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相京 邦宏(あいきょう  くにひろ)

所属 総合教育院
兼務
職名 准教授
専門分野 西洋古代史 / ローマ史 / 碑文学
学位 文学修士(筑波大学)
所属学会 日本オリエント学会 / 歴史・人類学会 / 社会文化史学会
E-mail clio@las
※アドレスの末尾に「.tut.ac.jp」を補完してください

研究紹介

「ローマ化」の実体とは何か。ローマ文化浸透の過程を北イタリア、ガリア、ゲルマーニアの諸都市を中心に検討する。本来ケルト人の原住地としてこれらの地域は密接な関係にあったが、ローマの征服後、前者はローマの市民領域となり、後二者はローマの属州に留まった。このように部分的には同一の、又部分的には異なる条件下におけるローマ都市発展の諸様相を土着文化との関わりから明らかにすることが研究の目的である。各地域における「ローマ化」の過程を調べるには土着の信仰とローマ的地中海的信仰との関係に焦点を当てることが重要になる。特に、北イタリアにおいては、ローマ、ケルトのみならず土着イタリア人の要素も考察の対象とすべきである。他方、ガリア、ゲルマーニアにおいては諸都市の「ローマ化」の程度が考察の対象となる。こうして各地域の諸都市の「ローマ化」の程度を比較することによってロ−マ文化の影響力とその限界を見極めたい。

テーマ1:ローマの西方属州征服と「ローマ化」―属州ガリアとその周辺領域を中心に―

概要

「ローマ化」とは何か。一般的には、それは帝国に組み入れられた被征服民がローマ人のように振る舞うことである。ローマ人からみると、それは、軍事的存在の本質と征服やそれに続く非武装化の速さ、土着社会の帝国への統合の程度や本質、ローマ征服以前と以後の都市発展、貿易や外的接触の発展、農業発展の程度を意味する。一方、土着民にとっては、単にローマによる征服を意味するだけではなく、その過程における土着民自身の能動的・受動的役割をも意味する。つまり「ローマ化」とは双方向の過程であってローマによって土着民に課せられた文化的マトリックスではないのである。
他方、それは、考古学的には、帝国の非ラテン属州や境界領域における消費や生産パターンへのローマ的趣向や価値の影響として認識されるものである。これが実際に過去のいかなる過程を反映しているのかについては明確な一致を得られていない。様々な可能性が存在し、そうした可能性を結び付けることで様々な証拠が生み出されて来た。恐らくより興味深いのは「ローマ化」の様々な側面の本質についての問題である。ガロ=ローマ文化のいかなる特徴が「ローマ人になる」という意図的な試みに由来するのか。そうした試みはエリートの模倣の「民族的に盲目な」過程に由来する。そうした問題への答えは、歴史的・地域的に不確定で、そのようなものとして広範な論理的分析を避けてきたのである。
ケルト、ゲルマン、ローマの文化が複雑に混交するガリア属州やその周辺領域において「ローマ化」はローマ人或いは土着の人々に何をもたらしたのだろうか。

キーワード

ローマ、ケルト、ガリア、ゲルマン、ローマ化

テーマ2:古代の科学

概要

古代における「科学」とは何か。そもそも、古代において「科学」が存在し得たのだろうか。つまり、古代人の「科学」的実践を古代のコンテクストの中で考えたとき、彼らのもたらしたものは果たして「科学」的であったと言えるのだろうか。この問題をアリストテレースの自然科学論を中心に考えている。今日に至るまで科学的学問の礎となったアリストテレースの自然科学論はいかにして構築されたのか。又、それは彼の哲学理論とどのような関係を持っていたのか。これらの問題を追及しつつ、古代の「科学」の本質は何であったのかという問題に取り組んでいる。

キーワード

古代、科学、ギリシア、アリストテレース、natural history

担当授業科目名(科目コード)

史学1竏窒b ( 101105) / 史学2 ( 101051) / 史学3 ( 101057)


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