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エフエム豊橋『天伯之城ギカダイ』第238回放送「鋳造と液体マニュピレーション」機械工学系助教 田崎良佑

機械工学系 田崎良佑助教への取材は1月31日に行いました。

プレスキャスティングの開発と制御技術研究

自動車・工作機械に代表される「鋳物」を造る鋳造技術の分野で、新工法のプレスキャスティングの提案と、その制御技術の研究・開発をしています。鋳物は、加熱して溶かした金属を型に流し込み、冷えて固まった後に、型から取り出して作った金属製品のことで、日常品としては、スキ焼鍋・路上のマンホール蓋・お寺の釣り鐘などがあります。このような鋳物をつくる工場では、今日でも約8割以上が、職人さんの手作業でつくられています。1500℃以上の溶けた金属を扱うところに、工場を機械化・自動化することの難しさがあるのです。

私の研究は、機械を使ってスマートに「鋳造」するために、液体(溶けた金属)を溢さずに速く運ぶ、ほどよく加圧して品質のいい鋳物にするといった、プロセス制御の方法を考えます。このプロセス制御技術は、液体を運ぶ・流す・加圧する職人さんの巧みな技を、機械ではどのように動いたら実現されるのかを教えてくれます。

現在、鋳物部品は専門の鋳造工場でないと造れませんが、これをコンパクトにすることを目指しています。歯科用インプラントは歯医者さんで、宝飾品は専門店や家庭で、手軽に3D形状の金属を成形できる「アーバンキャスティング(都市型鋳造)」を提案しています。

サービスロボットへの展開

鋳造制御で培った液体を巧みに操る技術

「液体マニピュレーション」を応用して次の2つのサービスロボットを開発しています。

  • 液体を上手く運んで注ぐ、(アーム型)バーテンダーロボット
  • 液体の入ったコップを溢さずに素早く運ぶ(二輪車型)ウェイターロボット

※時間があればこちらも紹介したいと思っています。

『今日から使って欲しい業界(専門)用語』 「アーバン鋳造」

『今日から使って欲しい業界(専門)用語』 「アーバン鋳造」 アーバンとは「都市的な、都市型の」という意味です。鋳造は、溶けた金属を型に流して、その後に冷やして目標の形状を成形する方法です。ですので、アーバン鋳造とは、郊外の大きな鋳造工場に限定されていた鋳物づくりを省スペースで(どこでも)実現できる金属成形の意味になります。だれでも簡単に、素早く、欲しい三次元形状を造れるようになります。


[初版作成]:2013-02-15 [最終改定]:2013-02-15

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