開学40周年記念事業

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エフエム豊橋『天伯之城ギカダイ』第257回放送「協働、そして継続すること」建築・都市システム学系 松島研究室

建築・都市システム学系 松島研究室への取材は6月5日に行いました。

近年、全国の商店街で活性化のため様々な活動が行われています。豊川稲荷表参道商店街もそのひとつで、栄えていた昭和30年頃の活気を取り戻すべく観光客の増加を目標に、月に一度のイベント「いなり楽市」やいなり寿司による食のイベントなどを開催し徐々に成果を上げつつあります。ソフト面に次いで、まとまりのないまちの景観を改善するため、豊川稲荷門前町らしい商店のファサードを復活させることを目標に、平成18年度より豊橋技術科学大学 建築・都市システム学系 松島研究室と連携して景観整備事業を実施しています。この取り組みは、表参道商店街の顔となる200m程の参道に面する建物のファサード(正面)の改修デザイン・監修を行うものです。

本学では、平成18年度・19年度に第一期・第二期社会実験として2店舗のデザインを提案し、実際に改修を行いました。その評価分析により、豊川稲荷の商店街として望ましいデザインの方針を「景観ガイドライン」として市に対して提言し、これを基に補助金制度が制定されました。これまでに社会実験の2店舗を含め7年間で全11店舗が改修されました。本事業の特徴として、住民・行政・大学が協働してまちづくりを行なっている点、また改修デザインは学生主体で行っており地域の方々のフィードバックを得ながら7年間事業を継続している点が特徴です。更には、設計提案に大学が得意とするレーザーカッターなどの専門技術を付加することで、これまでにないデザイン技術が融合したまちづくりを行なっています。

この取り組みは共同通信社主催「地域再生大賞」優秀賞、2010年に行われた「日本建築学会(北陸)建築デザイン発表会」優秀賞を獲得のほか、粘土瓦を使用する優れた実施例を表彰する「第15回甍賞瓦屋根設計コンクール」で景観賞と日本屋根経済新聞社賞を獲得する等の成果もあげています。さらにはこの度、豊川市制施行70周年記念式典にて表彰を受け、地域への貢献についても評価されました。

表彰の詳細はこちらをご覧下さい。

『今日から使って欲しい業界(専門)用語』 「リノベーション(Renovation)」

リフォームではなくリノベーション。リフォームは、老朽化した建物を建築当初の性能に戻すことを言いますが、リノベーションは用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりすることを言います。
本事業における改修では、単に今のまち並みを昔に戻すのではなく、各店舗の商形態や建物の変遷に基づいて、地域全体が積み重ねてきた歴史とそこから生まれたデザインとは何かを考え、現代の都市や文化の文脈の中で店舗デザインの再構築を行い、時代の流れに沿った建物の物理的寿命と社会的寿命の双方を伸ばしてゆくことを目的としています。


[初版作成]:2013-07-31 [最終改定]:2013-07-31
エフエム豊橋『天伯之城ギカダイ』第257回放送「協働、そして継続すること」建築・都市システム学系 松島研究室

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