース選択のための情報の提供など、編入後に本学のらせん型教育によるステップアップのための事前準備を行う連携の枠組みの整備が重要であると考えています。

今後、学内の各委員会や高専連携プロジェクトの参加者にご協力いただき、これらの体制整備を進めていきたいと思います。

高専連携教育研究プロジェクト学生成果報告会 の様子

左より時計回りに、口頭発表、ポスターセッション、優秀発表賞授賞式

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Chapter02

産学連携を通じた国際協力 −JICA研修「地域産業育成のための産学官連携コーディネータ養成」の活動紹介−/工学教育国際協力研究センター(ICCEED(アイシード)) センター長、教授 木内行雄(きうち ゆきお)
閉講式での集合写真
閉講式での集合写真
熱心に講義を受ける研修員
熱心に講義を受ける研修員
新東工業株式会社3号館ロビー(豊川市)にて
新東工業株式会社3号館ロビー(豊川市)にて
本学では、企業と協力し、よい社会・もの・人づくりのための「産学連携」活動を行っています。工学教育国際協力研究センター(以下、ICCEED(アイシード))では、本学とICCEEDが蓄積してきた経験と知識をもとに、海外での「産学連携」活動への協力を行っています。

「産学連携」は、その国の経済を発展させるための有効な一手段です。先進国といわれる欧米諸国、日本においても「産学連携」を推進し、現在は「産学官連携」の協力体制を強化しています。

ICCEEDでは、「産学連携」の経験と知識を活用し、国際協力機構(JICA(ジャイカ))の委託を受け、海外の人たちのために大学と企業をつなぐコーディネータの役割に注目し、その調整能力の向上を目指して産学官連携コーディネ−タ養成のための研修を実施しています。研修では、技術経営や知的財産などの講義、東三河の製造企業の協力を得ての企業実習などを行っています。

平成19年度から21年度までのコーディネータ養成は、自動車裾野産業の育成をねらって37名を研修し、平成22年度から24年度までは地域産業に焦点を当て、人材育成を行います。

今年度は、10月5日から11月12日まで、フィリピン、ラオス、タイ、ケニア、メキシコ、フィジーの6ヶ国から大学教員や行政官など9名を研修し、日本文化交流として豊橋市と田原市の国際交流協会の協力によるホームステイも行いました。 
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Chapter03

国際性豊かな大学を支える国際交流デー ―人と人との交流が作る本物の国際大学を目指して―/国際交流センター長 浜島昭二(はまじま しょうじ)
第1回国際交流デー 浜島教授と留学生
第1回国際交流デー 楽しむ学生たち
第1回国際交流デー マレーシア留学生ら
第1回国際交流デー お茶を楽しむ留学生ら
本学には全学生数の約10%に当たる200名を超える留学生が在籍し、留学生比率が高い大学として全国的にも時代の先端を行く大学の一つです。また、外国籍教員や研究員も多く国際的な環境にあることから、「異文化理解」は本学のキーワードの一つになっています。

国際社会の中で異文化を背景に持つ人たちと心を通わせながら交流できるというのは、今の時代、これからの時代の技術者・研究者にとって必要な資質です。異文化を理解するもっともよい方法の一つは、お互いをよく知ることですから、国際的に活躍できる人材を養成しようとする本学には、そのための環境が整っているということがいえます。

しかし、ことばの問題や生活習慣の違いなどから、実際の交流はなかなか進んでいないのが現状です。日本人学生・教職員と留学生・外国人教職員の間、あるいは留学生相互間でさえも、交流は必ずしも活発ではありませんでした。これでは、本学の特色の一つである国際的な環境が十分活かされているとは言い難く、なんらかの「仕掛け」が必要であると多くの人が感じていました。

その方策の一つとして、国際交流センターは平成22年度から「国際交流デー」を開催することにしました。人と人との親密な交流をきっかけとして異文化理解を進めることで、最終的には大学の国際化の一層の推進と、ひいては国際的感覚を持った指導的技術者を育てることを意図しています。

この「国際交流デー」は、実際に「触れる」、「感じる」、「体験できる」ことをコンセプトとして、さまざまなイベントを学内で企画・実施しています。その第1回は、平成22年7月に実施した「世界のお茶会」で、延べ250名ほどの参加がありました。これは事前予想の2倍で、このような企画の重要性を再認識することになりました。第2回は10月の「世界の運動会」で、留学生の出身国でおこなわれている運動会種目を持ち寄り、秋空の下、にぎやかにおこなわれました。

この3月に予定している第3回の「国際交流デー」は、「インターナショナル・リサイクルフェスタ」で、まだまだ使える不要品を提供してもらい、留学生や外国人研究者に利用してもらおうという企画です。今や世界共通語になりつつある日本語の「もったいない」精神を発揮して、環境意識を高めながら交流を深めようと欲張っています。

「国際交流デー」は、日本人学生・教職員と留学生・外国人教職員とが、さまざまな体験を共有し、互いに密な交流を深めることで異文化・異文化人理解を進めています。この取り組みの主役はいうまでもなく学生ですが、教職員やその家族、学生の家族なども積極的に参加していただくことで、本学の「国際性」という強みをより一層鮮明にし、活気と暖かみのあるキャンパスにすることができると考えています。

平成23年度も多くの企画を検討しています。将来的には学生主導の事業として定着してくれることを期待していますが、ここ数年は国際交流センターも積極的に支援する予定です。「国際交流デー」をさらに充実させるため、広くみなさんの声を募集しています。さまざまな企画や提案を国際交流センターにお寄せいただき、異文化交流の促進と本学の国際化推進にご協力をお願いいたします。




第2回国際交流デー 世界の運動会1 第2回国際交流デー 世界の運動会2
 
第2回国際交流デー 世界の運動会3 第2回国際交流デー 世界の運動会4
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Chapter04

新聞で報道された豊橋技術科学大学(平成22年6月〜平成23年1月)/秘書室調べ
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