事業概要

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事業概要

豊橋技術科学大学の現状

豊橋技術科学大学は、開学以来、LSI工場を有し、日本で唯一、半導体LSIが製造できる大学として注目されてきました。これに加え、各種関連センター群が設立され、エレクトロニクスの分野では、極めて高いポテンシャルを有しています。この分野で平成14年度に21世紀COEプログラムにおいて、2件「インテリジェントヒューマンセンシング」、「未来社会の生態恒常性工学」、平成19年度にグローバルCOEプログラム「インテリジェントセンシングのフロンティア」が採択され、世界最高水準の先導的研究拠点を形成してきました。また都市エリア産学官連携促進事業および発展型都市エリア産学官連携促進事業やJST戦略的創造研究推進事業の「マイクロセンサ」関係、文部科学省の科学技術試験研究委託事業、浜松地域知的クラスター創成事業(第Ⅱ期)等で活発な産学連携事業を推進してきました。一方、先端農業バイオ研究、経済産業省地域コンソーシアム、経済産業省サポイン事業のパワーアシスト・ロボット技術、東三河地区での未来ビークルプロジェクトや「モノづくり」分野において包括的提携を結び産学連携の共同研究を実施しています。

若手研究者の育成では豊橋技術科学大学若手研究者育成プログラム実施要領を定め、組織的な制度を整備しています。また、若手教員支援経費、未来技術流動研究センター若手教員プロジェクトや学長裁量経費等を若手教員・萌芽的研究に対して競争的に資金配分を行っています。さらに助教の大学院講義もシステムとして機能し若手研究者の教育能力育成に寄与しています。任期については任期制、サバティカル制を既に導入し、加えて個人の自己点検、研究成果に基づく給与体系へ反映させています。

人材養成システム改革・若手研究者育成の構想

本学では、インテリジェントセンシング技術が世界最高水準にあり、今後は、グローバルCOEプログラムで構築してきたセンシング技術を基に、先端的応用分野の先端的「知」を取り入れ、先端的知と基礎技術を複眼的に見渡せるエレクトロニクス先端融合領域で新しい価値を創造できる若手研究者を養成し、世界最高水準を目指したエレクトロニクス先端融合領域の拠点を形成します。

そのためのシステム改革として、学長が主導し、先端領域で融合するエレクトロニクス先端融合研究センター(仮称)を設立し、若手研究者を養成します。また、若手研究者が真に独創的な研究を推進する研究環境として、研究資金、研究支援体制、研究スペースを与え、最先端領域の融合研究に参画させ、幅広い見識と産業創出に繋がる優れた成果と教育者としての素養獲得を求めるシステム改革を行います。

国際公募により10名の若手研究者を任期5年のテニュアトラック助教(場合によりテニュアトラック准教授)として採用し、5年後に公正な評価に基づき5名から10名を准教授として採用します。若手研究者はエレクトロニクス先端融合研究センターが提供する十分な体制・設備を研究に活用し、自由に独創的な挑戦的課題に取り組む機会を得ることができます。

本システムで構築した斬新な人材発掘・養成法と、高い流動性を含む雇用制度の有効性を十分に検討し必要に応じて改善を行った後、事業終了後も継続、拡大していきます。

ミッションステートメント

1 初年度における具体的な目標

国際公募し、研究計画、研究意欲、マネジメント能力、教育研究指導能力、プレゼンテーション能力等を総合的に判断し10名の若手研究者をテニュアトラック教員として採用します。また、若手研究者が自立的に研究推進できる環境を整備します。

2 2年目における具体的な目標

学内外の国際的な専門家を含むテニュア審査委員会において自己評価、書面、面接、公開シンポジウム等で中間評価を行います。実施期間の研究業績(査読付き論文数、国際会議発表件数、受賞履歴等)、研究目的達成度、研究の独創性、研究意欲、マネジメント能力、教育研究指導能力、プレゼンテーション能力等を総合的に評価します。また、最終的に全研究者の安定職務への転身を積極的にバックアップし、サポートする体制の整備を開始します。さらに中間時に、人事システムと評価システムについての自己点検を行うとともに外部評価を実施します。評価結果を総括し、よりよい方向性を目指すために調整(研究分野、人材、研究費等)を行います。

3 実施期間終了時における具体的な目標

実施期間終了時(5年目)において学内外の国際的な専門家を含むテニュア審査委員会において自己評価、書面、面接、公開シンポジウム等で最終評価を行い、学長裁量ポストの活用により准教授として5名から10名を採用します。採用後の教員の教育・研究活動状況について、1年後に面接を行い意見を聴取し、当該システムの維持発展に役立てたいと考えています。事業終了後も、テニュアトラック制を拡張していきます。

4 実施期間終了後の取組

実施修了後、テニュアトラック制を段階的に全学に導入し、具体的には定年退職者を含む欠員補充に際して実行していきます。実施期間終了後の本プログラムへの資金は学長裁量経費で行います。

5 期待される波及効果

本学の技術科学の教育・研究を使命とし、実践的・創造的かつ指導的技術者の育成や次の時代を先導する技術は、21世紀COEプログラムやグローバルCOEプログラムとして活発な情報を発信し、世界を先導する研究拠点は継続・発展し、これらの成果を次世代に引き継ぎ発展させなければなりません。新しい科学の地平を開拓させるために若き研究者の絶えることのない熱意と挑戦が必要不可欠です。本プログラムは従前のシステムと全く異なり最先端の融合分野に科学の新展開を期待しています。したがって本学の研究ポテンシャルの向上、現代・未来社会の要請に応える研究成果の還元、研究・人材育成に大きく貢献すると同時に、研究領域を超えた新しい人材育成システム改革の参考となることを期待しています。