開学40周年記念事業

文字サイズ
検索

エフエム豊橋『天伯之城ギカダイ』第239回放送「建物の免震・制振技術」建築・都市システム学系教授 斉藤大樹

建築・都市システム学系 斉藤大樹 教授への取材は2月12日に行いました。

建物の免震・制振技術

耐震構造、免震構造、制振構造など、地震に対する建物の構造には様々な呼び名があります。それらが明確に区別されているかと言うと、そうでもないようです。あえて区別をするならば、

  • 耐震構造:一般的な建物の構造を地震に耐えるように工夫したもの
  • 免震構造:建物と基礎を切り離して、建物に入る地震動を低減するもの
  • 制振構造:建物の地震による揺れを特別な装置で制御するもの

というような言い方ができます。

耐震構造

いま、柱と梁からなる骨組を考えます。地震による揺れで倒れないようにするには、どのような骨組を作るとよいでしょうか。ひとつの方法は、柱や梁をがっちりと強く作って、地震が来てもびくともしない構造にすることです。しかし、めったに来ない地震のために、お金をかけて強く作るのは不経済かもしれません。そこで、地震のときには多少壊れてもよいことにして、せめて骨組が倒れないように、柱や梁をねばり強く作ることにします。具体的には、木造の接合部に金具を用いたり、鉄筋コンクリート部材の鉄筋(とくにせん断補強筋)を密に入れたりします。このように「強さ」と「粘り」の組み合わせで地震に耐える仕組みが、耐震構造の基本的な考えです。建築基準法では、耐震規定における基本的な考え方として、比較的起こりやすい中小地震に対しては、建物が損傷せずに継続して使用できることを、まれに起きる可能性のある大地震に対しては、建物の損傷は許容するものの、人命にかかわる倒壊・崩壊が起こらないことを、それぞれ建物が確保すべき最低限の水準としています。つまり、中小地震に対しては「強さ」で、大地震に対しては「粘り」で抵抗するという、耐震構造の考え方です。通常の建物はこの耐震構造です。

他にも免震構造、制振構造についてお話頂きました。

『今日から使って欲しい業界(専門)用語』 「ストレステスト」

原子力の再稼働の時にこの言葉が使われたのでご存じの方がいらっしゃるかも知れません。これは、建物が極限の状況で一体どういうことになるのか、最悪のシナリオを作って、それに対してどれくらい建物に余裕があるのか調べることを言います。

原子力だけではなく、超高層でも、地震の時にどれだけもつか極限の状況を知る必要があるのではないかと議論しています。


[初版作成]:2013-02-18 [最終改定]:2013-02-18

ページトップへ