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エフエム豊橋『天伯之城ギカダイ』第251回放送「液状化-地面の中の水の悪戯-」建築・都市システム学系教授 河邑眞

建築・都市システム学系教授 河邑眞への取材は4月23日に行いました。

大きな地震が起きると、地盤の液状化が発生して住宅が沈下したり、堤防が崩れたりします。この地震による地盤の液状化は、地下水位が高い砂地盤で多く発生します。特に、砂粒と砂粒の間の隙間(すきま)が大きく、この隙間が地下水で満たされている場合に発生します。地震が起きると、隙間にある水の圧力が上昇し、固い地盤を砂粒を含んだ液体(泥水)に変えてしまい、液状化が生じます。したがって、液体の上にある住宅は沈下し、部分的に液体となった堤防は崩れます。このように、液状化はある特殊な条件にある地面の中の水の悪戯として引き起こされます。

液状化は比較的新しい地盤や、埋め立てに使われた砂の種類などによって起きやすく、予防のためには地盤を硬くするため振動を加えて密度を高くしたり、地中の水圧が上がらないようにドレーンを設置するなどの方法があります。

『今日から使って欲しい業界(専門)用語』 「工学的判断」

土木工学では、橋やトンネルといった大きな構造物を厳しい自然条件の下で設計し、建設します。特に地盤の挙動についての予測は今日においても容易ではありません。このような設計においては、理論解析の結果だけでは基本的な設計条件の決定は難しく、実験、経験、経済性、環境への影響などを加味した総合的な判断により決定されます。この総合的な判断を、工学的判断と言います。 要するに、広い視野、多面的な情報に基づく総合的判断が難しい仕事の実行には必要ということにもつながると思います。


[初版作成]:2013-05-28 [最終改定]:2013-05-28
エフエム豊橋『天伯之城ギカダイ』第251回放送「液状化-地面の中の水の悪戯-」建築・都市システム学系教授 河邑眞

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