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エフエム豊橋『天伯之城ギカダイ』第208回放送「社会経済の関数化」建設・都市システム学系教授 山口誠

建設・都市システム学系 山口誠教授への取材は6月19日に行いました。

社会のいろいろな関係を関数の形で考え、実際のデータを元に具体的な数式で表すことができます。様々な関係を近似した数式を複数組み合わせる、つまり、連立方程式の体系で社会経済システムを表現できるのです。これが現代経済学の大きな特徴で、現実社会経済の変化のメカニズムを把握し、将来の予測をし、計画や政策の効果を判定することが可能になります。

これを可能にする大きな理論・方法の体系を計量経済学と呼んでいます。現在でも、政府や大きな組織では使われています。震災の影響や復興のための計画の費用と効果、消費税の導入にともなう社会経済の変化などの解析も行われています。

将来的には社会経済の主要な関係を関数化し様々なシミュレーションを行うことが計量経済学徒の夢です。

『今日から使って欲しい業界(専門)用語』 「地域計量経済モデル(Regional Econometric Model)」

地域経済学の知識と地域に関する情報を計量経済学の方法を用いて多数の連立方程式体系を構築し、様々なシミュレーションを行うことができるモデルのことです。地域経済学とは地域の特性を考慮した経済学の理論体系です。計量経済学とは理論、数学、統計を組み合わせコンピュータによる計算で現実をモデル化する学問体系です。これを用いて地域の成長・活性化、地域間の衡平確保、地域住民の福祉の向上をもたらすための政策や計画を検討することができます。震災や世界的変動の地域社会経済へ与えるインパクトを計測することもできます。また、各種社会経済指標(所得、生産、地価、土地利用などなど)の動きを予測することも可能になります。


[初版作成]:2012-8-16 [最終改定]:2012-8-16

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