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人材育成支援セミナーを大阪で開催/工学教育国際協力研究センター
 
 
 

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講演するJICA黒川氏


 工学教育国際協力研究センター(ICCEED)は、去る2月1日、大阪で平成18年度第2回人材育成支援セミナーを開催しました。
 セミナーは本センターデータベース登録者を対象に毎年行っているもので、関西地区を中心に全国から国公私立大学の教職員および学生20名が参加しました。
 セミナーでは、熊本大学工学部教授宇佐川毅氏から「スラバヤ工科大学情報技術高等人材育成プロジェクト(PREDICT-ITS)への取組と今後」と題し、プロジェクトの受注から契約まで、またプロジェクトの内容について、続いて国際協力機構アフリカ部部長黒川恒男氏から「アフリカと科学技術協力」と題し、アフリカの現状およびアフリカへの高等教育協力の必要性について、広島大学教育開発国際協力研究センター助教授で本センター客員教授である吉田和浩氏が、「高等教育の国際化と人材育成-インドネシアの事例-」と題し、インドネシアでの高等教育をめぐる国際環境を中心に各々講演を行いました。
 講演終了後は、聴講者と講師の間で活発な質疑応答があり、大学が国際協力分野への参画を進めていくにあたり大変有意義なセミナーとなりました。

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熱心なセミナー出席者ら

 
 
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高専訪問エキスパートとしての活動報告/建設工学系 助教授 三浦 均也
 
 
 

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  ~高専訪問エキスパートだより~

  高専連携室では、平成18年度から「高専訪問エキスパート」制なるものを新たに立ち上げました。約20名の教員で構成される、いわば高専訪問のプロ集団です。
 本コラムでは、これから数回にわたって、高専訪問エキスパートの先生方からのレポートをシリーズで掲載しますので、楽しみにしてください。

高専連携室長 青木伸一
 高専訪問エキスパートの一員として、生産システム工学系の川上先生とともに北海道地区を担当しています。
 本年度は苫小牧高専(4月)、釧路高専(5月)、函館高専(11月)の3校を訪問しました。川上先生には旭川高専を訪問していただきました。
 出前講義などでこれまでも年に2~3校のペースで全国の高専を訪問していましたが、今年は左肩に「高専訪問エキスパート」と書かれた名刺一箱を使命感と責任感とともに高専連携室から持たされて出張しました。

 そうしますと、(成果が上がったかどうかは別としましても)、不思議なくらいこれまでと違った気構えで訪問先の学生、教員、事務職員の方々と接することになるのが不思議でした。
 私は放課後の受験説明会だけでは持ち味を出しにくいので、苫小牧高専と函館高専では専門分野(土木・地盤工学)の講義をさせていただきました。
 また、函館高専へは研究室のD1学生に同行してもらい、彼の母校で学生生活や研究、豊橋市のことを私より数段熱く語ってもらいました(これは間違いなく説得力があります)。
 北海道は地理的にも気候風土的にも長岡に親近感があるようですが、東北地区や北陸地区を担当されている先生に比べるとまだまだ肩身は狭くありません。

 学生は地元志向が強いため、ライバルは他に北海道大、室蘭工大、北見工大、少し足を伸ばして弘前大、秋田大、岩手大ですが、北海道の各高専からは全学合わせて毎年5から10名の学生が編入学します。高専では入学者定員の削減と専攻科の拡充に関連する変革の動きが急速になっています。
 「専攻科から大学院の入学」や「JABEEの連続性」「入学後の支援」「共同研究」「インターンシップ」などが訪問先の学生や教員の関心事です。長岡では特待生制度が動き出しましたが、まだ高専各校での評価は定まっていないようです。

 我が校でも,高専生受け入れのための制度整備を急ぐ必要があります。
 
 
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新聞で報道された豊橋技術科学大学
 
 
 
○平成18年2月から平成19年1月までに掲載された事項をまとめたものです。詳細はこちらをクリックしてください。

 

 
 
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国立大学法人 豊橋技術科学大学